2024年産卵の新潟県産本土ヒラタ。

 vol.6【割出2】(2024年7月16日投稿)以来、全く更新していませんでしたが、報告します。今回は長くなります。

 

 2024年は、調子に乗って3ペアで3セット組みました。復習になりますが、割出結果報告は、以下の通りでした。

2024本土ヒラタ割出まとめ
ライン ケース マット セット
完了

取出
割出 2

♂WF1
♀WF1
フジコン
ドルクス
5/13 6/1 7/15 2 3 10 15
♂WF1
♀WF1
ミタニ
秘伝
5/13 6/1 7/7 0 5 9 14
♂WD
♀WF1
月夜野
きのこ
5/26 - 7/15 4 8 6 18
合 計 6 16 25 47

 Cラインは、ペアを取り出した後のマットをそのままにしていたら、幼虫が見えていたので幼虫・卵を合わせるとトータルでは50個体を超えていたことになると思います。

 私のキャパを超えているのではと心配していました・・・

 

 管理用のラベル用のゴム印も購入し、ラベルも作成。全てプリンカップに移し、意気込んでました。

 

 8月には、菌糸ビンも準備し、準備はできていました。

 

 しかし、数が多く、体重測定やらの作業も考慮するとまとまった時間が必要。なかなか菌糸ビンへの入替作業に取り掛かれない私。そのまま9月突入。

 

 9月4日、翌5日から会社の同期と20年勤続旅行(コロナの影響で先送りとなり実際は23年勤続旅行)で伊勢詣りの予定だったので、夜、成虫のゼリーの入替の際に、ふとプリンカップの様子を見ると(段ボール箱にしまっていたのですが)・・・

 

 目 !!

 

 プリンカップの幼虫は成長し、カップの蓋を破り、マットはカラカラにあせる

 

 慌てて準備していた菌糸ビンに移しましたが、菌糸ビンが足りず、蓋を破っていないプリンカップは後でマットに移そうと思い、そのままでした。翌朝早いのに深夜2時くらいまでかかった記憶です。体重測定の時間はありませんでした。

 

 9月23日、そのままだったプリンカップを見ると

 新潟の常温でまさかの早期羽化、僅か2ヵ月で成虫に!?

暑さのためか、水分の抜けたマットの状態から成虫にならなければ生き残れないと判断したのか。サイズは測定していあせんが、全て♀、20mm程度だったと思います。

 

 私にこれ以上飼育する資格は無いと猛省しました。

 

 言い訳をすれば、仕事や家庭、いろいろあり、ついつい休日に時間をかけてあげられなかったのですが、私のクワ活の熱は冷めでしまいました。

 

 春になり、2024年羽化の成虫が活動を始め、餌だけは与えていましたが、2025年は反省から産卵セットを組みませんでした。

 2024年の菌糸ビンはというと、例年であれば、7月には掘り出していますが、放置していました。しかし、8月31日、ゼリー交換をしていたら、菌糸ビンの方から何やらがガサゴソと物音が耳

 

 自力ハッチしていました。 ♂群①、全て完品羽化です。

 

♂群②、左か2番目が大きい、一番右は翅パカ。

 ♂群③、こちらも完品。

画像はありませんが、もう1匹羽化したての♂がいます。

 

 ♀群、みな完品羽化。

 

 飼育者の怠慢にもかかわらず、無事に羽化してくれたクワガタ達に感謝です。残念ながら、私のせいで★となってしまった個体も数匹いました。

 

Aライン 親 WF1  ♂60.0mm ♀37.4mm
No. 雌雄 サイズ 備  考
No.02 56.0mm  
No.09 42.0mm  
No.11 35.1mm  
No.12 54.2mm  
No.13 58.0mm  
No.14 33.6mm  
No.15 34.8mm  
Bライン 親 WF1 ♂59.8mm ♀37.0mm
No. 雌雄 サイズ 備  考
No.01 32.8mm  
No.02 35.0mm  
No.03 35.5mm  
No.04 35.9mm  
No.05 57.0mm  
No.06 62.4mm  
No.07 20.0mm 早期羽化
No.08 38.0mm  
No.09 57.3mm  
No.10 34.0mm  
No.11 34.0mm  
No.12 34.4mm  
No.14 20.0mm 早期羽化
Cライン 親  ♂WD 54mm ♀WF1 36.8mm
No. 雌雄 サイズ 備  考
No.01 37.4mm  
No.02 55.0mm  
No.03 54.8mm  
No.05 20.0mm 早期羽化
No.06 54.0mm  
No.07 54.0mm  
No.08 53.6mm  
No.11 35.8mm  
No.13 58.0mm  
No.14 34.0mm  
No.15 35.2mm  
No.16 52.4mm  
No.17 20.0mm 早期羽化
No.18 20.0mm 早期羽化
ラベル剥がれライン不明(A~C)
No. 雌雄 サイズ 備  考
No.01 58.0mm  
No.02 50.5mm  
No.03 52.0mm  
No.04 未測定 羽化直後
No.05 34.0mm  
No.06 31.2mm  
No.07 35.6mm  
No.08 34.0mm  

 

 合計42匹(♂18匹、♀24匹)となり、翅パカ1匹という結果でした。結局菌糸ビンも全個体が1本で羽化まで行きました(5匹が1100cc、他は800ccのボトル)。

 

 Max個体を前年と比較すると

♂は62.4mmと1.2mmUPキラキラ

♀も38.0mmと0.6mmUPキラキラ

 

 ♂のMin個体は42.0mm、ピカってないので、豆ピカとは言わないのかな。

 

 前年のMax61.0mm(左)と今年のMax62.4mm(右)

僅かな差ですが、実物は顎が太く、体も厚みがあります。一方で、ヒラタらしい荒々しさを失ったような気がします(顎の開きに元気がない)。でもやはり大きな個体はうれしいです。

 昨年は、蛹化前に菌糸からマットに交換したり、蛹化後に人口蛹室に移したりといろいろ試みましたが、今年の羽化不全は1匹、結局のところ、羽化不全に関しては、そっとしておくのが一番のようですね。

 

 ●新潟県産個体での常温ブリード、反省から辞めるつもりでいましたが、Max個体同士で来年目標だった65mmを目指してセットを組むか、悩みはじめました。結論を出すまでには、時間があるので、まずは大切に育てたいと思います。

 

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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ヒラタクワガタ繁殖計画2022