ミッドナイトスワン (2020) | 浮遊家具

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黄斑変性症 SLE 双極性障害を機に始めました 社会から逃れ家の中だけにいる自分 浮かんで漂う家具のよう 治癒は進み 今は映画 写真 大好き YAHOOからの引っ越しでコメント、いいねがまっさらになってしまいました また 始めたいと思います よろしくお願いいたします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

故郷を離れ、新宿のショーパブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。 ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。 常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。 理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。

 

 

 

 

 

 

製作国:日本 上映時間:124分

 
 

監督

脚本

出演者

草彅剛

服部樹咲

田中俊介

吉村界人

真田怜臣

上野鈴華

佐藤江梨子

平山祐介

根岸季衣

水川あさみ

田口トモロヲ

真飛聖

 

 

 

 

 

 

評価 ★★★★★★★☆☆☆

 

 

 

 

 

 

つぶやき

 

まず、草彅剛の演技が圧倒的でした。彼がトランスジェンダーの役を演じるにあたって、外見だけでなく内面的な部分まで深く掘り下げているのが感じられました。彼の演技は、凪沙の繊細さや強さ、そして彼女が抱える孤独と葛藤を見事に表現しており、非常に感動的でした。草彅剛がこれほどまでに多面的なキャラクターを演じられる俳優だとは思っていなかったので、そのギャップに驚かされました。

物語の展開は予想外の感情の波を次々に押し寄せます。一果との関係が進むにつれて、凪沙自身も変わっていく様子が丁寧に描かれており、その過程がとてもリアルに感じられました。一果の無邪気さと凪沙の複雑な感情が交錯するシーンは特に印象的で、二人の間に生まれる絆が見ている私たちの心に直接訴えかけてきます。

トランスジェンダーの人々が直面する現実や偏見、社会的な孤立を浮き彫りにしています。しかし、それを押し付けがましくなく、自然な形で描いている点が素晴らしいと思いました。凪沙が直面する困難や、周囲の反応を通じて、観客に考えさせる力を持っています。このようなテーマを扱う映画は日本映画界において貴重であり、社会的な意義も大きいと感じました。

映像と音楽も非常に印象的でした。特に、凪沙が踊るシーンや、一果がバレエに挑戦するシーンの美しさには心を奪われました。これらのシーンは、単なる視覚的な美しさだけでなく、キャラクターの内面的な成長や感情を視覚化する役割も果たしており、映画全体の感動を深めています。