子供と一緒に道を歩いていると、危ない!と注意することが多々あります。
注意力散漫だなぁ、やっぱり男の子は目の前のものに夢中になってしまうからかな?などと思っていましたが、どうやら原因はそれだけではないようなのです。
近づいてくる車に直前まで気づかないお子さんにヒヤッとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
そういった一見、子供の不注意にも見える行動にも実は理由がありました。
視力や色覚の発達の他に視野も発達の関係で、普段何気なく歩いているいつもの道も、子ども達には私達大人とは少し違った世界に見えていたのです。
実は視野には、読書やゲームなど近くのものを集中して見るときに使う「中心視野」と、ドッジボールや鬼ごっこなど動くものに対して周囲を理解するときに使う「周辺視野」という2種類があります。
子どもは基本的にはこの「周辺視野」大人よりも狭く、それにより人や自転車などとの衝突などの事故が生まれやすいのだとか。
1960年代、子供の視野について研究をされていたスウェーデンの児童心理学者ステイナ・サンデルス氏が行った実験によると、6歳くらいの子どもの平均的な視野は、左右(横)で90度程度、上下(縦)で70度程度という結果が確認されています。
平均的な大人の視野は左右で150度程度、上下で120度程度あるため、子どもの視野は上下左右ともに大人の視野の6割程度しかないということが分かります
図① 子どもの視野
| 大人 | 子ども |
左右(水平) | 150度 | 90度 |
上下(垂直) | 120度 | 70度 |
図② 子どもの視野(イメージ)
車や自転車に乗る方は思い当たるかもしれませんが、運転者から見れば当然こちらのことも見えているだろうという角度から突然子供が飛び出してくるのには、大人と同じように周囲を広く見渡すことが難しいためだったのです。
子どもからすると比ゆ的な意味ではなく、現実的に「世界が狭い」のですね。
また、平日の事故による死傷者数は日曜日の約2.5倍にもなるそうです。
先を急ぐ学生などが多い朝は、自転車が子供たちの横を大丈夫?と思うようなスピードで走り抜けていくことがあります。
そして夕暮れ時は、実は日没後以上に車の運転者が周囲を視認しづらい時間帯なのです。
日に日に日没が早くなる秋は、まさにその魔の時間帯が下校時間だったりします。
そのような時間帯にぽつぽつと下校している子供たちも少なくなく、子育て世代の親としては一人で歩いている低学年の子などを見かけると気になってしまい、つい無駄にオーバーアクションでその子の傍を歩いたりしてしまいます。
(ん?なんか気になる・・と車の注意を引こうとしています、決して不審者ではありません。)
成長に伴い視野の拡大があるとしても、それまではできる限り物理的に事故などから子供たちを守れるアイテムがあるのが理想です。
エポカルのUVカット制帽(校帽)は紫外線から頭部を保護するだけでなく、取外しのできる通気性のよい軽量ヘルメットが内蔵されている為、何も被っていないときに比べ転倒時に頭部を保護に役立ちます。
また、帽子のつばには視界を広げる工夫もされているので、視野の狭い小学生の通学時の安全を守るためも有効です。
視野が育つまでは通学時の安全対策を徹底して、子どもたちの笑顔を守りましょう!
蛇足ですが、周辺視野の機能は加齢とともに低下し、特に65歳以上になると周辺視野の端にあるものを発見する能力が急激に低下するそうです。
低年齢のお子さんだけでなく、車の運転をする大人側にも注意が必要ですね。
続きはこちら
エポカルスタッフ
RYO
習慣が美肌と健康を保ちます!