2023年産卵の新潟県産本土ヒラタ。ついに掘出しました。

 最終報告となります。

 

 自然蛹室組の♂だけは、不全の確認のために羽化から1ヶ月後くらいに掘り出すつもりでいましたが、他は自力ハッチまでは放っておこうと思い(いつ食べ始めるか分からないエサを入れるのが面倒だったので)、昨年の実績から羽化から2ヶ月後くらいかな。なんて思っていました。

 

 ところが、7月24日、人工蛹室を見ると

園芸用スポンジがボロボロになり、水浸しになった中にヒラタがいました(慌てて救出したのでヒラタの画像なし)。体半分水に浸かっていました。水の量はこんな感じ

水を抜くと

こんな感じで入っていたのですが

スポンジをボロボロにしたようです。でも何故あんなに大量の水が?容器のほぼ上までスポンジがあったものが、無くなっているので、その体積に吸水されていた水以外は考えられませんが、ビックリです。この状態に何日過ごしたのだろう?こんな人口蛹室が2つありました。

 

 とにかく♂があれだけ活動しているので自然蛹室だった♀を見ると。全てハッチアウトしてマットの上に出てました。

♀は全てボトルで羽化です(画像は前蛹時)

 

 ということで、全て掘出しました。

 

♀12頭、動かず行儀良く並んでくれてます。

 

♂8頭

 

 ♂は自然蛹室組(ボトル)も全て不全なく綺麗に羽化していました照れ

 

 結局、人工蛹室の要否については優劣の無い結果に・・・

 人口蛹室なら観察できるメリットはありますが、手間と放っておいた場合の水浸しのデメリットがありますね。

 

 さて、気になる結果はキラキラ

 

Aライン(セット①) 親 WD ♂55mm ♀32mm
No. 最終体重 計測日 蛹化 雌雄 サイズ
No.01  4.44g 3/10 不明 34.0mm
No.02  5.99g 3/10 5/14 37.4mm
No.03  5.65g 3/10 5/17 36.0mm
No.04  5.32g 3/16 5/14 35.6mm
No.05  4.49g 3/16 5/7 33.6mm
No.06  8.46g 3/16 5/17 53.0mm
No.07 11.80g 3/10 5/17 59.6mm
No.08  3.82g 3/16 5/14 30.0mm
No.09  5.32g 3/16 5/17 35.0mm
No.10 11.41g 3/16 5/19 58.0mm
No.11 13.44g 3/16 5/25 61.0mm
No.12  5.03g 3/16 5/12 35.0mm
No.13 11.44g 3/10 5/17 38.7mm
No.14  5.14g 3/16 5/17 35.9mm
No.15 11.98g 3/10 5/19 61.0mm
※マットボトルに詰替時(3月10日、3月16日)の体重
 蛹化(5月7日~5月25日)までの成長は不明

 

 Max個体の比較では、♀は昨年と同じ37.4mm、♂は61.0mmと1mmUPキラキラ

 平均値では、♀は▲1.95mm、♂は+1.58mm。

 

 

Bライン(セット②) 親 WD ♂54mm ♀26mm
No. 最終体重 計測日 蛹化 雌雄 サイズ
No.16  6.04g 3/16 5/19 37.0mm
No.17 12.59g 3/17 5/27 58.2mm
No.18  5.05g 3/17 5/16 34.8mm
No.19  5.71g 3/17 5/17 36.4mm
No.20 消息不明
※マットボトルに詰替時(3月16日、3月17日)の体重
 蛹化(5月16日~5月27日)までの成長は不明

 

 Bラインは昨年幼虫1頭でしたが、セミ化の結果、★になりましたので、比較できませんが、26mmの♀からAライン同等サイズの♂♀が採れました。

 

 

Cライン(セット③) 親 WD ♂54mm ♀27mm
No. 最終体重 計測日 蛹化 雌雄 サイズ
No.21 7.41g 3/17 5/22 50.4mm
※マットボトルに詰替時(3月17日)の体重
 蛹化(5月22日)までの成長は不明

 

 昨年のCラインは、マメピカ♂35.5mmのみだったのでかなりの成長です(昨年は菌糸使わなかったのでその差かな)

 

 ●新潟県産個体で常温飼育ですので、ブログをやっている方々からすると大したことの無いサイズですが、♂65mmを目指して地元産に拘ってブリードしていきます。WDペアでのブリードはここで終わりとなります。今年・来年とWDF1ペアでサイズアップを図ります。サイズが伸びなければ温室を検討かなキョロキョロ

 とにかく、蛹化不全、羽化不全がなく良かったです。

 

 ●自分用にとりあえずデータを分析。といっても単なる散布図。例のサイトだと縦軸と横軸が逆で体重からの計算が面倒だったので・・・

 

 

 最終体重測定日が蛹化の2ヶ月前なので、蛹化までの成長は不明ですが、♂も♀もR^2が約0.9なのでかなりの相関性があり(当然ですが)毎年この時期に最終ボトルに詰替えて測定すると考えると、個人的には使えるデータです。

 

 これからも頑張ります爆  笑

 

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