(2022/03/01 記)

 

時系列公開記事に戻ります。

   

 

この記事での、

 

> うう。逆に、この過剰性能を望遠鏡を併用した月・惑星撮影には使えないとは....。

 

の未練に対しての悪あがきを、2022/02/17 (木) 夜に続けてみました。

 

 

HX99 の絞り開放値が暗いために、副鏡の影が画像に写り込むのを無視できない

ETX-90 との組み合わせを諦め、副鏡のない屈折式であるミニボーグ45ED に、

アイポイントが長い(見口からある程度眼を離しても広視野を確保できる)2インチの

接眼鏡を使えば、HX99 との合成焦点写野を少しは広く確保できるのではないか、

と考えました。

 

焦点距離の短いミニボーグ45ED に笠井ケーニヒ32mm の組合せでは、どちらが前

なのか分からないほどです。

   

  

眼視での拡大像も肉眼とあまり変わらないほどの大きさの低倍率です。

それでもうまく合成焦点写野を得られれば、HX99 単体のレンズより瞳径は大きく

なり、解像度は上がるかと考えました。そうして拡大率はHX99 のズームで引っ張り

上げればよいかと考えたのでした。

 

が、ダメでした。

 

コリメート法撮影用のアダプタが太径の2インチ接眼鏡を銜え込むことが出来ません。

いずれも31.7mm サイズ専用のものだったのです。

久々に収納ベッドのあちこちをひっくり返して、2インチ接眼鏡やミニボーグの接続部品

を探して来る前に、少し考えれば分かろうというものではないかと......(まさに耄碌)。

  

  

致し方なく、ミニボーグ45ED は通常の31.7mm径アイピース用の部品とカメラアダプタ

に戻してスタンバイさせ、先にHX99 単体での撮影をしました。

ミニボーグ45ED +HX99 での成果を早く試したい気持ちはありましたが、雲が北下方

から広がりつつあり、もたもたしていると当夜成果なしになる懸念があったのでした。

  

  

  

静止画での仕上がりです。

必要な後処理は全て通して、僅かな欠け際のクレーターの解像は出来ているの

でしたが、どこかネムさが否めません。期待のハードルが高くなってしまったのかも

しれません。

  

 

およそ1分の動画データからの重ね合わせ合成での仕上がりです。

格段に解像感、階調、質感は向上して、眼視の印象を超えました。

 

 

引き続き、ミニボーグ45ED +PL40mm にHX99 を接続して、合成焦点写野が

全画面に広がるズーム位置を探りましたら、230mm相当の拡大位置で、

最も広い写野を得ましたので、撮影を試みました。

 

  

  

青空バックでの撮影テストではないので、背景も写野端の外側も等しく暗黒で、

合成焦点写野の狭さは微動雲台の調整により、月像を上下左右に振ってみないと

分かりませんでしたが、撮影時には充分な広さをかろうじて得られたと思っていた

ものの、周縁部に写野末端による陰りがあるようにも感じます。

周縁部の陰りだけでなく、合成焦点写野の明度が不均一な印象で輝度ムラがあり、

美しい月面全景とは言い難いです。

  

  

以前のブログを含め、過去の記事では、この程度の輝度ムラがある月画像を公開

していたものも無くはありませんでしたが、今回は今後のルーティーンとなる新しい

撮影方法を探ることが主題なので、及第点には至りません。

 

昔はPhotoshop Elements の覆い焼きツール、焼き込みツールなどで、周縁部の

輝度ムラなどをある程度調整出来たのですが、Windows10 のマイナーリビジョン

アップのどこかで、Photoshop Elements 2.0 の一部機能とWindows の間に問題が

生じたのか、それらのツールや範囲指定トリミングなどを実行すると、百発百中で

Photoshop Elements がハングアップしてしまうようになり、今回は調整を諦めました。

(iBook/600 のフル仕様のPhotoshop を持ち出すほどの原画像でもなさそうです。)

ちなみにトリミングはWindows標準のペイントを使っての、おおよその大きさに

トリミングをしてハングアップを回避をしています。

 

そしてその状態での動画データからの仕上がりに期待するも、細部のブレが

酷すぎました。

1分取得の原データから30秒ほどの操作ブレの少ない部分を再編集して処理を

やり直した結果でしたが、この状態です。階調はとても豊富なので、惜しいです。

 

 

NexStar-i 架台やEQ5 赤道儀でのもっと超高倍率での惑星撮影でも、データ取得

秒数を稼ぐために手動で大きく写野中の対象をぐいっと大きく位置修正することが

ありますが、最終的な仕上がりに特に影響は出ません。

しかし今回は、微動雲台の微動を極力微振動させないように、スポット測光エリア

からの逸脱を手動補正したブレが全て重ね合わせ画像の上に出てしまっています。

 

今回特別に操作を粗くした訳でもなく、拡大倍率も惑星撮影時よりはかなり低い

ものなので不可解です。

 

AutoStakkert3 でのコマ選別が何かのパラメタエラーで失敗しているために、

採用パーセント設定で悪いコマを排除出来ていないことが原因なのでしょうか。

しかしそのエラーが何によるものか、依然分かっていません。

 

致し方なく今回は、撮影開始ブレ(リモートレリーズやセルフタイマーが動画撮影では

使えませんので、筐体の動画ボタンをON/OFF する必要があります)が落ち着いて

から微動雲台での最初の位置修正操作が入るまでの9秒程度を更に再編集して

抜き出し、後処理の全工程をやり直しました。

 

272コマ程度しか残っていませんでしたが、その結果です。

 

  

  

HX99 単体での動画からの仕上がりを超える詳細をようやく得た、とも言えますが、

やはり輝度ムラはあります。

また強拡大してみると、全体のブレ感は解消したものの、輝点の一部が流れて

居なくもありません。

これは操作ブレによるものと言うよりは、9秒とはいえ、経緯台追尾(というか固定

撮影)で動画コマを積み上げるために、地球の日周運動による月の見かけ上の

僅かな回転が、輝点の部分で目立っているように思えます。

 

写真三脚と微動雲台での撮影ではなく、スカイパトロールII などの赤道儀追尾に

すれば、日周運動による対象の写野中の回転は吸収されるので、恐らく改善は

するのでしょうが、まあそこまでするなら、もうASI385MC やQHY-5II を使っての

超高精度撮影をすれば良いでしょう。

PCをベランダに設営する手間の差はありますが、後処理の工程と手間は今回と

変わらない訳ですから。

 

そういう意味では、HX99 での月撮影は、HX99 単体での動画データによる仕上げが

最も効果対工数比が大きいアプローチだと見極めて良さそうです。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2022/02/26 記)

 

日々状況は急変しますので、時系列順記事公開に割り込みます。

 

多くの「専門家」による「国連安保常任理事国の位置付けと責任において、

実行に移されることはあり得ない。素人は歴史の基礎から学び直せ。」との

偉そうな楽観も虚しく、ウクライナへのロシアの侵略はあっという間に実行

されました。

 

それに関しては、既にこの記事の後半で2週間近く前(侵略前)に記しています。

 

 

その趣旨であるところの、

 

> ヨーロッパとロシアの境界での一触即発は、対岸の火事ではなく、その動乱に

> 乗じて、台湾、尖閣、沖縄、九州などを、その対立と無関係の中共に一気侵略

> されるトリガーにもなり得ます。

> 敗戦を表明し、その終戦交渉の数日間に侵略された北方領土がその実例です。

 

これに関しても、中共がロシア側の姿勢を正当化し、西側の経済支援を無効化する

積極支援に出ており、同時進行で台湾への威嚇行為の活発化を進めています。

 

中共の在大阪中国総領事館の薛剣総領事は、日本国内でこのように公言し、

「ウクライナ同様、台湾同様、弱い日本は我が国に歯向かうな」と威嚇します。

 

 

この中共の公式見解に腑抜け岸田は反応すらしません。

「戯言など言わせておけ」「愚かな相手と同じ土俵に立つな」は、性善説が成り立つ

国内の常識に限ります。世界の常識では「沈黙は相手の主張を認めた」です。

100%過失での自動車衝突事故であっても、少しでも罪を軽くするために加害側が

被害側を大声で罵って怯ませるのが、「交渉の常識」なのです。

表音言語の単純性、低次元度が文化の根底にある海外の人間は全て「言外を

読む」ような高度の精神性などそもそも持ち合わせていません。

過言ではありますが、そのほうが「世界の常識線」を理解し易いでしょう。

 

それが分からない政治家は今の世界状況には土台から「器ではない」としか

言えません。

全てを痴話喧嘩レベルで前後見境無く噛みつく橋下徹のような輩は行き過ぎ

(所詮、大和民族ではない似非日本人だからでしょう)ですが、「言われたら

正しく言い返す」は国際政治には最低必要なことです。

島国日本の常識は理解されません。

 

共産党など憲法9条擁護者は今までの「9条が日本を守って来た」をかなぐり捨て、

「9条は我が国から好戦的な他国侵略主義者が出ても、その行動に足枷する

もの」と胸を張って過去の言動の過ちを認めません。

彼らの従来の主張では「9条相当の政治姿勢がウクライナにあったらロシアは

攻撃しない」だった筈で、その言い換え、宗旨替えは断じて許されません。

 

そしてウクライナは旧ソ連からの独立時に原発事故を踏まえての核放棄を実行

して、9条相当の国是を守って来た国でもありました。

 

勿論、その卑しい詭弁はこの事態になるまでにも明らかだったことでした。

世界情勢が大きく変わろうとも「9条を死守する」主義の輩は「国民の命が他国

に蹂躙されても、9条を変えるな」であり、自力による「革命で現在の社会の

ヒエラルキーを全転覆させ、底辺に居る自分達がその頂点に居座る」 可能性

を諦めた輩どもが、その革命の夢への代用として他国侵略を歓迎し、引き入れ

ようとするために死守しなければならない基本概念でしかありません。

彼らが言う「戦争をする国になることへの反対」は「侵略され易い丸腰で居れ」

と同義です。

 

そのことは昔から繰り返して記して来ました。

(記事の主題である第三者記事への照会URLは既に切れていますが。)

  

  

それは「内なる敵」そのものです。

今回のウクライナ侵略で、その認識に至った方々が国内に増えたとしたら、

それはこの痛ましい不幸から学べる僅かながらの教訓だったと言えるでしょう。

 

他国に比べて簡単に帰化申請が通り、その代から即刻国会議員に成れる国、

スパイ防止法もそんな輩どもに度々反対否決に遭い、堂々自分は国壊議員

だと言って憚らない政治屋が横行するこの国内。

 

現在のウクライナは明日の台湾、尖閣、沖縄、そして日本です。

国防を他国に丸投げし、食料や資源を他国に強く依存する我が国が、今の

ウクライナのように、孤立無援で蹂躙されることは、自明と言えるでしょう。

 

不正選挙で政権をとった偽痴呆大統領率いる米国民主党が日米安保条約に

沿って中共侵略から我が国を守るなど、もはや夢物語でしかないことは、

ウクライナの現状から明らかです。

彼らにとっては「全ては金次第」なのでした。基地への莫大な資金支援(儲け)

があり、武器を大量に購入(儲け)するから日本に基地を置く、有事に防衛

するかは、また別の金次第という訳です。

 

こう書いていたら、まさに同じことをツイートされている海外の方が居られました。

 

 

誰しもが徴兵、参戦は忌み嫌います。しかしそれで自身の国が大量殺戮に

あっても丸腰で受け入れろ、とは納得できないでしょう。

まともな普通の国にならねばならないのです。

現憲法が出来た頃には「我が国が他国を攻撃しない宣言をすれば、他国が

我が国を攻撃する理由がない」の性善説を信じられたのかもしれませんが、

現在の世界情勢、特にロシア、中国を隣国に置く我が国にとっては

「その宣言があるからこそなめられ、付け入られる」のです。

 

そんな状況においても、米国同様、自分が国のトップに周囲から祀り上げ

られたところで、人生のゴール気分でいるかのような、腑抜け岸田は、

何もしません。ロシア経済分野協力担当大臣ポストの廃止すら二の足を踏む

状態です。

 

そもそも先日の直接の電話会談で何を話したというのでしょう。

「小国は黙って見ていろ」と足蹴にされたのでしょうか。それとも嘘の「平和維持」

を約束されたのでしょうか。どちらにしても現状、虚仮にされたと怒り狂って当然の

状態ではないのでしょうか。

   

 

岸田だけでなく、国のイニシアティブをとる首都圏の人間にはある種、楽観がある

のでしょう。仮に他国が我が国を攻め入り、地方を大きく失っても自分たちはどうにか

温存されるという根拠のない楽観(地方人への根拠ない優越感の裏返し)があって、

いつまでも危機感がそれほど現実のものにならないのではないのでしょうか。

 

 

この私のツイートの通り、この「未来地図」は最悪でも何でもなく、楽観が酷く

大甘だと言いたいのでした。

 

現実はどうでしょう。今回のウクライナ侵略を見ても明らかですが、勝手に独立

宣言をしたウクライナ東端の2地域など、係争の対象にもならず、電光石火で

国土西北端にある首都キエフ(キーウ)が攻め落とされたのでした。

 

それでも腑抜け岸田や政府、中央官庁、関東圏の人間には「我らは最後の砦」

の楽観は抜けないのでしょうか。愚かしいにも程があります。

自身の中共への利権優先で売国を隠さなくなった河野太郎を首相選出阻止

出来ただけ、まだましと思えた前回の自民党総裁選の岸田選出でしたが、

激動する今の世相に全く相応しくありません。

 

『「敵基地攻撃能力」という単語は、中韓を刺激するので改めることを検討する』...

そんなことを国会で延々話をしている場合ですか?

 

そして米国偽痴呆大統領も同じくですが、そのような国力の脆弱な瞬間、

勢力均衡の崩れた瞬間を、中露は電光石火で狙って来るでしょう。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2022/02/22 記)

 

前回、最終結果までに後処理が頓挫して無駄になるかも、との懸念もあって、

本腰を入れての長秒動画記録はしなかったので、そのあたりを興味の中心に

おいて、2022/02/14 (月) の夜に撮影をしました。

    

 

静止画の単枚撮影は、もはや動画重ね合わせ撮影結果との比較対象に位置づけが

変わってしまいました。まあ一応は撮れているのですが、欠け際が小さくなってきた

位相の月はなかなか合焦も難しく、見映えのある仕上がりにするのは難しいです。

 

  

静止画単枚撮影もそこそこに、動画撮影に入りました。

前回30秒程度のデータ取得でしたが、今回は1分程度を3本ほど、最後に最長3分半ほど

を一本記録しました。

 

 

3分越えでのデータ取得でも、この拡大率では、写野の広さに対して月が小さいので

スカイパトロールII などの赤道儀追尾は不要そうでした。

ただ、月全体の階調がハレーションで潰れないように、写野中央のスポット測光エリアを

月が離脱しないように、何度か微動雲台での追尾はしました。

 

XMedia Recode 64bit(MTS/MP4→ブレなどが多い冒頭と末尾をカットしたAVI変換)、

AutoStakkert3.exe (動画コマの重ね合わせ合成で24bitTIFF静止画出力)、

RegiStax 6 (Wavelet 処理)、DeNoiseAI (ノイズ軽減と輪郭補正強調)、

Photoshop Elements (階調、色相の最終調整)の各処理を経て、1分少しのAVI 

データ、2203 コマからの仕上がりです。

 

  

濃密過ぎます。お手軽撮影とその成果が良い意味でバランス悪過ぎます(嬉)。

(「良い意味でバランス悪い」は「バランスが良い=成果に見合う工数が必要」では

ありません。)

 

この小さい筐体のカメラ単体での成果とは信じがたい感じです。

何だか久々にワクワクさせられている感じがします。

この気分は2003 年に天体撮影趣味復活で、miniDVビデオカメラやToUcamPro I の

コマを積み上げ処理すれば、眼視の印象を遥かに超えた詳細を画像に残せることを

体得して以来のレベルかもしれません。

 

 

その一方、3分半取得、変換後19.8GB にも膨れ上がったAVI からの処理は、

AutoStakkert3が処理開始直後に即落ちてしまい、成果得られずに終わりました。

処理PC (Lenovo X230 )にメモリ4GB ではリソース不足なのかもしれません。

 

まあ1分程度の取得で充分な画を得られますので、以降はその程度を目安に

動画でのデータ取得を基本とすれば良いでしょう。

単枚撮影での超お手軽さは後処理の分、軽減しますが、成果の質が全く変わって

来るなら、甲斐もあるというものです。

(ますます創作が遠くなって行く....。)

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

(2022/02/19 記)

  

続きです。

 

夕方に惨敗の結果となったHX99 換装案の画像を後処理していて、その状況で

HX99 単体の撮影もしておけばよかったな、と思いました。

しかしF31fd での比較対象を撮ったのを最後に月はベランダのひさしの向こうに

消え、機会がありませんでした。

 

なので数時間後、玄関廊下側に回った月をHX99 単体で撮影しました。

  

  

    

解像感もそこそこあり、仕上がりに今回も満足しました。

胸ポケットに入るサイズのコンデジ単体での撮影ですから、これで何か不満なら

望遠鏡撮影をすれば良いのでした。

 

  

   

   

そのように満足して撤収したのでしたが、ふと思いつき、再び同じ装備を玄関廊下に

設営しました。その機動力も魅力です。

 

最大ズーム倍率でMP4 動画撮影をしたのでした。

 

今までMP4 データをうまく無圧縮・音声カットAVI データに変換できず、TX55 や

NEX を使った動画データからの月・惑星の静止画生成はして来ませんでした。

動画からの後処理ツールは無圧縮・音声なしのAVI の入力が前提でしたので。

 

しかし何か解はあるだろう、と何故当夜は楽観したのかは自身でも分かり

ませんが、とにかくデータを残しておこうと考えました。

 

(F31fd の動画はRadTool.exe を使って無圧縮・音声カットのAVI を生成出来、

多くの惑星像を残しました(次掲URL の2007/08/11,15 付記事など)が、

RadTool.exe が開発された時点にはMP4 という動画規格はありませんでしたし、

また現状のような多画素データを想定されていませんでした。

加えて、F31fdの動画はVGAサイズであったため、後処理での縮小でみかけの

解像感を上げることが出来ず、精緻な地形が多い月には向きませんでした。)

   

  

それで改めて変換方法を調べてみましたら、ありました。

(有益情報の公開をありがとうございます。)

  

  

この中の変換ツール、XMedia Recode 64bit は以前からインストールしていましたが

どうにも処理開始に至らず、棚上げにしていました。

 

> 4.「+」をクリックしてリストに追加して「エンコード」します。

 

これはこの記事を拝見するまで全く分かりませんでした。(感謝します)

 

データを処理対象リストにドラッグして、データの処理範囲設定や他の処理

設定を進めて、最後にさらに「リスト追加」操作があるとは考えませんでした。

既にドラッグした時点で処理対象リストにファイル名があるので、この1アクション

が必要とは思いもつきませんでした。どの処理タブ画面にも下方に「変換開始」

ボタンもなく、ファイル名をクリックしてフォーカスをあてた上で「+」をしないと、

「エンコード」を押しても全く動かず、途方にくれたまま棚上げにしていました。

 

後はいつも実行する惑星撮影での後処理のルーティーンです。

普段、後処理の詳細には触れていませんが、ご興味ある方はご参考です。

このルーティーンに、DeNoiseAI かNeatImage でのノイズ軽減と輪郭強調処理

を加えて、EOS20Dのバンドル品のPhotoshop Elements 2.0 かGIMP 2.10.2 で

階調、色相の最終調整をします。

(iBook600/MacOS9.2.2 のPhotoshop5.5 はフル仕様で今も健在ですが、それを

使わないと調整出来ない局面はほとんどありません。)

 

およそ30秒のMP4 データから、いつものようにAutoStakkert3.exe で90%、75% など

のコマ選別処理を行ったつもりでしたが、何かパラメタ指定エラーがあったらしく、

生成されたフォルダと静止画TIFFデータには、まずその旨のメッセージが生成

フォルダ名(「AS_stacks_check_settings」)やデータ名になっていて、選別処理による

サブフォルダ分類も為されずでしたが、とりあえず一種類のスタック(コマ重ね合わせ)

結果はありました。いつも得られる強調処理付の結果はありませんでした。

設定はいつも惑星撮影での設定をそのままにしていましたから、特に設定不足は

ない筈なのでしたが....。

 

その原因究明は後送りにして、まずその367コマからの重ね合わせ合成の結果を

後処理で仕上げました。

 

動画撮影では素子の周辺を手ブレ補正のマージンで大きく使うのか、単に動画サイズ

設定によるものか、動画撮影ボタンを押した瞬間から、HX99 のモニタ画面では

静止画撮影の最大拡大より、更に大きな拡大状態での撮影になりました。

 

これは周囲トリミングなしで、後処理をしたものです。

 

  

原画像を周囲トリミングして、見かけの拡大倍率を上げ、仕上げ処理をやり直しました。

 

  

更にトリミング率を上げても大丈夫そうです。後処理をやり直しました。

 

  

欠け際でない部分、海地形やハイライト部分までの階調の豊かさと解像感は、

静止画での仕上がりを遥かに超えています。

その濃密さは先のETX-90 +FinepixF31fdでの夕方の成果も超えています。

HX99 の逆襲といった感じです。ぜひ拡大してご覧ください。

 

胸ポケットに入るサイズのコンテジ単体での画像に内包していた実力が、

ここまで凄いとは....。

 

HX99 のレンズと内部画像処理に妥協が無い過剰な性能が実装されてこその

結果でしょう。このレンズは間違いなく、流石のZeiss 設計と言えるものと感じます。

(過去に使ったものの中にはWX60 のような名前負けというか、松下Leitz のような

ブランドネームだけの似非Zeiss もありました。) 

 

とんでもない名機と出会えたものです。FinepixF31fd を入手した時の実感に

匹敵する出来事に思えます。

この水準までは全く期待もしていませんでした。単に重装備に手が回らなくなった

旧年末京都瑠璃光院でのお粗末解決に、ちょい使いの軽快さとスマホカメラでは

到達し得ない画の両立だけを期待しての導入でしたから。

 

今回は後処理が可能か不明だったので、30秒ほどのMP4 を何本か撮って

おいたのでしたが、後処理が可能で成果が明快だと分かったので、更に長時間

のデータ取得で、画質改善があるかを試すのは興味深いです。

 

装備が本格的になると、寒い中で機動力は落ちますが、赤道儀での自動追尾を

併用すると更に長時間のデータ取得が可能となるでしょう。

(ただ今回の30秒のMP4 から変換後の無圧縮・音声カットAVI が2GB にも至った

ことを考えると、外付けSSD の増強などは必要となりそうです。) 

 

うう。逆に、この過剰性能を望遠鏡を併用した月・惑星撮影には使えないとは....。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2022/02/16 記)

  

HX99 でお手軽に月を写せるようになったものの、望遠鏡を併用した従来の方法での

結果を超えるものではなく、あくまで従来方法での設営に気後れしてもそこそこ満足の

出来を得られる、というものに過ぎません。

それに様々な位相での撮影を一通り終えたので、HX99 単体での撮影がマンネリ化

しないように、従来方法での撮影にも一工夫ありたいものです。

 

大別すると、2つのアプローチがあるでしょう。

 

・従来方法にHX99 を加えたアプローチ

・従来方法でHX99 では到達出来ない領域を更に拡張するアプローチ

 

今回は前者での最も単純な置き換えをテストしました。

 

従来、ETX-90 やミニボーグ45ED にFinepixF31fd をずっと使って来ました。

2006年製の630万画素機です。

  

 

今に至るまで開発されたコンデジの中で、1画素あたりの面積がトップクラスに

大きいため、暗部ノイズが極めて小さい特性(自社独自開発のハニカム形状

素子によるもの)があり、またその後の多画像化したデジ一(いわゆる「ミラー

レス」という奇妙な松下用語機含むレンズ交換式デジカメ。α-NEX など)では

フォーカルプレンシャッター(レンズ交換を可能とするため、レンズ内で光束一点

を切るのではなく、素子直前で大きな幅を高速に駆動する必要がある)の動作

ショックが大きく、脆弱な小型望遠鏡と架台・三脚ではブレが生じて解像感を

損ねるが、そのようなことがほぼ無い特質も加わって、他に代替が出来ない

ものとして重用して来たのでした。

 

しかしそのシャッターショック回避の特質はそのままで、画素数が2110万に

アップする(有効画素数は1820万)となれば、FinepixF31fd からHX99 への

換装を検討してみたくなるのは当然でしょう。

 

そのことに気づいて早速、2022/02/10 (木) の終業後、天気予報が外れて

夕方にはクリアーになった空で、青空バックの状態のまま、テストをしました。

 

青空バックでのテストには意味があります。

勿論、この日も含めて最近の天気予報があまりあてにならず、明日の晴天予想

もどうなるか疑わしいということもありましたが(実際、終日曇天)、撮像の背景が

夜間の黒一色だと、望遠鏡とカメラの光軸の合致具合などが分かりにくいという

ことがあるのでした。

写野を外れたところは黒で、写野は青だと、その青部分が全画面に広がるか

などの大きさ、形状やムラから接続状態が把握し易いのでした。

 

月は既にベランダのひさし近くにありました。

 

  

急いで設営準備をするものの、いつものコリメート法撮影(コンデジはレンズを外せない

ので、直焦点撮影や間接法(リレーレンズ)撮影が出来ません)用の汎用アダプタでは

HX99 のレンズ長が長く、取り付けが出来ません。

 

  

そこで大昔にMeade製を自分で改良した旧式の汎用アダプタを久々に登場させました。

 

 

取り付けOKの後、おおよその光軸合わせを室内でやっておきました。

 

  

早速テストです。久々にスカイパトロールII 赤道儀も登場です。

テストに集中するために月の追尾を自動化しておこうと、前夜からセットアップして

おきました。しかし電源が入りません。作業後に点検すると電池ボックスの中で

単3型充電池の一部に電池ボックスとの接触の悪いところがあったようでした。

仕方なく、追尾は手動で行いましたが、EQ5 赤道儀用にベランダにつけておいた

ビニルテープでの三脚位置マーク(いわゆるバミリです)のおかげもあって、

スムーズな追尾調整はできました。

 

   

肝心のテスト結果ですが、全くダメでした。

事前に懸念はしていましたが、単体であれほど素晴らしい高倍率描写をするHX99 の

レンズのズーム倍率がワイド過ぎる設計が災いして、汎用アダプタで接眼鏡とレンズの

間を前後調整できる範囲で、合成焦点像の写野が全く広がりません。

 

   

HX99 のズームをアップして行くと、若干は写野が大きくなりますが、全画面に広がる

には至らず、その一方で月は過剰にアップされてしまい、全景を狙うことが出来ません。

 

 

またETX-90 の副鏡による写野中央の影が強く出るために、対象を中央から外すか、

ETX-90 とHX99 の光軸を意図してズラすかしないと月に影が出ます。

FinepixF31fd では撮影直前までのモニタ画面で見えている副鏡の影が、シャッターの

瞬間に消えてくれる(恐らく設定した絞り2.8 開放が撮影の瞬間のみ有効で、影が

分からなくなるほど薄くなる)ので、その苦労はありませんでした。

 

  

その原画像を周囲トリミングの上で、後処理をしてみましたが....。

 

  

ETX-90 の内蔵プリズムによる反転像も後処理で再反転して、色調や階調を調整

するも、写野のいびつな感じや月にかかる影を解消するには至りません。

 

   

他のコマでも同様に試しました。

 

   

光軸ずらしを少なめにしたため、写野中央の副鏡の影が見えており、それが

月の上にもかかっています。

副鏡の影が濃く出るのは、HX99 のレンズが暗い(F31fd で絞り込んだ状態と同様)

こともあるのでしょう。

    

  

後処理での調整をしても、副鏡の影が消えることはありませんでした。

 

  

月の全景は諦め、HX99 のレンズをズームアップさせ、最大限の写野を確保すると

副鏡の影は目立たなくなりましたが....。

 

   

  

更に周囲トリミングして、狭い写野を感じさせないようにする仕上げは出来ますが、

更に疑似的に倍率がアップするのに解像感が相応しません。

 

     

青バックでなく夜間の撮影では背景や階調のムラの汚さはかなり誤魔化せるとは

思います。

しかし副鏡の影はやはり月の上に出てしまうので、光軸をズラした撮影は必要に

なるでしょう。それは解像感を落とす原因にもなります。

 

屈折式のミニボーグ5ED なら副鏡の影は出ませんが、この日はテストする

時間が、月がベランダのひさしに隠れるまでに残されていませんでした。

扱いが手軽な範囲では、対物口径が倍で、解像度や集光力が高いETX-90 から

試してみたのは自然なことでもありました。

 

月がベランダのひさしに消える前に、比較対象として、HX99 をF31fd に替えて、

同条件で撮影をしておきました。

 

 

ほぼ画面全体が写野と一致して、副鏡の影もほぼ分かりません。

背景の青バックも均質で、後処理をすれば夜間撮影と同じように仕上げることが

出来ます。  

 

    

裏像を再反転して....。

 

 

仕上げました。

全景を撮っていますが、細部を拡大すると、上掲のHX99 での強拡大画像より

細部の解像感があります。

 

 

勿論、コリメート法撮影(眼の代わりにカメラのレンズを押し当てる)なので、接眼鏡を

替えれば、上掲のHX99 での強拡大を超える拡大撮影も可能です。

 

今回は接眼鏡を交換するところまでの時間余裕はありませんでしたが、同じ原画像を

トリミングで部分拡大して後処理をやり直しただけでも、原画像に充分な解像感が

あることは確認できます。青バックでなく夜間の撮影だったら、もっとコントラストと

詳細感は出た筈です。

 

  

  

HX99 への換装は惨敗に終わりました。

逆に言えば、それが今もF31fdを使い続ける理由でもあるのでした。

 

F31fd と同様の3倍ズーム程度で、レンズの開放絞り値が2.8 かそれより

明るい多画素のコンテジなら、F31fd から換装する価値があるのでしょうか。

例えばRX100 シリーズのような、HX99 と同サイズでの多画素機(かつ1インチ

素子のメリットもある)なら、どうなのでしょうか。

 

しかし、月全景や部分拡大の撮影に、現状のF31fd での成果は特に不満も

無いので、コストをかけてまで何かを期待する方向のアプローチでは無い

ように思えます。

 

ならば、

 

・従来方法でHX99 では到達出来ない領域を更に拡張するアプローチ

 

の方向での追求ですかね....。

惑星撮影用撮像素子機での「真・月面散歩」撮影とか。

 

  

 

C8 やETX-90 より焦点距離が短く、狭い写野の惑星撮影用素子機でも直焦点撮影

での月の全景画像を得られ易いBKP130 を使った超先鋭全景とか...。

 

 

(記事中の「画像右下をクリックで拡大」はFC2への移行前の仕様で今は無効です。)

 

今、振り返っても目を見張る成果ではあるものの、冬の上空気流の攪乱を考えると、

過去のそれらの成果レベルにを再到達できればベストという意味では、それらもまあ

目新しいものではなく、まだまだ今年の冬は厳しいので、C8 やBKP130 に EQ5 

赤道儀を設営してのハイエンド追求については、今は気が引けます。

その事情があってこそのHX99 単体撮影の価値でもあった訳で、何だか三すくみ

(デッドロック)状態です。

 

ところが、その数時間後、意外な方向に活路(というか新たな面白味)がありました。

(創作にそういう光明が欲しいのだが、ますますそっちのけで余興ばかりが進む...。)

 

 

ここで続きます。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。