あらすじ
1971年のアメリカ映画「アンドロメダ…」（原題：The Andromeda Strain）は、マイケル・クライトンの同名小説を原作としたSFスリラーです。ロバート・ワイズが監督を務めました。
映画は、アメリカ政府が行っている秘密の衛星回収プログラムに関するものです。衛星がニューメキシコ州のピードモントという小さな町に墜落し、その直後、町の住民が謎の死を遂げます。調査チームが現場に派遣され、発見されたのは、ほぼ全員が短時間のうちに死亡しているという異常事態でした。
生存者は2人だけで、一人は赤ん坊、もう一人は年配のアルコール依存症の男性です。政府は即座に緊急対応を行い、科学者チームが集められて秘密研究施設「ワイルドファイア」に送り込まれます。チームは、宇宙から持ち帰った致死性の微生物「アンドロメダ」に対処するために、時間との戦いに挑むことになります。
細部まで緻密に描写する丁寧な演出が、物語にリアリティを与え、迫真の恐怖を生んでいる。
製作国：アメリカ 上映時間：130分
監督
脚本
原作
出演者
評価 ★★★★★★★★★☆
つぶやき
地球に落下した人工衛星が持ち帰った未知の病原体が引き起こす危機を描いた物語です。この病原体は瞬く間に町の住民を死に至らしめ、アメリカ政府は緊急事態として一流の科学者チームを集め、地下の秘密研究施設で対策を講じます。
科学的なディテールに非常に忠実です。特に、科学者たちが病原体の解析と対策を講じるプロセスは、緊張感を持ちながらもリアリティを感じさせます。監督のロバート・ワイズは、専門家の助言を受けて映画を制作しており、その努力が映画の信憑性を高めています。
全体を通して、緊張感とサスペンスが非常に高いレベルで維持されています。特に、科学者たちが時間と戦いながら病原体の正体を解明しようとするシーンは、観客を引き込む力があります。また、閉鎖空間での隔離やセキュリティシステムのトラブルなど、物語の緊張感を一層高める要素が巧みに組み込まれています。
1971年の映画としては、特殊効果や映像も非常に優れています。特に、病原体の分析シーンや研究施設の内部の描写は、視覚的にも興味深く、観客を飽きさせません。また、病原体が引き起こす症状やその影響を描いたシーンもリアルで迫力があります。