素敵にholiday
―おまけ―
「お似合いだったね、あの二人」
「ああ」
娘が見送りに行って、私達はリビングへ戻った。
私はキッチンで片付けをしながら、ソファーで寛ぐ寛貴くんに話しかける。
「まさか、先輩の甥御さんとは思わなかった」
「まぁな。良く似てる…性格は先輩よりは素直だ」
「あはは…先輩が聞いてたら怖いよ~」
笑いながら、食器を泡立てていく。
ふと、背後に気配を感じて、私は洗い物の手を止めた。
ふわりと背中から抱き締められる。
「寛貴くん?」
「…俺にはプレゼントないのか?」
「あ、ごめん。用意するの忘れてて…何か欲しいものある?」
「……欲しいものくれる?」
「うん」
寛貴くんの腕に力が籠る。
長い間、彼の妻をやってきて、それが分からないわけがない。
こうして、幾つになっても、私を求めてくれる彼がすごく愛おしい。
だから、振り返って、寛貴くんの唇に自分の唇を寄せる。
「…今はキスで我慢してね」
にっこり笑うと、寛貴くんが目を逸らした。
そこに昔と変わらない彼を見つけて、とても嬉しい。
ただいま、と娘の声が聞こえ、名残惜しく寛貴くんが離れていく。
あとで、とアイコンタクトを交わして、私は小さく笑ったのだった。
娘が産まれて立場が変わっても、変わらないものがある。
それがくすぐったくて。
大切にしたい。
幸せだな、とつくづく思う。
おわり
―おまけ―
「お似合いだったね、あの二人」
「ああ」
娘が見送りに行って、私達はリビングへ戻った。
私はキッチンで片付けをしながら、ソファーで寛ぐ寛貴くんに話しかける。
「まさか、先輩の甥御さんとは思わなかった」
「まぁな。良く似てる…性格は先輩よりは素直だ」
「あはは…先輩が聞いてたら怖いよ~」
笑いながら、食器を泡立てていく。
ふと、背後に気配を感じて、私は洗い物の手を止めた。
ふわりと背中から抱き締められる。
「寛貴くん?」
「…俺にはプレゼントないのか?」
「あ、ごめん。用意するの忘れてて…何か欲しいものある?」
「……欲しいものくれる?」
「うん」
寛貴くんの腕に力が籠る。
長い間、彼の妻をやってきて、それが分からないわけがない。
こうして、幾つになっても、私を求めてくれる彼がすごく愛おしい。
だから、振り返って、寛貴くんの唇に自分の唇を寄せる。
「…今はキスで我慢してね」
にっこり笑うと、寛貴くんが目を逸らした。
そこに昔と変わらない彼を見つけて、とても嬉しい。
ただいま、と娘の声が聞こえ、名残惜しく寛貴くんが離れていく。
あとで、とアイコンタクトを交わして、私は小さく笑ったのだった。
娘が産まれて立場が変わっても、変わらないものがある。
それがくすぐったくて。
大切にしたい。
幸せだな、とつくづく思う。
おわり