前回の記事
‐『模写しかできない病』からの脱出(漫画を初めて描く) その1‐
その続きです。
以前「模写からの脱出」についてお話させていただきましたが、自分のオリジナリティを確立するためには、やはり結構な時間とこなす量が求められます。
友人も漫画については、大手マガジン編集者の人から「3000ページ描いて一人前」的なことを聞かされた時、相当なショックを受けたそうです。
3000ページですよ。
単なる粗悪な下描き絵じゃなくて、ペン入れやトーンを貼って、なおかつ綺麗に仕上げを加え、上述の量にまで到達するのは、一部の人たちに限られます。
まあ逆から言えば、それが『才能』なのかなと。
それくらい熱心に漫画に向き合えて、そのための生活パターンを確立して、他の仕事についても同様のことが言えますが、やっぱり「甘くない」ということが全てに共通する。
この段階から、簡素なネームではなく、大御所の漫画家先生のカットやイラストなど、数々の「素材」を集めた描き方に変わります。
つまり、この『作画ネーム(友人造語)』というのが、現在の漫画制作の基礎となったものです。
それまで「模写一辺倒」だったのを、徐々に脱して行った時期です。
ここではペン入れはしていません。
市販のネーム用紙(漫画)に、たぶんハイユニの鉛筆(+効果音などを見せるためのホワイトインク)で描いていたと思います。そして出来たら大学ノートに糊で貼り付けてます。
理由としては、あまり時間をかけずに、効率的に漫画のカットや構図、展開を勉強したかったので、ペン入れやトーンなど「一番手間で時間がかかる作業」をすっ飛ばして、かといって簡単なキャラ配置だと、オリジナルの作画技術が向上しないので、当時のマックスパワーで描いていました。
この展開笑えるw
それによく見ると、友人の52P原稿の『ヘタレ男物語』のキャラクター(一番右下の女子)がいますね。
‐朝鮮学校生徒のイラスト集8(マキホルの影響を受けてイラスト制作) その3‐
ヤンとチヘの関係って、実はこの時点であったのか。
一触即発の二人・・・!!!
左下のメガネ野郎は何言ってんだww
すっげえ脳内妄想だなw
あー、これはもしかして・・・・・。
まさかの在〇会登場!!!
‐朝鮮学校生徒のイラスト集3(『某レイシスト団体会長登場?!』の巻)‐
今じゃ絶対描けませんが(内容的に)、当時友人の気分としては、「社会派ギャグ路線」的なものを目指していて、未熟ながら、それをどう面白くするか苦心惨憺していました。そして、ここ数年における「思考的変遷」も合わせて、描いた友人も長らくこの作品を表に出すことを渋っていました。
まさかの「在特会乱入」により、混乱する校内。
弱音を吐く男子にたまらず喝を入れる硬派学生。
何かを思い詰めるヤンの姿。
その「すごみ」にビビる、ヘタレ男ことチェフンくんww
※ちなみに漢字表記で「羊」と書かれているが、今は別の漢字表記だという
見せ場のカットですね。
ヤン「アンタたちを潰しに・・・。」
すんげー度胸だな・・・。
あと会長のセリフも結構研究されてますね。
結構発言ヤバいの多い(友人が描かなくなったのもわかる)
でも『リアル』に近づけたらこうならざる得ないんだよね。
あと開けるシーンは地味に笑ったw
会長の下衆キャラが引き立ってるなぁ。
戦闘力高すぎだろww
こっちの作品で不良にかましたパッチギを思い出す。
顔が怖いよww(´・ω・`)
当時は、読んできた漫画のカットを「そのまま転写」するシーンが各所にあったり、まだまだ安定的に自分のカットを作り出すことは出来ていませんでした。
しかし、このあとヤンに窮地が襲います・・・・。
次回は、残りの『作画ネーム(同)』の紹介と、「描き続けることの大切さ」を述べて終わりたいと思います。
・漫画イラスト倉庫 https://strongpaperline.tumblr.com/
<参考資料>
・友人の監修および写真資料
<ツイッター>
【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】
https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As
ブログランキングに参加しております。
皆さまのご支援が頂けるとありがたいです
(下のバナーをクリック)