命式や時期によって「こういうことをすると開運しやすい」という行動が存在します。
積極的に攻めていくほうが良いこともありますし
守る、受け取るを重視すべきときもあります。
この中でも
「常からはずれる（普通ではない）時期はいつもと同じことをするべきではない」
というのは一般的にあまり知られていない考え方かもしれません。
普通でないと聞くと心が穏やかではなくなると思うので
まずは四柱推命にとっての「普通」についてお話しします。
四柱推命の基本にある考え方は「中庸」です。
中庸とは偏りがないことを意味します。
なので、四柱推命の目指すところには
「その方の命式を偏りのない状態にする」
というものがあります。
つまり、命式の中身が中庸の状態が最上の状態とされるのです。
偏りがない状態というのはどこかだけ飛び出ていることがない状態です。
たとえば通変星だと「平和」の性質だけで命式が成り立っている状態です。
（どの通変星が「平和」かというのは四柱推命講座初級編で学びます）
よって普通でない状態というのは偏りがある状態のことを意味します。
セッションをしていてよく聞く言葉の１つが
「天中殺が怖い」です。
天中殺も四柱推命の中の「普通でない」ものの１つです。
天中殺についていったん整理しますと
「天中殺」という用語自体が四柱推命のものではなく、算命学で使われる用語です。
四柱推命では天中殺のことを「空亡（くうぼう）」と言います。
空亡とは「天井がない」状態を意味します。
天井がないから、雨が降ったら部屋の中にいてもびしょ濡れになります。
天井がないから、日差しのきつい夏の時期だと熱中症になることもあります。
反対に天井がないから、成長を阻害するものがない時期とも考えられます。
たとえば野外に生えている樹木なら、
条件さえそろえばぐんぐんと枝葉を伸ばすことができますが
家の中にある観葉植物だと大きくなるのも限界があります。
天中殺を例に挙げましたが
「普通でない」は四柱推命には意外とたくさんあります。
そしてその多くが特別というよりも
「破壊条件（よくない条件）」とされています。
四柱推命など古くからある占いによくあることなのですが
占いは為政者、権力者の側が使っていたものです。
なので「普通ではない」ということは
自分たちに逆らう可能性があることも意味していました。
だから幅広く知りたいと考える偏印や
自分の主張を強く持つ比肩、劫財が
かつては凶星とされたのです。
多くを知っていることは
権力を持っている側からしたら不都合なことが多いですから。
だから「命式に偏りがある」とか「破壊条件が多い」は
自分の中に逆境を乗り越える大きな力の可能性がある
と考えてみてほしいのです。
これはもともと持っている宿命だけではありません。
運気の悪い時期、つまり普通でない時期は誰にでも巡ってきます。
たとえば２０２２年の私は
・天中殺のど真ん中の年
・天剋地冲の年
・接運（大運が切り替わる年）
の３つが巡ってきています。
この３つはどれも破壊条件（普通ではない）とされるもの。
こういう時期はいつもどおりが通用しにくいのです。
動かなくても勝手に変化の波がやってくるので
自分からサーフボードを持って波に乗りに行くか
それともそのまま波をかぶるかで結果が変わってきます。
今までのルールや常識が通用しない時期は
自分が普段しないようなことをやってみる。
それだけで開運しやすくなります。
なぜかというと、自分の可能性を広げることになるからです。
今年、私が全国各地に行っているのは普段しないことをしています。
私は「戊」の特徴を持っているので、本来は自分から動くことが苦手です。
（「戊」は山を意味します。山は自分から動かないでしょう？）
他の特徴はこちらから。
どの人も悪いことや嫌だと感じることから１００％逃れることはできません。
特に天中殺期などの「普通でない時期」は
自分を守ってくれるものがないから
悪いと感じることが起きやすい時期ではあります。
それならば思いきって振りきった行動をしてみませんか？
この「思いきり」こそが
「普通でない」を乗り越えるための大きな力となるのです。
自分の可能性に枠がない状態を
成長するタイミングととらえるのか
周囲から悪いことを受けるタイミングととらえるのかは
その方次第です。
実際、天中殺などの破壊条件が多い時期
つまり「普通でない時期」にブレイクした方も多いのです。
（この内容は四柱推命講座でお話ししています）
次にブレイクするのは、あなたかも知れませんよ？
ご自身の「普通でないところ」や「普通でない時期」
その乗り越え方は個人セッションでお伝えしています。
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