企画
きっかけは、監督の中野がプロデューサーの小川真司から「この家族を映画化したい」と言われて手渡された『浅田家』であったという。その写真集を見た中野の印象は「今までに見たこともないような変わった家族なのに、どこか可笑しくて愛らしいと思った。ずっと家族を主体に映画を作ってきた自分にとって、これ以上ない魅力的な家族の姿だった」。さらに「それではこれを映画にするには魅力的なキャスティングにしなければならない。憂いを帯びた感じやまるでその場にいるような雰囲気を漂わせる存在であってほしいという思いからキャスティングさせていただいた」とした上で「カメラマンとなった次男の政志の姿を通して、写真から溢れ出る思いを描き切ろうと思う」とコメントしている。
あらすじ
幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族全員を巻き込んで、消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権……。それぞれが“なりたかった職業”“やってみたかったこと”をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》が、なんと写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞! 受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる――。 かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族や家を失った人々の姿だった。 「家族ってなんだろう?」 「写真家の自分にできることは何だろう?」 シャッターを切ることができず、自問自答をくり返す政志だったが、ある時、津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗って、家族の元に返すボランティア活動に励む人々と出会う。彼らと共に《写真洗浄》を続け、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、次第に《写真の持つチカラ》を信じられるようになる。そんな時、一人の少女が現れる。 「私も家族写真を撮って欲しい!」 それは、津波で父親を失った少女の願いだった――。
製作国:日本 上映時間:127分
監督
脚本
出演者
評価 ★★★★★★★☆☆☆
つぶやき
ニノはどんな映画に出てもニノだ
それだけ存在感がいつも馴染んでいる
浅田家の写真集って本当にあるは驚き
事実を元にしている
驚くほど仲のいい家族だ
息子が両腕に刺青を入れて帰ってきた
「長袖みたいに見えるな」と天然
または度量が広い
よく分からない父親
写真のアイディアに全員で乗り気
珍しい家族
東日本大震災後
被災写真返却活動を知らなかった
一枚一枚泥を落とし乾燥
掲載板に飾る
数万枚も・・・・
すばらしい
優しさが溢れる作業
失った人の写真を見つけた時
どれほど嬉しく懐かしく思うだろう
考えただけで涙が出てくる
失ったものは記憶として残されている
思い出を残すだけではなく写真を見るだけで
生きる力にもなるだろう
撮影した写真
その一瞬を切り取る
いっしょに時間も切り取られている
記憶の大きな礎