以前子どもの視野について書いたのですが、その後日談です。
先日、次男が「なんで毎日毎日、学校へ行くときに車に気を付けてと言うの?(同じことを、、しつこい!・・心の声)」 と聞いてきました。
そこで私は、子どもが大人より視野が狭いということ、どれくらい狭いのかということを話してみました。
次男に前を向いたまま両耳の横で手の平を前に向けてもらい、「目の端っこでもいいけれど、手が見える?」と聞いてみました。すると「見えない」とのこと。
「大人は見えるよ。なんなら耳の後ろでもギリギリ見えるかも」と言うと、「えーーー?!」と、気持ちいいほどの驚きの反応でした。
さらに、一番事故に合いやすいという「魔の7歳」の話と、そう言われる理由のひとつとして、(私の主観ですが)こどもの万能感?小学校に上がり自分で学校へ行くようになると、お兄ちゃん・お姉ちゃんになった!という風になんでもできるようになった♪⤴と思いがちだけれど、本当はどうしても見えない範囲があるのだから仕方ないよ、気をつけないとね。
と話すと、ふーん。。となにやら考えているようでした。
そこまで話して自分ではたと気がつきました。
そういえば、、視野が狭いというこの話を、当事者である子ども達に話そうと思った事もなかったな。
私の中では「子供って危ないよね。」といった大人の間で共有しているだけの情報でしたが、実際話してみると、思っていたより一年生でも理解できている。
子ども達からすると、指示だけして~なんでなの!と、ずっと感じていたのかもしれません。
危ないよと言われるのにはちゃんとした理由があるんだと分かってもらっただけでも、話してよかったなと思いました。
とはいえ、衝動が服を着て歩いているような子なので、あまり当てにはなりませんが。
そして思い出したのが、小学3、4年生くらいになると行われる交通安全講習です。
校庭に路上駐車に見立てた車や、信号などを配置した模擬道路が作られ、そのコースをこども達が順番に自転車に乗りながら交通ルールを学ぶ実習です。
交通課のお巡りさんが見守る中、
・停車している車の横から出るときは、ペダルではなく足で進みながら「右・左・右」を見よう
・信号を渡るときは、頭をちゃんと向けて「右・左・右」と確認しよう
と、やたらに目視を教わります(目視は大事です!)。
ボランティアで参加していましたが、昔とさほど内容は変わっていないようでした。
私自身は子供の頃に講習を受けた際、「首をこんなに振って見るなんて小さい子みたいでちょっと恥ずかしい・・」と思っていたのですが、こうして今「こどもの視野」の話を知り、もしかしたら視野が大人の60%程度しかないから、首を振って右・左・右と丁寧に見なさいということだったのかも!と、大げさな「右・左・右」の理由を今更ながら理解し、腑に落ちた気がしました。
きちんと理由を説明してみると、こどもは意外とへーそうなのねくらいには納得してくれるものなのかもしれない。
自分の身体を真っ先に護るのはこども自身なのだし、これからはまずは話してみよう。
どうせ理解できないだろうと決めつけずに、もう少しこどもを一人の人として対等に話した方がよいなと気づかされた出来事でした。
ちなみに、大人がこどもの視界を体験できる「チャイルド・ビジョン」というものもあります。
ご興味がある方は一度試してみてはいかかでしょうか。
東京都版チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ) 東京都福祉局
エポカルスタッフ
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