令和4年7月16日(土)~9月11日(日)に東京都港区立郷土歴史館で行われる
「Life with ネコ展」に、以前増上寺で行われた「地域で共に生きる障害児・障害者展」(←リンク)で凄い作品を出展されていた工房ラピールさんも、猫の作品で参加をされるという事で「さをり織り」の作業現場を取材見学させて頂く流れになった。
工房ラピールさんについて初めての方の為に簡潔にご紹介をすると、主に知的障碍者の方を対象にした就労継続支援B型作業所で
・「さをり織り」や「製菓の製造」
・社会参加
・自己活動支援
・在宅で生活をされている方の安全な日常生活の場の提供
等を理念に掲げ2003年2月20日から活動をされているとの事。
(↓ねこ展に出すネコ型の作品を制作中・・・)
そして驚いたのがこれが木製の「さをり織り」の織機!!(写真)
私が男だからよく知らなかったのかもしれないが、織られたモノって、機械生産を除くと、
ドラマとかで女性がセーターを2本の棒みたいなモノで編むのかと思っていたら、
人間程もある(いやもう少し大きいか)巨大な装置、手動でレバーを回す仕掛け、
しかもピカピカに輝いていて、この構造・外観・雰囲気に一気に魅了をされた!!
色選びは利用者さんの感受性の赴くまま「次はこの色を使いたい!!」と自身で選び「この色を下さい」と職員さんにお願いをし、心を込めて織られている(=集中力が伝わってくる)光景を観た時なんだかこの場所は空気感が凄く澄んでいる気がした。
ラピールの職員さんも含め、皆、明るく、良い笑顔をされており、
(本当に良い笑顔だった!!、無垢な「裏表」も「建前」も無い本当に喜びの笑顔、私にはあの笑顔が脳裏にやき付いている)
作業される方の人数分の織機が稼働中でもストックの織機が何台もあったが、企業からの提供もあるらしい。
最初、「ライトですか?夕方とか作業する時の?」と、代表の木野さんやスタッフの大島さんへ質問をすると・・・
「これはコンセントなんです」との事。
「えっ?、コンセント???」
「はい、やはり下を通すと引っ掛かったり危ない事もあるので、作業をする時は上から吊るすカタチなんです」と教えて頂いた。
なるほど~っと、感嘆の溜息が出るぐらい安全第一を考え、設計をされている場所なのだなぁ~と、だから作業をされている方々の笑顔と、ここの空気感は透明感があるように澄んでいて、居心地が良く、ここにおられる全員が活き活きとされているという事が伝わってくる設計の考え方と場の雰囲気だった。
(安心出来るというか)
※さをり織りの栞とか縁にアイロンやミシンを使ったりするとの事。
(熱いモノとかは職員さんが行うのかもな)
↑工房の隣の仕切られた向こう側が、製菓作業を行う部屋。
元飲食業として(←出版も食品関係の業界紙だったし)、飲食に関わる事なら「何んでも」学んでみたかったがそれはいずれ!!という事で。
(工房ラピールさんの「さをり織り」のコースター:↑上の四角い「作品」)
早く、「Life with ネコ展」に取材へ行きたい!!
「Life with ネコ展」
日時:令和4年7月16日(土)~9月11日(日)
会期中の休館日は7月21日(木)と、8月18日(木)
場所:港区立郷土歴史館 特別展示室
開館時間:午前9時~午後5時(土曜日のみ午後8時まで)
※入館受付は閉館時間の30分前まで。