(2020/09/06 記)

 

記事題名の通り、星ではなく雲に興味があれば、この自宅は絶好の環境だった

だろうという日々が続きました。

  

  

常に空には雲があり、惑星の代わりに月でもどうか、とお茶濁しを考えるも、

像の細部が安定する仰角になるまでに、雲が完全に隠してしまったりします。

 

夕雲が美しかったりするのを見ると、「雲に興味があったなら」という想いが

尚更強くなります。

 

   

  

   

天候回復までの間に、後処理に使うメインPC、Lenovo X230 のメモリ増強をしました。

AS!3の処理速度が非常に遅く、前回の火星データの処理に2時間以上かかったので

全データの優劣を比較するのにAS!2、最終仕上げにAS!3の使い分けも考えましたが

日頃からソフトウエアの並行処理に処理の沈み込みがあり閉口していましたので

試してみました。

 

4GB→12GBのつもりでしたが、元々の実装が2GB×2でスロットが埋まっていたので

増強は10GB止まりになりました。

 

  

メモリ上で大量コマ数の画像データをソートしたり積算したりする処理だけにメモリ増強

の効果は大きく、以前のAS!2並みの処理時間でAS!3が動くようになりました。

後処理をしながらのメール処理やネット検索もかなりスムーズになりました。

反面、システムの起動や再起動などにかなりの時間を要するようになったようでした。

 

2020/09/05(土)も日中の晴天は期待させられたものの、台風10号の影響か、夕方

にはどんどんそれどころでなくなってしまいました。

台風の直撃が無かっただけ、有難いと考えるべきでしょうか。

 

  

  

  

  

しかしこの日は火星の出て来る時間帯には、撮影の機会が戻って来たのでした。

そこでいろいろな問題も発覚しました。

 

 

一旦ここで記事を分けます。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

(2020/09/03 記)

 

夜になると雲が出て、撮影準備はするものの、結局諦めて撤収する夜が続いてます。

 

  

大阪平野部では夕立時にゲリラ豪雨の日が多いみたいで、その動きが手に取る

ように分かります。これは2020/08/30(日)の画像です。

 

   

  

2020/08/31(月)の職務終了後も、夕方の気温低下につれて雲が消えて行けば

よいなあ、と願いながら見ていました。

明らかに雲の底辺が別の見えない空気層で支えられている感じに平らです。

気流が上下でぶつかっている訳で、状態は安定に程遠いのかもしれません。

 

  

雲を見ながら久々に日清UFOを食べました(脱線^^)。

カップ焼きそばと言えば、明星一平ちゃんばかりだったので、久々で麺の改良ぶりには

驚きました。「ラ王」袋めんの全粒粉麺も、肉と野菜を炒めて乗せるとまるで中華料理屋

のラーメンほどの満足感がありますが、この麺もなかなか本格っぽいです。

 

  

一人だけ間食すると、その匂いが部屋にこもるのが自分で気になる(毎食の皿洗いと

片付けも同じ理由で私が食後すぐにやります)ので、周囲に目立たないよう、ベランダ

に座って食べたのですが、何か縁側で屋台の焼きそばを食べているような気分で、

あまりにささやか過ぎますが「今年の夏の思い出」です(^^)。

 

  

その後、虹が見えました。

通り雨があった訳ではありません。平野部のどこかで降雨があって、その湿気が

近くまで流れて来たのでしょうか。

TX55の広角端2画像をICEでつなぎました。

 

  

NEX-6+E18-55mmでも虹の「根元」を撮ってみました。

 

 

木星、土星が撮影できる時間帯は雲が邪魔をして、火星はどうかと仰角が上がって

来るのを時折見ていました。右側から徐々に雲がやって来るように見えて、当夜も

機会なしと諦めながら空を見てましたが、ずっと雲は火星を隠さず小1時間ほど

この状態でした。

 

  

それなら、と少しでも架台の状態を見たい目的もあるので、三脚上辺の水平を確認

した上で、外気温順応させていたC8をその上にセットしましたら...。

 

  

ほんの3分くらいの間に完全に火星は雲に隠れてしまいました。

 

  

何だかなー...。その後の日々も機会がありません。

 

そのうちに納期が遅いなあと思っていたマグネットゴムが届きました。

1つは接着テープがついており、それをC8鏡筒に接着して、他のテープなし全4つを

それに磁力でくっつけて行けばよいのではないか、と考えたのでした。

 

  

しかしまた想定外の発生です。

その接着テープ付のものに他のマグネットゴムが全く引き合いません。

磁力が弱すぎるのか...。

冷蔵庫壁面などに付けて試して見ると、特にテープ付の磁力がかなり弱そう

でした。

 

途方にくれていましたが、テープなしのマグネットゴムをC8に巻き付けてみると、

1周回って余った部分同士は緩やかながらくっつくことが分かりました。

(テープ付のものはその感触すら無い感じでした。)

 

なので、その要領で端から何本か足して行って前後の重量バランスを調整して

一番良い本数のところで、ガムテープ固定すればよいかな、と考えました。

固定しないと撤収時などに触れてしまうとバラけて落ちてしまう程度の磁力の

ようですから。

 

 

ここから先は実際の撮影現場での調整が必要です。

うまく前後左右が追尾調整できるようになれば、撮像時間の自在な調整が

可能となり、長年の懸案が解消するので、撮影を差し置いてでも確認が

必要です。その機会がなかなか無いのでした。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2020/09/02 記)

 

東向きベランダからの木星撮影機会終了も近く、大赤班が渦巻き状態にまで解像

する仕上がりを夢見つつ、その機会がありません。

 

この日、2020/08/28(金)も在宅勤務終了(朝6時半始業で15時終了)直後にも、

とても晴れ上がっており、ベランダのひさしに木星が隠れる手前の19時から

20時に、大赤班が見えるWinnJUPOSの予想で、撮影準備をしていました。

 

雲は低層のみで上空には皆無でした。月も見えていたので、当夜は忙しくなりそう

かな、と期待しました。

 

  

先日のNexStar架台の追尾不能状態の原因もこの日に確定したいと考え、早めに

いつもの状態で左脚を設置して、数種類の水準器で三脚上部の水平度合いを確認

しました。

 

  

画像に含まれない他の機種も含めて3種類の水準器で確認しましたが、特に三脚上面

の水平が取れていない訳ではないと理解しました。この状態で、再度追尾不能が

出たら、それはもう架台の機構に問題が生じたと判断することになります。

 

  

TX55の広角端(24mm画角相当)を使って、4方向を撮った画像をICEでつなげて

みました。原画像を大きく変形させてまで、画像を自然な形で自動につなぐ凄さが

画面の周縁部の形状から見えます。(今回はアップロード時に不当に縮小されない

でしょうか。)

 

     

期待を裏切る形でどんどん雲が大きく広がって来ました。

特に画像右方、木星や土星の出現位置には、あまり動きそうにない上層の雲が

底意地悪そうに広がって来ました。

 

  

   

このところ、惑星撮影風景記録に1シャッターで多数枚合成してブレ補正をしてくれる

「プレミアムおまかせオート」モードにTX55を設定したままにしていましたら、

こんなHDR(EXR)補正過剰エラーの不気味な画像が撮れてしまってました。

夜間以外は旧来からの「プログラムオート」モードが無難です。

 

   

左右の雲の色合いが釣り合っていた4画像をそのために使えませんでしたので、

その後に撮った4枚で再びICEつなぎ合成をしてみました。

夕日が陰って来たので、左側の積乱雲は急速に彩度が落ちて来ました。

 

 

その少し前の時間帯に、左の積乱雲は見ているうちにどんどん上部が膨らんで

行きました。

 

  

  

見応えがとてもあって、星ではなく雲に興味が強ければ、本当に理想的な環境

であったことでしょう。

ここに終の棲家を決めた時点では、まさかこのベランダから「少年時代に憧れながら

眺めた世界の大天文台の惑星画像を遥かに超える高精細のそれらを撮る」未来は

想像もしなかったのでした。月・惑星撮影は小・中学生時代の趣味であり、その後は

ずっとほぼ下火になっていたものでしたから。

 

結局、予定していた19時には、完全に曇ってしまい、機材を全撤収しました。

大赤班がその時間帯に見える機会は、1日おきにやってきます。

(木星の自転が約10時間強であるため)

その日に雲が出ない夜は、木星がベランダのひさしに消えるまで何日あるでしょうか...。

 

  

雲の切れ目が水平方向に広がってゆがんだ顔にも見えます。

「残念でした...。」でしょうか。「ざまあみろ」でしょうか....。くーっ...腹が立つ(>_<)。

 

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この日、安倍首相が体調悪化を理由に勇退を表明されました。

病名は違いますが、同じ難病指定患者としても、幼少から腸が虚弱な当方としても

政治姿勢以上に感情移入して来ました。

昼過ぎの速報での表明でそれを知った後、会見はリアルタイムで拝見する気にも

なれず、塞ぎ込むよりは撮影準備に没頭して、当夜こそは満足の成果に至ることで、

気を紛らわせようとしていたことは否めません。

 

悪夢の民主党政権時代に公務員資格への国籍条項が廃止されて、政治、裁判に、

それ以前から中韓特別採用枠を堂々設ける報道や、元々旧社会党・共産党由来

の日教組に牛耳られた教育、それら全てに中韓の手先が上層まで浸透しました。

 

誰が憂国者で誰が壊国工作員であるかが明らかになったこの数年でした。

侵略攻撃を自力で未然に防ぐ憲法改正や、スパイ天国状態を阻止する法律制定

までを阻害される現状では、米国で現職大統領の再選がもし為されなかった場合、

内外に蔓延する侵略者により、こんな未来は2050年を待たず直ちにやって来ます。

(以下画像はTwitter上の公開情報から借用致しました。)

  

 

安倍氏たった1人にしか頼ることができない、他に誰にも国を任せられない現状が

この国の実質侵略完了状態を示しているに他ならないのでした。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

(2020/08/31 記)

 

2020/08/25(火)は、夕方になって木星、土星の撮影方向にだけ雲が出て来て

躊躇しましたが、C8を外気温順応させて、19時過ぎから撮影と課題確認に

入りました。

 

  

直近記事のコメント欄で、昔からのご常連のKENさんとのやりとりでも

記しているものと重複しますが、C8のピント出しが多かれ少なかれ毎回

不本意な結果になっていると感じています。

撮影環境がマンションのベランダということもあって、エアコンの
室外機や生活排熱が伝わって上昇して来ることは否めず、
ピント面自体が脈動して、どこがその脈動の振り幅の中心かを
見極めることが難しい問題と、C8のピントスクリューを触れるだけで
超高倍率の惑星像は大きく跳ね飛んでしまい、ピント出しどころで
無い状態となり、最終的に納得できる位置までの追い込みまでは

至っていない、という問題は分けて考えねばなりません。

前者については、観測撮影地を変えるなどしか解決策はないでしょうが
物騒な時代には昔ほど安易に問題解決できる場所はありません。
なので、まず今回は後者について考えてみました。

木星撮影シーズンが東向きベランダではもう終了近いので、できるだけ

課題は解消してベストの成果を狙いたく、当夜もやや無理繰りでしたが

出撃したのでした。

BKP130のようにピント追い込みの微動装置(マイクロフォーカサー)が
ついている接眼部をC8に増設して、C8のピントスクリューは使わない
というのが、まず考えられました。それほど大きな出費にもなりません。

笠井トレーディングやAstrostreetのシュミカセ用マイクロフォーカス
接眼部を見てみました。

http://www.kasai-trading.jp/scmicrofocuser.htm

https://item.rakuten.co.jp/astrostr/01090481003/

後者のほうが安価であるものの、納期が1週間から4週間とあり、
ちょっとそこで一旦気持ちがひるみました。
即納だったら、もう発注していたかもしれません。

微動装置がついていても、びり付きがどこまで改善されるか分からず
電動式など、更に高価なものを求めることになるかという懸念が出たのでした。

 

例えば過去にボーグの直進ヘリコイドS[7315]を試したことがありましたが

単体では使えそうに思い買ったものの、接眼鏡などの重量がかかると

触れただけで写野はブレブレになって使えなかったことを思い出します。

 

 

http://sigkam.web.fc2.com/hoops04/html/ginji_23.htm

 

またNexStar架台が眼視を目的にした設計になっており、設置直後のGPS

初期設定時などに、接眼部に何かをつけていると、鏡筒を支えるアームが短い

ために鏡筒が上を向いた時に架台の台座に当たってしまう難点もあります。

ネット検索を更に進めると、同じC8鏡筒でのピント出しに工夫をされている
方がおられました。貴重情報に感謝します。(あれ?このページのオーナー様は

銀次250選定時代に掲示板などでノウハウを沢山頂いたレオポンさんのサイト?)

http://www2s.biglobe.ne.jp/~leopon/celes/1kaizo.html

確かにスクリューを掴むこと自体に振動の原因があり、スクリューを回転させる

モーメントだけを指先で軽く触れて与えられれば良いとも考えられます。
接眼鏡や撮像カメラの重量の影響を受けないスクリューの回転自体はスムーズ

ですから。

それでまずは簡単にクリップでスクリューを挟んでみました。
スクリューのゴム素材と相まってがっちりと銜え込めて接着などは不要でした。

 

   

このクリップの持ち手部分を指先でそっと押し上げたり下げたりするのでした。

回転角も把握し易くなりました。元々のスクリューノブの形状では、突起の幾つ分を

動かしたか暗がりではすぐに分からなくなります。

 

  

(脱線しますが、NexStar架台のあちこちのケーブルの表面の高分子被膜が

経年変化による固化で割れて来ています。内部の線はまだ固くなっていないですが、

むき出し状態では衝撃に脆くなっているでしょうから、養生が必要です。)

 

FireCaptureの撮像設定に「Test」というプリセットがあり、今までの木星、
土星、火星用のプリセットで調整した最終の設定を温存したまま、そこで
恒星の輝度に合うように調整して、合焦のテストをしました。
 

   

もう完全にこれで充分です。恒星像がここまで点像にならないものか、とやや
いぶかりもしましたが、振動で像が飛び跳ねることも酷くならず、像を最小位置に

追い込めました。

 

回転方向によって主鏡が重力に反して押し上げられるか下がるかの差から来る

スクリュー回転のトルクの差は感じられます。

厳密にはニュートン式の合焦と異なり、プラスマイナス等幅にピントを外してそこから

その中間位置に戻す、という単純な見切り発車も、主鏡におけるそのミラーシフト問題

(鏡筒を水平にして使うのでないので、ネジ式レール上を傾きも歪みもなく主鏡が

前後するのでなく、スクリューのネジ押し状態で僅かに主鏡が傾いたりする)由来の

ズレが、今の超微細撮像素子での撮影環境では無視できないようで、

このように元来、点像になるべき恒星でピントを追い込む必要があると考えました。

 

その後、露出プリセット設定を木星用に戻して、撮影開始しました。

今回、うっかり失敗していたのは、WinJUPOSでの木星の大赤班出現予測について

日付を「2020/08/15」に間違っていたことです。撮影後に気付きました。

 

もう少し大赤班が像の右から見えている筈...と思って、再度WinJUPOSを起動して

確認しました(直前に設定した日時での表示が最初に出ます)ところ、撮影時刻には

右端から見えるか見えないか程度のところにあったようでした。

大赤班が見えるかどうかを出撃の判断にしている上で、お粗末も甚だしいです。

 

それ以上に大問題は、この夜、追尾が10秒少ししか持たなかったことでした。

 

眼視の状態ではコントローラの上下左右等しく、視野から対象が外れて行くものに

正しく追尾補正が可能なのですが、撮像カメラを装着すると、重量バランスが前後

で取れなくなるのか、架台の上下方向に若干のガタというか機構のアソビがあって、

撮像中の写野から対象が上方に逃げて行くと、コントローラの上ボタンを押しても

ガックンと粗く動いて対象が大きく外れてしまい、再度ファインダーを頼りに超高倍率

の狭い写野に対象を導入して行くところから、作業のやり直しが必要となります。

 

毎回、数分は何とか写野の中に対象を留められるのでしたが、前回の土星や火星

のように7分の追尾を目指しても、5分以内に対象が逃げてしまうのを、少し気には

していました。

 

今回、それが10秒程度しかキープできませんでした。無追尾と変わらないのか、と

一瞬考えましたが、倒立像で木星像が上方に逃げて行く、ということは実際は、

鏡筒が狙う空間を木星が上から下に流れて行くということなので、無追尾ではなく

倍速で追尾しているのが収拾しない、ということですか...。

当夜はコントローラの「No Response 16」(または17)エラーによる制御不能状態は

発生していません。

 

何度も写野下限に木星像を追い込み、撮像開始したのですが、20秒に至らず

上方に像は逃げてしまい、それぞれ4000コマほどしかデータを得られませんでした。

 

AS!2で出力したTIFFも、Registax6でのWavelet出力も、明らかにコマ数不足の

ザラザラ不鮮明な仕上がりでしたが、DeNoiseAIの設定をいろいろ調整して、

どうにか2種類のましな仕上がりを得ました。

 

   

  

  

 

もう少しで大赤班が見えて来る、と撮像モニタ上でも分かりました。

しかし急に木星の輝度が落ちました。空を見ると肉眼でももう見えません。

最初からの懸念の通り、雲の邪魔で強制終了となったのでした。

 

  

衛星の影も木星に落ちていて、もう少し粘れば大赤班が完全に見えるようになり、

今回のピントの追い込みで、念願の大赤班の詳細も見えたかもしれません。

絶妙なチラ見せ寸止め(どういうジャンルの用語?)状態で終わりとなりました。

 

あまりの理不尽続きに近所迷惑も考えず、長時間悪態をついていたかと思います。

無風で額からは大汗が止まりませんし、疲労困憊気分で一式を撤収しました。

 

しかし当夜、何が悪くてあれほどまでに追尾精度が悪かったのでしょう。

 

実は前回の木星像などについて、撮像時間が長過ぎて、惑星の自転で模様が流れて

いないか、という懸念があり、今回は木星で1分、他は3分程度の安定追尾ができれば

充分、と考え、撮像時の重量前後バランス調整と追尾精度向上については、次回以降

考えればよいか、と楽観していたところからの緊急事態です。

  

今回、あまりに架台が追尾しないので、途中から工具を3本ほど持ち出して来て、

ガムテープでC8鏡筒の前上部に仮止めなどしましたが、全く効果はありませんでした。

 

 

ピント出し問題が今回解決した上での、次回以降の検討課題と位置づけして、

あらかじめ撮像時の接眼部の重量について、パーツ重量を計っていました。

 

接眼鏡自体は眼視時にも装着していて、コントローラの動作に影響がないので、

これは原因には含まれません。

 

  

ASI290MCと昔作った自作アダプタの280グラムで、前後バランスが変わってしまうと

いうことのようです。

 

  

この程度の重量なら、ニッパーなど3本の工具の貼り付けでバランスがとれるような

ものではないか、と思うのですが、全く効果がなかったことが不可解です。

 

パーツ重量を計って、機会があればホームセンターでゴムに練り込んだ磁石の

テープ(棒?)を鏡筒に巻き付けて、重量バランスをとろうと考えていたのでした。

 

が、かつての銀次250と異なり、C8の鏡筒は磁石がつかないことも分かりました。

 

どうやって一時的にC8鏡筒の前上部にバランスウエイトを仮設置しましょうか。

前後バランスをとれるようになれば、上下左右の追尾が可能になる、という

期待はあるものの、今回の急な追尾不能の解決にはなりません。

まあ眼視時と同様に上下左右の追尾が可能となれば、対象が外れて行くのを

手動で修正して1分から3分のデータ取得ができなくはないものの、前回までは

どうにか手動修正なしに長時間の撮像ができていた訳ですから、不可解です。

 

三脚と架台の設置に水平が酷く狂っていたようにも思えませんが、次回は水準器を

使って厳密に設置をしてみます。GPSの搭載が無かったC5(NexStar5)導入初期の

頃の混乱ぶりに今更逆戻りしようとは...。

 

http://sigkam.web.fc2.com/hoops04/html/ginji_10.htm

 

セレストロンCG-4クラスの安価なドイツ式赤道儀と2軸モータードライブへの

換装も考えない訳ではありませんでしたが、まずNexStar架台からC8をどうやって

外すのかも分かりませんし(現行機種のアリガタ・アリミゾ式のようには簡単に

外れない感じ)、C8用の鏡筒ベルトも、ネット通販上でありそうでなかなか

見つかりません。

そもそも一式が大きくなると、普段の置き場所に困ることになります。

 

関東幽閉宅で使っていたBKP130なら、スカイパトロールIIに載せられますが、

やはりここは少しでも口径が大きいC8で頑張りたいものです。

 

発生する問題を逐一解決して行っても、新たな問題がどんどん山積して行き、

そのうち、去年と同じく、東向きベランダからの木星撮影シーズンは終わりに

なります。もっと早く撮影生活に入っておくべきだったのでしょう。懲りません。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

  

 

 

 

(2020/08/28 記)

 

続きです。

 

DeNoiseAI のお試し導入で、木星像、土星像が満足の域に到達できた同じ夜に

なぜより撮影条件がよかった筈の火星像があまりに不満足のままだったのかを

再度、後処理の試行錯誤を通して、改善可能か何度もトライしてみました。

 

DeNoiseAI 処理まで終えた最終仕上がりがこの出来では納得できる筈がありません。

 

 

まず取得AVIからスタック処理をする AS!2でも、Registax3までは使い勝手の分かって

いた「最初に基準となるコマを選ぶ」やり方がありました。(恐らくですが^^;)

画面の赤囲みのフェーダーを動かすとAVIがコマ送りで動きます。

  

 

地上大気の揺らぎで大きく変形していないコマが出現した時に、フェーダーを止め、

そこで黄色囲みの「AP Grid」を自動設定する(手動でスタックの軸となるポイント

を選ぶよりも無数にポイントの設定で埋め尽くしてくれるのでありがたい一方、その

Gridの形が処理結果に浮かび上がってしまう時がある不都合もあります)を行うと、

少なくともそのGrid群は「正しくあるべき位置のポイント設定」として置かれている訳

ですから、それを基準に正しくコマの良悪をソート処理してくれることになるのでは

ないか、と考えました。

 

しかし、その結果、スタック出力されたTIFF形式の静止画は、やはり締まりのない像に

しかなりませんでした。(画像は記事掲載のために一旦TIFF→JPEG化したもの)

 

 

今回の試行錯誤では、ピントの追い込みをやり直して正解だったかと考える最後に

取得したAVIデータを使い、AS!2では取得データの25%、50%、80%、100%を使っての

スタック処理と同時にシャープ処理の有無を含めて8通りの出来を比較しました。

 

 

今回の気流条件に限ってのことになるかと思いますが、「取得データの50%」を処理した

「シャープ処理なしのTIFF出力結果」が後々の処理を通して最も良いバランスで

仕上がりました。気流条件が良く、全コマ安定しての均質であれば、結果は変わる

でしょう。その意味では毎回、木星、土星も含めてこの吟味を実施する甲斐は、

非力な光学系での撮影では不可避なのだと認識させられました。

 

まだAS!2からのTIFF出力時点では結果の差は識別できなかったのでしたが、次の

Registax6 でのWavelet処理で、大きな差が出ました。

 

まず、今回初めて、Registax6 の Wavelet処理のフェーダーの各階層に「DeNoise」と

「Sharpen」というファクタがあるのに気付きました。

 

  

 

Registax3までそんな機能ありましたっけが...。不良コマの逐一選別や裏技での良コマ

ソートなどを気に入って、ToUCamでの撮影時代には取得データを2GB以内に調整して

でも、Registax3を使い続けた私としては、Registax6 をそれほど今まで使い込んで

いなかった(ので、先日のRegistax3 と Registax6 の取り違えの失敗にも至った)の

でしたが。

 

改めて確認してみると、Registax3にはそのようなオプションはありませんでした。

別のところに機能があったとしても、周波数レイヤーごとに設定できるには、

フェーダーにオプションとして実装が必要でしょう。

 

 

DeNoiseAI で調整するファクタと同じものが、Wavelet処理の各周波数レイヤーの

濃淡調整にオプションとして付加されているのでした。そのことに今回のDeNoiseAI 

のお試し導入まで気づかなかったのでした。

 

過剰に「Sharpen」を上げても階調が反転したりして、良い結果とはなりませんでした。

また従来、各レイヤーの濃淡をいろいろ調整していましたが、「DeNoise」と「Sharpen」

の効果が明快なレイヤーだけに絞って濃淡のフェーダーも調整して、不要なフェーダー

はチェックを外したほうがいいことも分かりました。

逆に設定は何もせず、チェックだけは残したほうが全体のバランスが良くなるものを

残すことも必要のようでした。

 

  

この段階になってようやく『今回の上空気流の荒れ方においては、AS!2で

「取得データの50%」を処理した「シャープ処理なしのTIFF出力結果」が最も良い

バランスだった』と見極められました。例えば「取得データの25%」を処理した

「シャープ処理付のTIFF出力結果」では、この同じ処理をした時点で、AP Gridの

跡が火星像の上を埋め尽くしていて使えませんでした。

 

撮影した夜の諸条件によって、これはきっと変わるのでしょう。圧倒的な光学性能

での撮影でない限り、この吟味は不可欠なのだろうと覚悟要です。

(大口径機での撮影では、集光力が大きく高速シャッター設定が可能になることで

大気揺らぎの変形が1コマ内にブレとして含まれ難くなり、かつ単位時間の取得コマ数

も多く出来、結果的に画質向上に与えるシビアなコマ選別の影響は恐らく減る)

 

しかしそのモニタ画面に出て来た画像の質感向上には、先日来のDeNoiseAI お試し

導入での驚愕に匹敵する程の驚きがあります。

このオプションを使えば、DeNoiseAI の有償購入は不要(^^;)?

しかし木星像、土星像でのお手軽で明快な効果も劇的でしたし...。

 

そのRegistax6での処理結果をTIFF形式で出力して、DeNoiseAI にかけます。

(DeNoiseAI はTIFFとJPEGは入力できますが、BMPは認識しないようです。ここは

BMP同様に劣化のないTIFFで受け渡しをしました。)

 

「Low Light Mode = ON」かつ「Auto」処理を行った後、「Auto」を外して、最適位置を

探りました。

 

  

その結果がこれです。詳細感は冒頭と次元が違います。

しかし南極冠あたりに色収差による赤の偽線(輪郭のダブリ)が気になります。

これが見えなくなるほどに「Sharpen」を緩めると模様の詳細が見えなくなり、

痛し痒しです。

 


「Post Processing」にある「Color Noise Reduction」を強めましたら、効果的に偽線の

赤だけがマイルドになったようでした。

Photoshop Elements 2.0で彩度を下げると、全体の色が薄まってしまうので、これは

使えます。この処理はレンダリング処理ではないので、すぐに結果が出て調整加減が

容易でした。

 

  

最終的に Photoshop Elements 2.0 で階調を整えて、仕上がりしました。

冒頭の不本意な、妙なダブリとブレ感のある出来と同じAVIデータからの仕上がりとは

思えません。あくまで上には上があることは承知の上で、地味な模様の位相でも充分な

鑑賞価値があるクラスにギリギリ入ったか、と感じました。

  

 

 

キンメリア人の海を指した線の先に「キンメリアの雫=メデューサの涙」の存在は

やはり確実にありそうです。

 

 

2020/07/31(金)の火星像のように、何の試行錯誤もなく満足の成果に至る夜と

この夜の差は何なのか、追い切れていない不可解は沢山あるものの、

撮像時に「気流が滅茶苦茶でピント出しも無理で今夜はダメ」という印象でない夜の

データは、後処理での試行錯誤次第で質の向上は可能であり途中で諦めるな、と

いうことは言えそうです。

 

ようやく当夜の全ての結果に満足できました。

撮像時のピントの脈動に対する平均位置への追い込みについては、宿題とします。

 

 

(2020/08/29 追記)

 

後日、記事にする 2020/08/28(金) の出撃が雲で台無しとなった都合もあり、

先日来、AutoStakkert!3をお使いの方も多いのだ、と気づきましたので、

ダウンロードして私も試してみました。

 

処理がVer2に比べてかなり遅いように感じましたが、PCのOSパッチが来ている

とか他の要因ではないことを確認していませんので、まだ確定的なことは言えません。

 

処理結果にも大差がなさそうで、それならVer2のままでもいいかな、と思いながら

DeNoiseAIにかけてみましたら、メデューサの涙がよりはっきり見えているようにも

見えます。明快な2本線でなく1本?

 

 

  

全体的に硬調なので、各ソフトウエアのパラメタの加減次第に過ぎないのかも

しれませんが....。またこれでいろいろ悩み事が増えました(^^;)。

 

 

ご覧いただきありがとうございます。