旅 | MK from ASOVOYAGE

MK from ASOVOYAGE

その時その瞬間に感じたことをありのままにそのままに。素直に表現。
遊び場 Viva 楽しむ Vida 
"いざ参ろう あそVibaへ"

活発なあそ坊の日記

砂利道。
照りつける太陽の光で黒く日焼けした石ころが足元で音を奏でている。
歩くテンポに合わせ、こころなしか目の前の景色もかわっている気がする。
否、景色の捉え方が変わっているのかもしれない。

山を登っているとよくこんなことを考える。
人はどこをあるこうが目指す先は高い場所だ。

道半ばで
休んでいる人
寝ている人
話をしている人
もくもくととぼっていく人
景色を眺めている人
景色を眺めている人を見ている人
景色を眺めている人を見て、同じ景色を見たいと望む人
いろんな人がいる
自分もその中のどこかに属すのだろう
ひとりひとり見える景色はきっと違う
ひとりひとり考える事象はきっと違う

高ければ高いほど空気は薄くなり、殺風景になるのに
人はより高みを目指す。

これは生物のDNAに組み込まれていることなのか

ひとは誰しも確実に、疑うことなく死に近づいて生きている

真理だ。

そのことを意識して生きている人
そのことを意識しないで生きている人

どちらが偉い、どちらが尊い生き方

そんなことはどうでもいい
考えることすら無駄な気がする
否、思考することはいいことだ。
明確な答えがない命題だからこそ深く考えだけが先走りする。散乱たる状態

今日も海辺で貝殻を拾う。
光沢がかかっているのか、とてもきれいだ。素直に感じる。
なんて素直で純粋な感情だろう。笑みがもれる。らしくない。そう感じた。
ただそこに転がっていた貝殻が、自分にはきれい見えた。目にとまった。
他のひとは気づいただろうか。このちっぽけな小さな勇者に。


誰にとっての勇者
誰にとっての正義
誰にとっての人生
誰にとっての哲学
誰にとっての幸福
誰にとっての愛情
誰にとっての好意
誰にとっての行為

誰にとっての

誰、誰、誰


いったい誰のために考えているのだろう
政治家は言う。皆様の住みよい暮らしのためにと。
自分は思う。その皆様の中には自分は含まれていないと。

どっからどこを見て、皆様と言う言葉を使っているのだろう
少なくとも地球に存在する生き物皆様のことではないだろう


『死』という概念も所詮人間が創造したもの


自然は偉大だ。人では到底太刀打ちできないだろう
多大なる奇跡の上で私たちは確かに今生きている

そして、死んでいく。

道半ばで崩れ落ちるか。
視界が一瞬真っ白になった。すぐに轟音が鳴り響く。足元から振動が伝わる。
雷が落ちた。雲行きが怪しい。気づくと肌寒くなっている。今夜は荒れるだろう

それでも歩く。

歩く
歩く
歩く

乾いた心に潤いを
乾いた愛に導きを
乾いた罪に裁きを

歩く
歩く
歩く

何を求めて、何かを求めて

歩く
歩く
歩く

意識が遠のいていくのがわかる
体の感覚が少しずつ薄れている
心地よい。まるで夢でも見ているようだ
本当の自分は温かい部屋で布団にくるまって寝ているのかもしれない

無意識。
真っ暗。
土の匂い。
くいこむ砂利。

まだ歩まないと。歩かないと。