前回の記事
・左右の『化けの皮』を剥がした コロナ禍
2021年4月20日号 『週刊SPA!』記事より
(小林)日本や韓国、中国、台湾など東アジアの感染率や重症化率が欧米より低いのは明らかで、数字を見れば誰でもわかるのに、それを語ったら削除されるんだよ。むしろ、東アジアで低いというのはあたりまえの事実で、「なぜ低いのか」を研究して書かれた論文が山のように出ているのに、こんなバカな話があるかと。
宮沢 民族によってウイルスの感受性が違うことは、普通にあります。エイズはそうです。
ウイルス感染によって引き起こされる白血病もそうですね。
小林 やっぱりそうだよね。ところが、アジア系や日本人は民族的にコロナに強いと言うと、ダメなんだよ。ウイルスはグローバルスタンダードだと思っているか。
宮沢 いやいや、それは絶対ないですよ。個体差はあるし、民族差も厳然と存在します。
だから、ヨーロッパで重症化するのウイルスが日本で重症化するとは限らないです。
※()は筆者注
『コロナ脳 日本人はデマに殺される』
小林よしのり 宮沢孝幸 共著 小学館新書 40~41頁より
前回の記事で述べさせて頂いたように、歴史や地域差、さらには各国の社会制度や文化洋式など違いによって、ウイルスの伝播率が違うことは、本日の井上正康医師(大阪市立大学名誉教授)のお話でも明らかだ。
東アジアにおいて、中国や朝鮮、日本に「土着のコロナウイルス」が棲み着いて、日頃からコロナ耐性があったこと.。さらには弱毒性の新コロがすでに日本国内で蔓延し、上海で変異したG型やL型の強毒株がきても、すでに集団免疫(天然ワクチン)を獲得した日本社会において、欧米並みのパンデミックを引き起こさなかった。
また「ワクチンの有用性」に関しては、「8割おじさん」ことノストラダムス西浦博教授を絶賛する『週刊文春』や、堕落した『週刊文春』によって散々唱えられてきた。ちなみに京大の宮沢教授(獣医博士/ウイルス・再生医科学研究所ウイルス共進化分野准教授)は、同著で「ワクチンは打たない(特にmRNA)」とおっしゃられています。
2021年4月15日(木曜日) 『東京新聞』記事より
同 『産経新聞』記事より
2021年4月22日号 『週刊新潮』記事より
さて、現在マスコミで話題沸騰中の「変異株」についてですが、宮沢教授によると「ウイルスはいくらでも変異する」そうで、例えば教授がかかると仮定し、鼻や喉その他いろんなところで増殖すると、氏の体の中で変異したウイルスが何種類も見つかるそうです。
さらに変異する過程で「ウイルスは弱毒化」して、その方が広がりやすく、強毒化して宿主を動けなくするよりも、軽症で動き回った方が効率的という寸法です。
宮沢 変異型が怖い怖いとギャーギャー騒いで、イギリスやブラジルからの侵入を止めろ、みたいな話になっていますが、あれと同じ変異は日本でも必ず起きますからね。
小林 どういうこと?
宮沢 鎖国したって、日本でも同じ型が必ず生まれるということです。だって、年がら年中、ランダムに変異が起こっていくんですよ。
その中で感染を広げるのに有利だったのが、イギリスで広がった変異種なんです。日本国内のどこかの誰かの体の中で、いつか必ず生まれて、それが本当に強いんだったら、増えて行きます。当たり前です。
※青太字は筆者注
『コロナ脳 日本人はデマに殺される』
小林よしのり 宮沢孝幸 共著 小学館新書 89~90頁より
こういう専門家の「適切な知識」が無いと、私たちは本当に“マスコミの言いなり”となってしまう恐ろしさがあります。
(小林) 西浦教授は、検査陽性者が増え始めるとメディアにしゃしゃり出てくるんだけど、第三波のときは、1月初めにNHKに出て来きて、このままでは感染爆発が起きて、2月末には東京の感染者は1日3500人、3月末には1日7000人出るという予測を出している。
だけど、第三波も緊急事態宣言(1月7日)より前の昨年12月末にすでにピークアウトしていて、東京の検査陽性者数は1月7日からずっと下がり続けているんですよ。1月31日時点で東京は633人まで下がった。実行再生産数なんて0.78ですよ。そりゃ、2月末や3月末にどうなっているかはわからなくて、この本が出る頃には結果が出ているはずだけど、今のところ下がる傾向はずっと続いてて、この予測もほぼ確実にはずれるよね。
一度も当たってないんだよ。一度もだよ。それでよく何度も何度もメディアに出てきて、自分の予測を披露できるなと感心するよね。数式をごちゃごちゃいじっているだけで、現実をまったく見てないんだよね。
宮沢 私がおかしいと思うのは、今まであまり表舞台に出てこなかった感染症の数理モデルの人が急に出てきて、「42万人死ぬ」とかありえない数字を出して、国民を脅したことですよ。論文を書いて発表するだけなら別にいいんですよ。それはもちろん自由です。だけど、西浦さんは専門家会議(現・分科会)のメンバーではなく、厚労省のクラスター対策班の人なのに、専門家会議を乗っ取るようにして記者会見をして、政策決定に関わってしまったんですよ。
※()/太字/赤太字は筆者注
同 117~118頁より
このあとも、お二人の議論はつづき、宮沢教授は「(西浦氏は)学者としてのタブー破り」をして、自らの利益のために政府の1日陽性者数の500人以下よりも減らせと言って、緊事延長でどれだけの自殺者や失業者を量産させたことに憤っておられました。
まあ、金儲け至上主義の薄汚いマスコミ連中にとって、本来的に「人の命などどうでも良い」のですから、利害の一致したエセ専門家と結託して、この狂喜のコロナ騒動を演出してるに過ぎません。
ちなみに、2020年の失業者数は40万人(総務省統計局)を超え、警視庁の統計では自殺者数が2万919人で、前年より750人の増え、その中で女性は14.5%、厚労省、文科省の調べによると、小中高生の自殺は前年比41.2%増の479人という。
他にもステイホームによる、家庭内暴力や殺人、虐待など、統計以外にもさまざま影響を考えたら、如何にコロナ脳の非人道性や残虐性が浮き彫りとなる。
最後に小題目に立ち返るとしよう。
極限状況で何を言うか、何をするかで、人の評価は
決まる。
表現者・言論人、そして政治家は、特に今こそ戦わね
ばならないときだ!
コロナ禍で「国民総ヘタレ」状態になっている様相は、
間違いなく国難である。
国を守る気概のある国民が育っていない。
この100年に1度の国難を前にして、
コロナ脳になった者は、もう国家を語る
資格がない!
コロナ脳になった者は、今後、国家を語る資格なし! | ゴー宣ネット道場 (gosen-dojo.com)
<参考資料>
・2021年4月20日号 『週刊SPA!』記事
・『コロナ脳 日本人はデマに殺される』 小林よしのり 宮沢孝幸 共著 小学館新書
・2021年4月15日(木曜日) 『東京新聞』記事
・同 『産経新聞』記事
・2021年4月22日号 『週刊新潮』記事
・ゴー宣ネット道場 『コロナ脳になった者は、今後、国家を語る資格なし!』(2021.4.4) 小林よしのり
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