・資本主義という『アップデートした封建主義』

 

 

 

2021年8月20日号 『週刊ポスト』記事より

 

本記事では、若者の生きづらさや世の中の不条理を綴った、作家の橘玲(たちばなあきら)氏『無理ゲー社会』(小学館新書)をもとにした記事をご紹介したいと思います。

 

まあ言ってしまえば「新自由主義(ネオリベラリズム)社会」ということで良いのではないでしょうか。

 

勝つも負けるも「本人の実力次第」と謳われるイデオロギーですが、その蓋を開けてみると「最初からめちゃくちゃ格差があった」という現実で、実際問題・・・『公平な競争』すら起こりえない。まさに「封建主義2.0」のごとく、一部の貴族(超資産家)の子弟は最初から圧倒的な環境と教育機関を受けられ、元々そういうコミュニティが構築されているが故、ひたすら「お金のあるところ」に貨殖は積み上げれる。無論、そうでない人々は・・・“どうあがいても絶望”しかない。

 

本誌では、主に『年金』についての記述が紙面の大半を占めますが、あれは本当にひどい制度で、日本が僥倖にも豊すぎた時代背景をベースに作られた制度がゆえ、現代ではあらゆるところで綻びが見える。逆に、この制度を維持するがゆえ、半ば現役世代に「督促状」を送り付けてまで強制徴収を行ない、あまつさえ親族にまで借金のごとく取り立てを行う鬼畜じみたシステムに堕落している。

 

こうした縮小再生産という『永遠の閉塞』に蝕まれた社会を打破しようと、2019年に登場した『れいわ新選組』(山本太郎代表)が、在日コリアン友人や私の中で「唯一の希望」として輝いた時代でした。

 

 

しかしながら、昨今の急進化する『リベラリズム』により、あらゆる言論や行動の自由が制約され、これは世界的に見ても“ポリティカル・コネクトネス”と呼ばれる『アイデンティティ政治』の深刻化により、行き過ぎた言葉狩りや社会的分断を促進し、世の中をより混沌とした様相へと導いてしまった。

 

あまつさえ、昨今のコロナ騒動では「先鋭の極み」と化し、前述のリベラリストは「国権主義者」としての本質を表して、世間や風潮に従わない人間を片っ端から「悪者」として、自粛警察やマスク警察など、本当にトチ狂った社会を率先して作り上げている『戦犯』の一部だろう。

 

 

『絵を描きはじめるベストタイミングは子供?大人?』

 

友人が作画技術向上のために拝聴している『アニメ私塾』の室井康雄氏は、タイミングよく橘氏の著作に触れて、ファンでありつつも「(彼が)DNAで50%人生が決まる」という意見に、ただ泣き寝入りするのもつまらないとして、確かにDNAで決まるというのなら、友人曰く「自分は母方の祖父が東大卒のエリート実業家(政治家)であったが、自分はその才能のひと欠片も享受できていない」と嘆いていたごとく、逆に自らの人生に影響すると考えれば、やはり生まれた家庭環境に強く影響されるのではないのかと、あとは本人の性格しかり(行動力の問題)、最後は「お金の有無」によって、自らの成功機会のチャンスも違ってくるのかなと・・・とても身も蓋もない話ですが、この殺伐とした資本主義世界において、富の格差は身分制度があった「封建主義時代」より比べ物にならないくらい膨れ上がって、アマゾンCEO(ジェフ・ベゾス氏)が23兆円の個人資産を持っていたり、話があっちゃこっちゃと飛びましたが、週刊ポストが『残酷な世界』と締めくくったように、お金のために「人殺し(戦争)」すら厭わない世界は、この先も永遠と続くように思われる。

 

 

 

 

<参考資料>

 

2021年8月20日号 『週刊ポスト』記事

 

 

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