2014年は、ユーロ米ドル・ポンド米ドル、それぞれの買い下がりから取引を始めてみたんですが、明暗がくっきりと分かれました。


ユーロ米ドルはBB20の収束期、ポンド米ドルはその拡張期と変動段階の相違はあったものの、どちらも上昇中のMA20に高値からチャレンジしようとする値動きを捕らえるテクニカル的なエントリーでした。


ユーロ米ドル 日枠

EURUSD_140110_D1_Alpari


エントリー後も安値の切下りが止まらない、嫌な展開



ポンド米ドル 日枠

GBPUSD_140110_D1_Alpari


エントリー後は上昇傾向が現われ、期待通りの展開



昨年末、『相場の新年はクリスマス明けから』 と題し、ファンダメンタルズを考慮した今年前半の値動き予測(ユーロは右下矢印、ポンドは右上矢印)を記しました。


この一週間、「下降傾向と予測したユーロ米ドルを買っちゃダメだよな~」と反省の連続。


ファンダメンタルズに反する取引がいけないNG…とは一概には言えませんが、そんなポジを抱えていると精神的な苦痛を感じちゃって楽しくありませんね。

次回は気をつけようビックリマーク


結局、週末の米・雇用統計に助けられ、運よく離脱

ユーロ米ドル:-227.0pips

ポンド米ドル:+756.2pips



さてさて




例年のように遅くなりましたが汗

あけましておめでとうございます。


昨年(2013)の通算成績は、55,906.6pips

年初、「今年は、攻めてみようビックリマーク」と建てた抱負でしたが、5月から8月の4ヶ月間で、この成績の4分の3。

通年を振り返ってみれば、あとの8ヶ月から「攻めきれなかったな~」という思いが残ります(「だからこそ、生き残っているんだよ…」という心の声も聞こえてくるんですが…)。


自分の取引スタイル(イメージ)に適合する変動値幅や値動きが示現されている期間(日枠レベルのレンジ相場)はいいんですが、そうじゃない時(トレンド相場)はサッパリ。


レンジ向け取引手法はトレンドで通用せず、逆もまた真なり。

オールマイティーな手法は…はてなマーク 難しいもんですね…。



本年もよろしくお願いいたします。


PS

放置気味だった『メタボトレーダーの倉庫』 の棚卸を行い、インディケータを追加もしくは最新バージョンに置き換えました。

旧バージョンを使用されている方は、お手数ですが更新ください。



ボクシングデー明けから、欧州勢の猛ダッシュビックリマーク


対メジャーでは米ドル売り

 ユーロ 206pipsアップ

 ポンド 172pipsアップ

 フラン 165pipsアップ


対エキゾチックでは米ドル買い

 ランド 1242pipsダウン

 星リラ 617pipsダウン


対日本円・豪ドル・羊ドルは小幅な値動き


米国勢は追従するのでしょうか。



相乗りは難しそう…




日本と欧米とで、年末のこの時期についての感覚が大きく違います。


日本の街ではクリスマスの飾りが正月向けに一新されますが、欧米ではクリスマスも新年も同じ飾り付けが用いられます。


日本の金融機関は第3四半期の締めとお正月とで取引が停滞・停止しますが、欧米ではクリスマス前に年度末決算が完了し、クリスマス(ボクシングデー)明けから新年度に向けた取引が活発に行なわれます。


新年度に向けた取引がどんなものになるのか、考えてみました。



今年後半の相場を牽引した『米・緩和縮小』に関する思惑や見通しが現実のものとなり、来年はその進行具合と影響がキーワードになるんだろうな…と思ってます。


来年前半の予想を総括すると、こんな具合に考えてます。

  日本円右下矢印

  米ドル右上矢印

  ユーロ右下矢印

  ポンド右上矢印

  豪ドル右下矢印

  羊ドルはてなマーク



米ドル

FOMCは、米ドルの高騰予防策として政策金利の長期据置きを再確認た上で、緩和縮小路線を公表しました。 緩和縮小による米ドル高は必至です。

ただ、FOMCの発表内容や発表前の噂や思惑で、縮小軌道(規模・時期)の修正・調整が表出すれば、それらを事由にして市場はレートを揺さぶるでしょう。

押し目買いの機会と期待します。

来年のFOMC予定は、1月28・29日、3月18・19日*、4月29・30日、6月17・18日*、7月29・30日、9月16・17日*、10月28・29日、12月16・17日*です(*経済見通しと議長会見を含む)。


ユーロ

今年度末時点の財務状況が資産内容評価(AQR)の基準となることから、欧州の大手銀行はそれを健全なものにしようと3年物LTROの前倒し返済に努めました。

それが、あたかも副次的な緩和縮小効果となって作用し、ユーロの流動性低下からユーロ高を招きました。

新年度になれば、この呪縛(?)から解放されますので、緩和効果が蘇生すると思われます。

また、ECB総裁はユーロ高を歓迎しない(抑制する)発言をしていますので、何かしらの追加緩和策を講じるでしょう。

これらから、ユーロは穏やかな下降を辿るんじゃないか…と予想してます。


ポンド

年初、第3次リセッションによる緩和枠の拡大が騒がれていましたが、いつの間にか、そんな風潮は消滅し、逆に失業率の低下(4.8%→3.9%)やGDPの改善(-0.1%→0.8%)と英国の雇用・経済状況は著しく回復してきてます。

これらを反映するように、ポンド米ドルは3月と7月の年初比8%を越えるマイナスから11月下旬にはプラス圏へと浮上しました。

ポンド米ドルは過去10年のレートレベルにあって未だ37%台と主要通貨の中で最も低迷しています。

来年(2014年)のポンドは飛躍の年になるんじゃないか…と思っているんですが、中銀から最近のポンド高を懸念する声が聞こえ始めています。


豪ドル

金融危機の後、いち早く目覚しい回復を成し遂げ、2010年終わりから11年半ばに掛けては歴史的高値の更新に沸いた豪ドル米ドルですが、今年5月からは顕著に値を崩してきました。

政策金利は5月・8月に0.25%ずつ低下させ2.5%としたものの、失業率は上昇(5.4%→5.7%)しています。

中国経済状態に大きく左右される面があり、中銀は豪ドル高懸念を表明しており、豪ドルは続落するんだろう…、中国経済がソフトランディングに失敗すれば崩落のリスクさえも含んでいると思ってます。


羊ドル

中銀は住宅・建設部門のインフレ抑制を図るため来年早い時機の政策金利上げを明言しています。 これは羊ドル高要因であることは確かなんですが、豪ドル羊ドルが歴史的安値に接近する中、利上げを行なえば、安値更新はほぼ確実です。 消費者物価は前年比1%台で抑えられていることから、利上げにはちょっと疑問を感じてます。

そんなことから、羊ドルは豪ドルと共に連れ安(?)…になりそうにも思え、よくわかりません。

2014年の政策金利発表は、1月30日、3月13日*、4月24日、6月12日*(*金融政策公表を含む)に予定されています。




さてさて、メリークリスマスビックリマーク






「日枠データに基づくインディケータのアウトプットを判断パラメータとする自動取引プログラムを稼動させたい!」と思い、既設のFXCMジャパンやOANDAジャパンは週間の日足数が6本なので、アルパリ・ジャパンに口座を新設しました。


国内MT4業者で週間日足数が5本なのは、ヤフーが買収したサイバーエージェントFX(来年3月からは『YJFX』)とアルパリ・ジャパン。

どちらかと言えば、アルパリの方が知名度が高く(おそらく)、以前、アルパリ・UKを使って何も問題なかったこともあって、迷わずアルパリにしました。


メールで送信されてきた口座IDを見て、ビックリビックリマーク

たった4桁…!?

アルパリだから…ということじゃないと思うんですが、やっぱり日本ではMT4利用者って少数派なんですね~。


アルパリ・ジャパンのMT4スタンダード口座は、今月初めから成行執行方法を instant execution から market execution に変更したばかりですが、そのことについての(悪い)噂や評判は巷から聞こえてきません。

どうなんでしょうねはてなマーク



PS OANDAジャパンに於ける出金手続きは、HPを介した依頼から着金まで2時間くらいと、劇早でした合格




市場は半信半疑でしたが、FOMCは、18日(日本時間19日早朝)、月額850億ドルの債券購入を750億ドルに減額することを発表しました。 米・緩和縮小の始まりです。


1ケ月前、『来年を織り込み始めた相場』 と題し、「アメリカの緩和縮小により、新興国から米ドルが撤退し、債券・通貨価値が下落する」ことをお話しましたが、そのことが示現され、大変なことになってきてます。


特に、米ドル土リラは、今週末(20日)、今年9月の歴史的最高値を更新し、2.0977まで急上昇叫び (先月の 『米ドル土リラの離脱(と反省)』 は、幸運でした…汗


米ドル土リラ

USDTRY_131220_MN


4時間枠・日枠・週枠・月枠、すべてのSTD20が増加中で、まだまだ強い上昇気流が吹き荒れています。


一方、南アフリカ・ランドは、米・緩和縮小の開始に先んじ、今年8月の4年ぶり高値を、今月初旬(6日)、すでに更新し10.5752まで上昇してましたので、発表後の上昇は、それほど顕著なものとはなっていません。


米ドル南ランド

USDZAR_131220_MN


STD20の増減が時間枠ごとに混在しており、高値停滞の様相を示してます。



更新と言えば、来年度国家予算(案)も95兆8800億円と過去最大規模になるんだとか。

新規国債発行額は減少させるらしいけど、すでに1000兆円以上と想像を絶する大借金を背負っているんだから、もうちょっと節約すれば…。


そんな声が聞こえてこないから、言ってみました。



さてさて




2年半ほど前にアップした記事『価格(水平)線を描くインジケーター』に、読者さんから「始値を基準レートにしたいのですが…」とのコメントをいただきました。


また、以前、「現在のレートを基準にした上下10本の価格線だけじゃなく、チャートの値幅全体をカバーするものにしてほしい」とのメッセージもいただきました。


読者さん・利用者さんのご意見は、自分では気づきにくい点や誤りを指摘いただけるもので、大変、ありがたく感謝してます。



これらに基づき、チャート上に価格線を描くインディケータを刷新しました。


ShowHLine_v3


ShowHLine_v3_sample


見掛けは何も変わりませんが、中身(プログラム)には手を加えてます。



【パラメータの説明】


ShowHLine_v3_para



base_price : 基準レートの指定

初期値(=0.0)では通貨ペアに応じたキリのいいレート(例、100.000、1.35500)を自動設定しますので、通常の使用では入力の必要はありません。

一方、バーの始値を基準にする場合は "-1" を入力します。 バーが新しくなる度に基準レートを始値に自動置換します。

また、ある特異なレート(例、99.999)を基準にする場合は、その数値を入力します。


interval_point : 価格(水平)線の間隔

初期値(=0)では以下の間隔を自動設定します。

 1分足 200(20pips)

 5分足 250(25pips)

 15・30分足 500(50pips)

 1・4時間足 1000(100pips)

 日足 2500(250pips)

 週足 5000(500pips)

 月足 10000(1000pips)

初期設定以外の間隔にする場合は、その数値をポイント単位で入力します。


line_color : 価格(水平)線の色

初期値はグレー(Gray)ですが、お好きな色を選択ください



いつもの所に置いておきますので、ご自由にどうぞ。

http://ux.getuploader.com/metabotrader1/



【補足】


使用の際には、チャートのグリッド線を解除してください。

解除方法は、チャートを右クリック→サブウインドウ最下部の『プロパティ』をクリック→『全般』タブ内右下の『グリッドの表示』をオフです。


property





MT4プラットフォームによる取引では、通常、チャート内に指値・逆指値注文、成行建玉を表す右矢印マークや黄緑色の発注レート線、赤色の決済レート線、成行決済線などが表示されます。


指値・逆指値注文を修正またはキャンセルした後も、建玉を決済した後も、用済みとなった右矢印はチャート上に残りますので、取引を繰り返してゆくと、チャート上がゴジャゴジャ(?)して見づらくなってきます。


発注レート線・決済レート線の表示・非表示は、プラットフォーム上部の『ツール』から『オプション』を選択し、オプション・ウインドウの『チャート』タブ内にある「チャート上に建玉と注文を表示」をオン・オフ指定することにより切り替えられます。


しかし、右矢印マークにそのような切替機能は無く、消去するには、右矢印をダブルクリック(アクティブに)してから delete するか、"Ctrl"+"b" の『表示中のライン等一覧』から対象の右矢印を見つけ出し(結構、大変)削除するか、マニュアルで操作しなければなりません。



「こりゃ、面倒…あせる」ということで、この取引右矢印を整理するインディケータを作ってみました。


GBPNZD_131220_H4_FXCM


こんな(↓)人にお勧めです。

・ 用済み(キャンセル済み、修正前、決済後)右矢印は消去し、チャートをスッキリさせたい

・ 注文右矢印と約定右矢印を区別したい

・ 指値・逆指値決済も、約定レートと決済レートを結ぶ決済線を表示したい(通常、成行決済の時だけしか決済線は表示されません)


インディケータなのでEAと併用することもでき、EAが撒き散らす右矢印の整理に役立ちます。



【パラメータの説明】


TradeObject_v3_para1


*** color selection ***

BuyColor: 『買い』注文・建玉・決済線の色

  初期値 = LightSkyBlue

SellColor: 『売り』注文・建玉・決済線の色

  初期値 = Crimson

arrowColor: (削除しない際の)用済みマークの色

  初期値 = CLR_NONE(無色)

*** opened position ***

arrowStyle1: 約定注文・建玉マークの形状

  初期値 = 1(右矢印


TradeObject_v3_para2


*** pending order ***

arrowStyle2: 指値・逆指値注文マークの形状

  初期値 = 3(◁)


*** closed position ***

delete3: 決済済み建玉マークの削除

  初期値 = true(はい)

arrowStyle3 : (削除しない際の)決済済み建玉マークの形状

  初期値 = 4(-)


TradeObject_v3_para3


*** cancelled/modified order ***

delete4: キャンセル・修正前注文マークの削除

  初期値 = true(はい)

arrowStyle4: (削除しない際の)キャンセル・修正前マークの形状、初期値 = 4(-)


*** open/close line ***

closedLine: 約定・建玉レートと決済レートを結ぶ決済線の表示、初期値 = true(はい)



いつものようにこちら(http://ux.getuploader.com/metabotrader1/ )に置いておきますので、どうぞご自由に。




OANDAジャパンは、今週(16日)から日本向けMT4取引サーバーを新たに導入しました。

このサーバー導入(変更)の理由は、表面的には「日本向けユーザーへのサービス改善と向上を目指して…」と謳っていますが、真相はもちろん分かりません。


この変更が関与していると思われるのですが、昨夜、


指値注文の注文(チケット)番号が、約定と同時に、新たな番号に変更される


という不可解な現象が確認されました。


本来、チケット番号は、取引過程で行なわれる発注・建玉・キャンセル・修正・決済といった一連の手続きに於いて、注文や建玉を特定する、いわば一種のIDとしての役割を担ってます。


裁量取引には影響ないと思われますが、チケット番号をパラメータとして取引管理を行なうよう設計されたEAですと動作しなくなってしまいます。



推察ですが、


MT4を提供しているFX業者の多くは独自の裁量取引プラットフォームを持っており、MT4の取引手続きの一部は、そのプラットフォームを併用しつつ、行なわれています。 その『併用』が、しばしば不整合や不具合を引き起こす原因となり、MT4利用者から苦情が寄せられてきました。


そこで、約定(建玉)以降の手続きを裁量取引プラットフォームに代行させてしまえば問題が生じないと考えたのではないでしょうか。


この裁量取引プラットフォームに引き渡される際に新たなチケット番号が発行されるものと思われます。



口座番号も新たなものとなり、何だか、ちょっと嫌な気分です。


まだ判明していない変更箇所があるかもしれないので、しばし撤退して様子を見てみます。





前回ちょっと触れましたが、米ドル円が過去10年のレートレベルに於いて57%まで円安が進行してきていることが一因となって、一部のクロス円が大変なレベルになってきてますね叫び


レートレベル(過去10年)

RateLevel_131213_crossJPY



スイスフラン円

9月から毎月、歴史的最高値の更新が続いており、今月はとうとう116.706まで


CHFJPY_131213_W1



星ドル円

1997年の88.21、98年の85.44には及ばないものの、今年5月には2007年の81.39を上抜け82.44まで、今月には更に82.69まで


SGDJPY_131213_W1



米ドル円と同様に、両通貨ペアともに、週枠・月枠のSTD20は増加中で、日枠レベルの調整は期待されるものの、その後の高値トライの可能性はかなり高いと思われます。


日本円の離脱後、独歩高となってしまったスイスフラン。

スイス中銀総裁は、先日も、対ユーロのスイスフラン高をけん制する発言をしておりましたが、米ドル円の円安を抑えないことにはクロス円の上昇を避けられず、そこまでは手も口も及ばないでしょう。


これらは、2014年のメインテーマとして揚げた『質への回避』の典型と言えるような気がしてます。


さてさて