知ってましたか? | 寺久保エレナ 〜ニューヨークのサックス奏者の日々〜

週一のペースでのんびり更新して行きたいと思います。

 

次の宿題の曲を自分で決められると思っていたら、教授が決めるとの事でした。私は、Don Redmanの"Chant of the Weed"と言う曲について調べなさいと課題を出されました。

 

皆さん知っていましたか?Don Redmanと言う人を。Don Redman (1900-1964)は、Dewey Redmanの父、Joshua Redmanの祖父で素晴らしいビッグバンドアレンジャー&アルトサックス奏者(その他木管楽器)です。

 

1923年から27年まで、Fletcher Hendersonのビッグバンドのメインアレンジャー&サックス奏者として活動していて、3人のクラリネットのアレンジメントが彼のシグネチャーサウンドでした。この楽曲"Copenhagen"は、3クラリネットのアレンジメントが聞きどころです。

 

 

1931年に自分のバンド"Don Redman and His Orchestra"を結成して、録音した曲が今回の私の研究の課題曲"Chant Of the Weed"です。この頃は、ラジオ放送か普及してきた頃で、アメリカ中に自分のバンドを知ってもらうには、ラジオ放送は、とても良い手段でした。番組で誰のバンドが演奏しているかがすぐわかるように、それぞれのバンドに”テーマソング”がありました。この曲は、Don Redmanのテーマソングとして使われていました。20年代のフレッチャーヘンダーソンバンド時代の彼のシグネチャーサウンド、3クラリネットは、31年のこの曲のアレンジでは、サックスに代わっていて、今のビッグバンドのサウンドに近づいてきているのが分かります。Don自身をフューチャーし、ソロサックスも吹いています。

 

 

 
この曲は、有名なカートゥーン "Betty Boop”のオープニングでも使われていました。この時代は、アニメにもバンドが使われていて、豪華ですよね。