決算続き
藤倉コンポジット
減益だがPER10程度はしっかり確保。来期は微減だがほぼ同水準の利益を想定してるので実現できれば悪くはない。
記念配20円がなくなり70→60円になったのは少し残念だが、4.2%程度と利回りが悪いというわけでもないので問題もなし。
筆頭株主のフジクラが保有の大部分を売却したいとの意向を受け立会外取引によって総数上限400万、金額上限75億の買取を行う模様。
説明通りなら直近の終値である1401円*400万=56億400万として藤倉コンポジットの本決算時点での現預金は約102億、流動負債は約54億なのでまぁやれるだろうとは思う。
消却するかはわからないが自己資本比率は8割超えでほぼ完成している状態の企業だし、PBRも0.89と高く買い取るわけではないので悪くはなさそう。
クリヤマ
こちらは第一Qでペース変わらず。負債の割合もそれなりに多く財務がいいとは言えないが、売上高は好調で在庫も適正かつそれなりの量を持っているように思うので問題は感じない。
順調そうなのでこのまま継続してほしい。
ケイヒン
EPSは313円、現在の株価換算でPER6.3の水準の利益をたたき出したのは素晴らしいし、配当も前期70→63円予定だったのを70円維持にしてくれたのもありがたい。
気になる来期の業績予想もほぼ今年並みとのことでPER6台の収益力が維持されるなら大成功といっていい数字だと思う。
株価が上昇しつつもこの配当や株式益回りの水準を考えればまだまだ割安が解消されたようには見えないし、財務面では総負債が少し増えたものの流動負債は減少し現預金とほぼ同額なのでキャッシュフローは問題はなさそうだ。
高いものが多い今のマーケットでは貴重な割安感がある投資先だと思う。
戸上電機
今期好調により更に10円増配し通期110円の配当(利回り約3.7)となった。来期は100円と減配予想だが元々の配当性向が3割にも満たないのし財務も悪いわけではないので出す気になれば出せるだけのポテンシャルはある。
来期は利益面で1割ほどの減益予想ではあるがEPS373円はPER8の水準なので十分よい。
PBRは0.7、利回りも100円に減配とはいえ3.3%つくことを考えれば特段売るような理由は見当たらない。
光ビジネス
評価が難しい決算だが取りあえず配当が38円(利回り約4.3%)予定と発表されたのは好材料。
前年比では明らかに数字がよくないのだが、前回出された通期業績予想で中間までの数字が前年比で悪いのは想定されていたので予想外の悪さという感じはあまりない。
通期予想での当期純利益はほぼ前年並になっているので、この数字が達成できるなら自己資本比率が82%もある光ビジネスは優秀な投資先なのだが問題は本当にこの数字を出せるのか?というところだろう。
損益計算書の方をみても順当な形で利益が減ったように見えるので何とも言い難い。
とはいえ財務が手堅いのは事実だし、配当の38円というハードルもかなり低いようにも見えるから通期予想通りいかなくても利回り4,3%貰える確率は高いと思うので最悪それだけでも悪くはないかと割り切るのもありかもしれない。