・まともな精神状況でない者


「チョンコロに払う金なんてないわ。チョンはあかん。そんなん無駄や」

 

いや、マジでこの国ヤバイわ。

 

『幼保無償化を求める署名活動、上野駅で』 記事より

 

https://www.io-web.net/ioblog/2020/02/07/80437/

 

ことのあらましは、2019年12月1日各種学校の外国人幼稚園への「幼児教育・保育無償化」適用を求める100万人署名運動日本各地でおこなわれ、今年1月31日に、コリアンの青年団体である在日本朝鮮青年同盟東京都本部が主催する署名活動東京・上野駅で行われました。

 

夜の19時、仕事終わりの会社員や学校帰りの学生らが行き交う上野駅で、横断幕を掲げながら街頭アピールと署名への協力を呼びかけ、

 

「幼い子どもたちがいじめられています。署名にご協力ください」

 

「寒い中すいません、今、各種学校の外国人幼稚園が幼保育無償化制度の対象外となっています。幼い子どもたちの未来のため、署名ご協力お願いします」

 

と関係団体の方々が、通行人たちにこのように声をかけながら署名を集めました。

 

立ち止まってアピールを聞き署名してくれた人、「私にも署名させてください」自ら声をかけて協力してくれた人「なにをやっているの?」尋ねてきた外国の観光客に、英語で朝鮮幼稚園が幼保無償化制度から対象外となっていることを説明し、署名への協力をしてもらったことなど、一定の好感触を得ていたなか、先のサラリーマンの“ヘイト発言”へと繋がります。

 

現場の方々のご苦労を考えると、私はなかなか平静を保つことが困難になってくる。

 

‐山本太郎「在日差別について私は『平静』ではいられない」‐

 

 

山本太郎「私は在日の方々に対する心ない言葉(ヘイトスピーチ)は絶対に許せない」

 

https://www.youtube.com/watch?v=Ikvnw1E6I6U

 

普段ネットでイキってる連中と違って、酔っぱらっていたのか、リアルでそんな言葉を吐く人間の心理というのは、「相当危険な状況」にあると推測するが、昨年の山形市おしゃべり会にて、れいわ新選組山本太郎代表も述べられたように(2時間1分55秒)、私自身も、そんな汚くおぞましい発言をする輩に対して、きっと「暴力で対抗してしまう」ことを恐れている。

 

それとは別に、日本人の多くに無知不理解が蔓延る事案は山のようにある。

 

‐歴史的知識の欠落したひとりの若者(生保コリアン除外や朝鮮学校無償化反対など)‐

 

 

『山本太郎(れいわ新選組代表)街頭記者会見 和歌山市 2019年12月2日』

 

https://www.youtube.com/watch?v=uwSmRZkU2Ug

 

動画52分58秒以後より、ひとりの若者「(生活保護について)外国人留学生受け入れ制度と違って、優秀うんぬんは関係ない」という質問から始まった。

 

とりわけ、この方は、在日コリアンにターゲットを絞って「日本に帰化すること」を前提に、その制度を適用すべきだと、ご主張されました。

 

この時点で、彼の認識不足が露呈していると、私自身は思います。

 

在日コリアンの友人の話によると、そもそも「凄惨な近代史」を背景とした、文化的や民族的アイデンティティの問題を含め、日本に帰化することは、相当の覚悟のいる話です。

 

続けて、質問者の若者(朝鮮学校無償化除外の問題で)「自分が朝鮮学校に来させてもらったとき、金日成さんの写真が飾ってあった。それはつまり、韓国や日本に日本人学校を作ったときに、天皇陛下の写真を飾っていたら、きっと彼らは自分たちの先祖を殺したから反対する。だから自分は日本人だから、日本人を拉致した人の写真を飾るところに、補助金を出すべきではない」とした。

 

そもそも、なぜ朝鮮学校(幼稚園~大学含め)が日本にあるのか。それは日本の過去の植民地支配の中と、戦後において、朝鮮戦争などで祖国に帰る機会を失った在日コリアンが、近代に奪われた民族的アイデンティティや言語を学ぶためにつくった歴史がある。そして冷戦下における「構造」で、アメリカの「植民地」である大韓民国が、在日コリアンへの『棄民政策』によって切り捨て、朝鮮民主主義人民共和国がコリアンマイノリティの支援に乗り出した。無論、今もそれは継続している。

 

つまり、その「義理人情」を忘れてないがゆえ、故・金日成主席‐金正日総書記の両肖像画を掲げている。

 

こんな『常識』も知らずして、いたずらに過去の歴史や在日コリアンの問題に、偉そうに語ってほしくないものだが、近代史を紐解けば、天皇は犯罪者だし、朝鮮の王家をぶっ壊した大日本帝国の罪は、火を見るより明らかで、私は海外の認識と合わせて、何度も記事で根拠を述べてきたし、そういうものを見て「頭に血がのぼり」、問題から逃げ出すことしか能のない連中が、テンプレの意見をひっさげ、現在の『差別が蔓延る日本社会』をゆるやかに是認し、コミットしないようにさせていると、私は考えます。

 

そうなる理由としては、情報リテラシーの観点からして、このモノリンガルによって制御された恣意的空間における、『日本語』という柵に囲まれた我々は、それ以外の言語で語られるニュースや認識を主体的に得ることができず、自国マスコミやネット上にあふれる一方的な言説「触れ続けること」によって、一種の「被害者意識」「独善意識」にとらわれることが、しばしばある。

 

もちろん、私もその悪しき一員。

 

とにかく、(本人は無自覚で)「視野が激烈に狭くなる」。そして客観的に、この社会や国の状況がまるで分らなくなり、自分ひとりの「感情だけ」が最優先されるという、実に恐ろしいことになるのだ。

 

‐山本太郎が「国民」という言葉を使わない理由‐

 

 

『山本太郎(れいわ新選組代表)街頭記者会見 神戸市三ノ宮 2019年12月3日』

 

れいわ新選組

 

https://www.youtube.com/watch?v=KjJ-ctAqpRY

 

“この国で生きているのは、日本人(国民)だけではない。

 

戦前には、日本人として「認められ」、同じ「臣民」としていたにも関わらず、戦争がおわれば、もはや日本人とは「関係ない」立場にされてしまった方々、悲しい戦争の歴史の中で、強制的に連れてこられたり、さまざまなお立場の方がいらっしゃって、二代・三代となって、日本で暮らされている方々、またそれ以外の方々、いろんなシチュエーションの方々がいらっしゃる中で、「国民」という、ひとつの括りにしてしまうのは違うのではないか”

 

こちらは、動画1時間43分35秒以後のご質問に答えられた内容です。

 

‐れいわ山本代表・在日コリアンの「地方参政権容認」/やすとみ歩先生の『惻隠の情』など‐

 

のちに山本代表は、とある在日コリアンの方のご質問に対し、「教育差別の撤廃(朝鮮学校・幼稚園の無償化実現)」「地方参政権の付与」について、具体的に述べられています。

 

 

・ヘイトをする側も 「疲弊しきっている」

 

 

この地獄みたいな日本社会で、人々は分断され「自分のことすら大切に思えない」状態に長くいて、他者に対しても攻撃的な者が増えてきていると思います。もしかしたら、先のサラリーマンも社内では「ボロ雑巾」のように扱われ、自分の承認欲求が満たせない状態で、日々追い詰められ、社会的に「叩いても構わない人たち」に対して、自分自身の「ガス抜き」として、ありえないヘイトや暴言を吐く心理にあったのかと思う。

 

日本という国そのものが抱える病理、それは経済的にも家庭的にも、さらには『歴史』という物事の本質のなかで、日本人が「絶えず逃げ続けてきたこと」。以前、在日コリアンの友人が仕事先で日本の方から得た話によると(40代後半の方)「自分たちは植民地支配に関する教育を全く受けていない」とおっしゃられ、そういう世代が何重にもわたった結果が、そのサラリーマンのヘイトに繋がった一因もあると思います。

私もブログで関東大震災や布施辰治先生に関する記事を書かせていただく中で、そういう「歴史的無反省」な輩の発言には、先の恐ろしい虐殺を想起する意味でも、断じて許すことは出来ませんし、この国が抱える問題というものは、まるで『底なし沼のごとく深い』ということです。

 

結果的に喜ぶのは、「そういう社会」を作った側であり、在日コリアンの問題を越え、正規・非正規、外国人労働者含め、自分たちに「批判の矛先」を向かわせないように、仮想敵国をつくったり、自国の中の「スケープゴート」だったりをつくって、実に巧妙にコントロールしている。

 

 

・一人ひとりの「教育の問題」など

 

 

『山本太郎(れいわ新選組代表) おしゃべり会 岐阜県大垣市 2020年2月9日』

 

れいわ新選組

 

https://www.youtube.com/watch?v=hBLh1IoI7IQ

 

ひとつの「解決策」として、動画1時間35分5秒で、主に人づくりの教育分野において「自分自身の価値を見出すこと」を第一に挙げられた。

 

前述と重なる内容として、『己の価値』すら認識できない大人たちが大量生産された社会で、ある種の「均質化」をうながし、そうした社会に対する「異議」や「改善」を望めば「アイツらはゴネ得の抜け駆け犯だ!」と、異端視村八分のような行動に出たり、とにかく「他者を蹴落とさなければ」生きていけない状態が是正されない以上、事態はもさらに悪化していくでしょう。

 

また2時間6分17秒以後、日本の歴史教育について「事実に基づいた教育」が大切であろうとします。

 

‐あの戦争で我々はものすごいものを失った‐

 

「反日」だの、「南京大虐殺はなかった」とか、空っぽなレッテル貼りや、マスターベーションにまみれた思考に捕らわれることによって、『日本国が失う国益や信用』について、まったく理解できていないモノリンガルが多すぎる。

 

実際『(世界からの)軽蔑は始まっている』し、そこから端を発して「原爆投下は正しかった」と、アメリカの戦争犯罪を肯定するような雰囲気まで出てきている。

 

こうした「複合的な問題」を前に、私たちひとりひとり「どれだけ真剣に向き合える」ことが、この国の行く末を左右する『試金石』となると思います。

 

 

<参考資料>

 

・かっちんブログ 『あるサラリーマンに思いがけない一言 幼保無償化を求める署名活動、上野駅』記事

 

https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12573632464.html

 

・イオ 『幼保無償化を求める署名活動、上野駅で』記事


https://www.io-web.net/ioblog/2020/02/07/80437/

 

・Youtube動画 『山本太郎(れいわ新選組代表)街頭記者会見 神戸市三ノ宮 2019年12月3日』

 

https://www.youtube.com/watch?v=KjJ-ctAqpRY

 

・同 『山本太郎(れいわ新選組代表) おしゃべり会 岐阜県大垣市 2020年2月9日』

 

https://www.youtube.com/watch?v=hBLh1IoI7IQ

 

 

<ツイッター>

 

【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As

 

 

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