こもさば | MK from ASOVOYAGE

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その時その瞬間に感じたことをありのままにそのままに。素直に表現。
遊び場 Viva 楽しむ Vida 
"いざ参ろう あそVibaへ"

活発なあそ坊の日記

「要はこういうことだ」

と彼はいつもの口調で語り始めた。

そして、僕はいつものように聞いている振りをする。

「俺はね。犯罪者は純粋だと思うわけよ。だってよ。要は、エゴだよエゴ。自分の中に存在するエゴが強いわけ。押さえつけられないんだよ。そうだな。表現者というべきかも知れないな」

また、いっているよと思う。思えば、初期のころはもっとまじめに話を聞いていたほうだ。彼の話は危険思想に近いよとも指摘したこともある。彼の話してることは彼の言葉を借りると『要はこういうことだ。だからなんだ』ってことばっかりだ。しかもこれが永遠に続く。

「殺したいから殺す。眠いから寝る。食べたいから食べる。我慢しようと思ってもそりゃ無理な話だ。だって、我慢してたら死んでしまうからな。生理的欲求なんだよ。やりたくてしょうがない。どうしようもないんだ。そりゃ人を殺すことはどんな理由であれよくはない。ただ何も欲求を持たない人とエゴが強く抑えきれない人は対極であり、同じ対角線上に存在し。どちらも純粋でどちらも異常だ。」

「だからなんだ」

「だから俺が言いたいことはだな。要するにこれだ」

絶対に要してはいない。長くなる。まだまだ続く。これまでの経験から明らかになった調査結果だ。たまにはほんとに要してくれよ。こう次から次へと。

「要するにね。記憶の錯覚だ。記憶が人格の邪魔している。いや、邪魔とは限らないな。根源になってその人物を成り立たせている。すべては過去の遠い過去の記憶からだ。咲きて咲き。散るときに散る。タイミング。記憶を思い起こすタイミング。これが重要だ。今振り返って真っ先に思い浮かぶことと明日振り返って真っ先に思い浮かぶことは違うかもしれない。じゃあ何で異なるのか。今から明日までの間に何があり、どの出来事が影響を与えたのか。なぜ今この記憶が蘇ったのか。そこにはすべて理由があるはずだ。いや、なくてはならない。一概には何も評価できない。それは氷山の一角に過ぎない。空が果てしなく続くように。隠された意味も果てしなく続く。厄介なのは続き続けるという点だ。ユーアンダースタンド」

 

ここにはわけのわからないものが数多く存在する

すべてわからない。わかりたくない。

ただそれを受け入れてかみ締めていくことが生きることに付随する代価なのかもしれない