”サイレント・ランニング” (1972) | 浮遊家具

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黄斑変性症 SLE 双極性障害を機に始めました 社会から逃れ家の中だけにいる自分 浮かんで漂う家具のよう 治癒は進み 今は映画 写真 大好き YAHOOからの引っ越しでコメント、いいねがまっさらになってしまいました また 始めたいと思います よろしくお願いいたします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

地球全体が人工的に管理され、気温も摂氏24度(華氏75度)に統一された未来。

植物も全て絶滅し、わずかな標本が「植物保存計画」によって、土星軌道の3隻の貨物船に接続された温室ドームで生き延びていた。 そのうちの1隻「ヴァリー・フォージ」乗組員4人のうち、植物学者のフリーマン・ローウェル(ブルース・ダーン)だけは植物の価値を重視し、地球に緑が復活する日を信じて勤務に精励していたが、他の3人は人工的に管理された地球環境と人工的に合成された食品による生活の方が快適だと主張し、勤務ぶりもいいかげんだった。彼らは互いに相容れない価値観をぶつけ合いながらも、8年間ともに任務を続けていた。

 

 

 

 

 

 

製作国:アメリカ 上映時間:90分

 

監督

脚本

出演者

ブルース・ダーン

クリフ・ポッツ

ロン・リフキン

ジェシー・ヴィント

 

 

 

 

 

 

評価 ★★★★★★★★☆☆

 

 

 

 

 

 

つぶやき

 

環境問題と人間の倫理をテーマにしたこの作品は、未来の地球が環境破壊により住めなくなり、宇宙船の中で最後の植物を守る物語です。
この映画は、人間と自然の関係、技術と倫理、孤独と使命感といった深いテーマを扱っています。特に、環境保護の重要性が強調されており、今日の環境問題に対する先見の明があったと言えるでしょう。
ダグラス・トランブルは視覚効果の専門家として知られており、本作の特撮も非常に高く評価されています。宇宙船やドーム内部の描写は、1970年代初頭の技術としては非常に先進的であり、後のSF映画に多大な影響を与えました。
音楽も映画の重要な要素です。ピーター・シャイクルの作曲とジョーン・バエズの歌うテーマソング「Rejoice in the Sun」が映画の持つノスタルジックでメランコリックな雰囲気を一層高めています。
ブルース・ダーンの演技は、ローウェルというキャラクターの複雑な感情を見事に表現しています。ローウェルは理想に生きる科学者でありながら、その理想のために極端な行動に出る姿は観客に強い印象を与えます。また、彼が友情を育むドローン(小型ロボット)とのやり取りは、人間の孤独と絆のテーマを強調しています。
当時の技術で実現された映像美と、時代を超えて響く環境メッセージが融合した作品です。映画のストーリーはシンプルながらも深い哲学的問いを投げかけており、観る者に考えさせる力を持っています。現代の視点から見ると、そのメッセージはますます重要であり、環境保護への警鐘としての意義が増しています。