(2020/08/25 記)

 

DeNoiseAI の試行錯誤もあって、各種の後処理ソフトウエアのいろいろなパラメタ

調整を行いました。

2020/08/18(火)の木星像に関しては、最終的にこれがベストの仕上がりです。

 

  

火星撮影の最終データ取得時にそれまで木星、土星で使っていたピント位置に僅かな

甘さがあったのではないか、という発覚がありましたが、DeNoiseAI はその失敗も

おおよそカバーしてくれています。本来は撮像時に可能な限り、ピントを追い込んで

更に後処理でシャープネスを追い込むべきところですが、ピント面が脈動している

状態で、どこがその脈動の中心位置かを見極めるのは、勘に頼るしかない側面が

あります。

 

今回は、DeNoiseAI の処理をまず「Auto」と「Low light Mode=ON」でやってみて、

最終的には「Auto」を外して、「Remove Noise」を「0」から「5」程度。「Sharpen」を

「100」(最大値)にしました。

 

Photoshop Elements2.0 で縮小の都度、アンシャープマスク処理をかけていた縮小

画像には、DeNoiseAI では「Sharpen =100」では解像感が不自然になり、「Auto」での

処理結果に近い、「Sharpen =60」前後に落ち着きました。

 

  

同様に「Sharpen = 50」程度にしています。

 

 

このように画像サイズが小さくなるにつれて、ノイズ除去/シャープネス補間の度合いを

マイルドにする勘所は、月面画像での NeatImage 適用の際にも同様にありました。  

 

衛星が少し流れて線状になっています。2分の露出は長いのでしょうか。

しかし1秒あたりの取得コマ数との兼ね合いで、できるだけ長い時間の撮影が

ありがたいということは変わらず、大口径機だと集光力が高く、高速のシャッター

速度が設定できて、結果、1秒あたりの取得コマ数を上げられる、という相関の

中では、C8でやれることとそうでないことの見極めにはまだ余地があると考えます。

 

土星像に関しては設定を過剰にすると、本体に泡状のノイズが出たり、輪の空隙が

奇妙に変形したりしたので、DeNoiseAI 設定は「Auto」「Low Light Mode = ON」が

正解でした。木星像と同様、縮小画像になるほどに処理の効きが強くなる(他の

ノイズ低減ソフトウエアでも同様の傾向あり)ので、「Auto」設定より幾分、マイルドに

設定しました。

 

 

  

 

当夜のピント平均位置の追い込みに後悔が出たのを、DeNoiseAI がカバーしてくれた

のはありがたいです。鑑賞にたえる側面での仕上がり向上ぶりに満足しています。

 

一方、撮像時のピント平均位置の追い込みに、何か妙案はないものか考えさせられ

ます。後処理である程度このように救い上げられても、できれば元データ取得時点で

よりベストを追い込めるのがよいに決まっています。

月が空にある夜は、月面でピントを追い込むのも良いでしょうが、それを次回機会に

持ち越せないのは、C8のようなカセグレン方式反射光学系の宿命です。

(主鏡自体を前後に調整してピントを追い込む機構のため、ピント調整のローレットを

何かで固定したとしても、撤収や設置の振動で主鏡が鏡筒の中で僅かに動いてしまう)

 

昔は鏡筒の前部に2か所の切込みを入れた遮光板を作り、位相差ファインダーの

ようにピントを追い込むなどの工夫もしてみましたが、慎重にピントを追い込む以上

の効果や簡便さはなく、その運用は続きませんでした。

 

 

 

http://sigkam.web.fc2.com/hoops04/html/ginji_23.htm

 

また、同じかもっと良い気流条件で撮影した筈の火星像が、地味な模様の位相だった

ことを考え併せても、仕上がりにかなりの不達成感があることについて、納得ができて

いません。

 

Registax2 や 3 を使っている時代には、コマ数もせいぜい2000コマが最大で、機能的

にも根気を入れて、悪い状態のコマを目検で逐一除外して行くとか、最初に基準となる

コマを慎重に選別して、1度だけ全コマをソートする(閾値100%で処理して1コマだけを

選抜した結果の後で、コントロールバーで改めて処理対象を全データの7割などに

設定する裏技)など工夫の余地がありましたが、50000コマを超えての現在のAS!2処理

では、どのような調整が可能なのか、今回の火星データで試行錯誤をしてみました。

 

 

ここで記事を変えます。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

(2020/08/22 記)

 

直近記事の続きとなります。

2020/08/18(火)の土星、火星の撮影成果です。

 

このTX55画像では不鮮明ですが、輝度の高い木星の左に土星はあります。

左にある分、ベランダのひさしによる口径食が始まるまでの時間余裕が木星よりは

あるのでした。

 

 

土星用の露出プリセット設定を呼び出すと、前回調整した細かい設定も自動で

トータル・リコールされていました。土星は暗い分、木星撮影より多めの露出が

必要なので、そのシャッター速度を邪魔するほどのコマ毎秒性能は得られる筈が

なく、40コマ/秒の設定にしていました。

 

  

土星の撮影(動画データ取得)を終えて、一旦自室に戻り、木星と土星の仕上げを

進めました。

   

土星も DeNoiseAI によるノイズ除去処理を行う前は、幾分眠い画像に思えました。

勿論、前回より輪の空隙の左右対称性も上がっており、本体の縞模様のグラデーション

も明快になり、過去の成果と比較して、がっかりするほどではないのですが、

やはり大口径機での近接撮影かと疑うほどの先鋭度は感じられません。

 

 

それでも縮小をかけると、ぴしっとしたシャープな印象も無くはありませんか....。

 

  

2分以上の連続データは模様が流れて意味を為さない木星撮影と異なり、

土星と火星については、7分近いデータ取得を目指しますが、この夜はNexStar架台

の追尾安定性がベストではなく、折角雲もない空ながら、5分少しでどうしても対象が

写野から出て行きました。(撮像カメラの重量で、眼視だけの状態より接眼鏡側が

重くなるため、写野の上方[倒立像なので実際は下方]に対象が逃げて行くと、

コントローラの上ボタンを押して追いかけても、ガックンと粗く動いてしまい、下方や

左右のようにズレを修正できません。撮影時における前後の重量バランスを改善

する余地がありそうです。)

 

そのため、何本か撮った最後の撮影で、感度ゲインをやや上げて、シャッター速度の

レンジを変えて速めに調整して、取得コマ数の速度を40コマ/秒から72コマ/秒まで

上げてみました。短い追尾時間にできるだけ多くのコマ数を得たいというトライでした。

 

 

結果、20000コマ超えのデータを得ました。仕上がりがやや暗くなってしまったので、

最終仕上げで同じような輝度になるよう階調調整しましたが、それで粒状性が悪くなる

などの弊害も無さそうです。

 

しかし恐らくは1コマあたりのシャッター速度が上がっている分、輪の空隙など細く

微細な構造などが地上上空大気の乱流で変形する度合いも減っているのでしょうか、

輪や空隙の均質性は僅かでも上がった気もします。

 

 

 

DeNoiseAI をかけてみました。

像質がシャープになったことで、初めて輪の向こう側(倒立像ながら頂上部)に本体が

僅かに頭を出しているのに初めて気づきました。本体のグラデーションや輪の均質性

もかなり向上して見えます。

 

   

   

   

  

長年、どれだけシャープな像を得ても、眼視で見た鋭いエッジ感のある土星像は

画像では得られない(輪の詳細や本体の模様は画像でないと詳しく見えないが

逆に輪郭は眼視がぴしっと見える)と思って来ましたが、今回の仕上がりはまさに

その「眼視並みのぴしっとした輪郭」も画像化できていると感じ、大変満足しました。

 

上には上があるでしょうが、今の環境でここまで撮れれば、土星に関しては、私は

充分満足できます。

 

続いて2時間後、早めに火星撮影に入りました。

 

  

   

火星の露出プリセット設定も前回と同じです。単位面積あたりの輝度が月と同等の

火星は、高速のシャッターが切れるため、217コマ/秒まで取得速度が上げられ、

7分の追尾が可能なら70000コマ超のデータ取得が可能です。

 

 

木星、土星よりは気流条件は良かった筈です。しかし模様が地味な位相であることを

差し引いても、南極冠の輝度も低く分離が悪い印象で、何が悪かったのか理解でき

ないで居ます。

 

   

  

   

    

かなりの本数を撮りましたが、時刻も0時を過ぎて、翌日も職務がありますから、

最後に捨て記録のつもりで、木星、土星そして火星も同じピント位置で撮影して

来たものを最後に一度大きくずらして、慎重に再度ピントを追い込み、最後の動画

データ取得をしました。

  

架台の追尾精度が当夜は良くなく、7分の追尾が到底無理だったためもあって、

やや撮像ゲインを上げ気味にすることで、露出時間を極力切り詰めて、1秒当たり

の取得コマ数を上げようとトライしました。

 

が、実測値は変わりません(理論値2500コマ/秒に対して実測値217コマ/秒)でした。

元の設定(理論値72コマ/秒に対してやはり実測値217コマ/秒)でも良かったようです。

当初、10コマ/秒しか出なかったことを考えれば、手持ち環境では最高性能が

出ているのでしょう。

次回撮影時には、最後の設定が残りますので、仕上がりをよく精査して、今までの

設定かこの設定か、どちらを採用するべきか考えます。

 

 

ピントの追い込み(下手すれば捨てデータとなる)が幸いしたのか(逆に言えばそれ

までの全データについてピント位置に問題あり、とも解釈できる)、より詳細が叩き

出されているかのようにも見えます。が、南極冠あたりに輪郭がダブったかのような

偽線(接眼鏡の色収差かもしれません)が出ており、真に模様を捉えたのかは確証が

持てません。

 

  

 

木星、土星同様にDeNoiseAI での画質改善に期待してそれぞれにかけてみました。

 

 

  

    

   

 

   

木星、土星に比べて、目を見張るほどの改善は見られません。少々がっかりしました。

偽線も出ているために真の像を叩き出したかどうかは不明ながら、キンメリア人の海

を指した線の先に、うっすらと「キンメリアの雫=メデューサの涙」の2本線が見える

ような気もします。

 

  

が、まあ模様が地味過ぎる位相なので、仔細にこだわっても鑑賞上の感動はさほど

変わりません。このあたりはやはり大口径機での人工天体からの近接画像並みの

高解像に全く至っていない不満足と大きく関わります。

  

ちなみに「黄金位相」に近かった2020/07/31(金)の火星像に、DeNoiseAI をかけて

みました。(同じ処理をKENさんからTwitterでご提示頂いていました。ほぼ同様の

仕上がりになったかと考えます。)

  

 

 

南極冠も綺麗に輝いて、小さい視直径ながらしっかりと撮影ができていたのだ、と

考え直しました。そのご指摘とDeNoiseAIをご教示頂いたKENさんには毎々感謝する

ばかりです。ありがとうございます。

 

しかし今回の火星像の不調は何に起因するものでしょう。毎回この2020/07/31(金)

のような仕上がりになれば、モチベーションもかなり上がりますが...。

撮影時に仰角も充分ありました。木星、土星に比べれば上空気流も安定して、時間帯

を考えても、生活排熱の影響はかなり低かったように思いました。不可解です。

 

久々にWindowsXP機(IBM Q40e)を収納ベッドから持ち出して来て、「火星くるくる」を

動かして見ましたら、まだまだ今年の火星は大きくなるようです。

12月あたりまで充分な視直径がありそうですが、夏場の上空気流安定の時期のうちに、

より詳細な火星像が撮っておくのが肝要そうです。

火星の気温が上がることで、また2018年の超大接近時のように大黄雲が火星全球

を覆い隠して、折角の模様詳細が見えなくなってしまうかもしれませんし。

 

継続して期待します。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/08/20 記)

  

前回、撮影開始時刻を想定以上に早くしないといけなかった失敗を考慮して、

今年の木星撮影機会終了(ベランダが東向きのため)になるまでに、マイナス

条件を全てクリアした状態で、目指すレベルの仕上がりがベランダ環境から

得られるのかどうかを確認しました。

 

20時あたりは夕飯どきと重なることが多く、当日晴れて撮影決行の見通しが

立った時点で、夕飯は早めに済ませました。

 

20時から21時で木星は撮影終了して、引き続き土星撮影に移りました。

木星撮影終了時点で、ベランダのひさしとの木星の位置関係はこんな感じで、

生活排熱の影響は排除ができなくとも、ひさしによる口径食で光学性能が

落ちるということは無かったと考えます。

 

  

他の世帯からの分はどうしようもなくとも、せめて自宅のエアコン室外機からの排熱

は少しでも傘でカットするようにしました。

(撮影中も稼働しているのは2段あるうちの下段の室外機のみ)

 

 

FireCapture の設定は前回通りです。(プリセットを呼び出すと、そのプリセット設定中

で最後に調整した各パラメタは再現されるようでした。)

 

  

考え得る限り、マイナス条件を払拭しての撮影になった筈で、これで成果に満足

できない場合は、やはり集合住宅のベランダからの撮影という環境自体をどうにか

しないといけなくなるのでしょう。

 

木星・土星の撮影(動画データ取得)が終わった後、火星が良好に撮影できる仰角に

なるまでの2時間ほどで、AS!2とRegistax6 によるスタック処理とWavelet処理をしました。

 

最終的に後日、良好なものをいくつかピックアップするも、やはり目指したレベルの

先鋭画像には至りません。

20000コマ以上のデータを2分以内に取得しての仕上がりで、恐らくは過去を遡っての

自身の木星像としては、最高値ではある筈でした。

 

しかし、昔からのご常連のKENさんや、他の大口径機種オーナーさんによる人工天体

からの近接撮影かと思うような圧倒的な質感の惑星像には、全く及びません。

望遠鏡の口径差による光学性能の差として納得できないのは、KENさんが8インチ口径

(C8と同じ口径)の望遠鏡で叩き出されている先鋭像にも及んでいないと感じるから

でした。

  

  

少し縮小仕上がりにしてみますと、若干は画像が締まった感じはしますが...。

 

  

  

  

  

 

2020/07/31(金)に撮影した木星と火星の仕上がりをブログ記事と並行にTwitterに

公開していましたら、KENさんが DeNoiseAI という海外の有償ソフトウエアで

ノイズ除去処理をかけて頂いたものを、返信の形で見せていただきました。

 

https://topazlabs.com/denoise-ai-2/

 

Twitterのダイレクトメッセージで、どのようなものかを教わり、今回の仕上がりに

その DeNoiseAI を使ってみました。30日有効なお試し版です。

 

 

KENさんの大口径機や8インチ機での先鋭像には、やはりまだ至らないものの、

処理前に比べれば、見違えるような先鋭像が得られました。

特に縮小をかけた画像に対しての効果は物凄いものがあり、Registax6 でのWavelet

処理をもう少しマイルドにするべきだったか、と思うほどの仕上がりです。

 

   

  

   

  

    

 

大口径機での先鋭画像のように、大赤班が巨大な渦巻きである、というところ

までの解像感はありませんが、間違いなく自身の過去史上、最高解像の木星像に

なったか、と考えます。

 

この夜は比較的、上空気流が安定していました。

しかし、どこかジャストのピント位置なのかは、像が気流で脈動していて、完全には

追い切れませんでした。(その問題はこの後、火星の最終撮影の時点で発覚します。)

 

気流がもっと安定した夜にピントが完全に追い込めれば、もっと先鋭な像を得られる

のかもしれません。もうそろそろ、うちからの木星撮影シーズンは終わりではありますが。

 

DeNoiseAI は79.99ドルです。割引クーポンやセールス期間があるとの情報も KENさん

から頂いています。それがいつあるのかが分からないため、教わって直ちに過去2回

の成果への適用をせずに待機していたのでした。効果があって、今年の火星撮影

シーズンの最中に30日の試行期間が切れてもまだ値引き情報が来ない、とかの

事態を避けたかったのでした。

 

しかしもうこれだけの効果を得られるなら、30日の試用期間が終わったら、値引き

情報なしでも、このソフトウエアを買います。

DeNoiseAI を使えば、ベランダでの生活排熱の影響があっても、ほぼ満足できる

最終仕上がりを得られることが今回確認できた訳ですから。

(ちなみに月面画像に関しては、私は従来から NeatImage を使って、同様のノイズ

除去とシャープネス向上の効果を得て来ましたが、惑星像に関しては、これほどの

効果は全くありませんでした。KENさんもそれ以上に多くのソフトウエアを試行された

とのことでしたが、これほどの効果は無かったとのことでした。)

 

同夜の土星、火星に関しては記事を変えます。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

(2020/08/14 記)

 

このところ、ずっと夜間に雲が出て来て、惑星撮影の機会がありませんでしたが、2020/08/13(木)の夜は、夕方から雲は徐々に消えて来たので、撮影決行しました。

 

 

しかし、そのブランクがあった期間に、ベランダから木星が見えている時間帯は想像

以上に早まっていたのでした。機材設置後、夕飯を終えて、21時前に外気温順応完了

時点で、木星はほとんどベランダのひさしに没しようとしていました。

 

慌ててPCを持ち出して来て、撮影開始しましたが、3本ほどAVIを取得しましたら、

もう完全に終了でした。最後の1本はほとんどベランダのひさしから回折して来た

乏しい光束を無理繰り集めていたようなものでしょう。

 

  

ベランダを立ち昇る生活排気の影響も最大に受けている訳です。

先鋭な像を得られる訳がありません。

 

 

今回はFireCaptureの露出設定はうまく行ったようで、256コマ/秒の性能を確保

しました。木星の自転による模様の流れが出ない範囲、およそ2分の露出で

20000コマ以上のデータは得られましたが、そもそもC8の口径をほとんど活かせて

いません。

 

次に木星を左から追いかける状態の土星を狙いました。

あたふたしていると、木星と同様にC8の口径を充分生かせなくなります。

  

が、今度は3AVI取得時点で雲が出て来て、それ以上の撮影続行は無理でした。

 

土星に対してのFireCaptureのプリセット露出設定は、今回もドンピシャではなく

「Control」部分の「More」の右にある露出レンジ設定を一段下げて、プリセットでの

上限値100msより小さい値を設定できるようにして、40コマ/秒の性能を確保

しました。約7分の追尾が当夜のNexStar架台で可能でしたので、17000コマほど

のデータ取得ができました。

 

 

火星はこの感じでは無理かなと思いつつ、自室にPCだけ持ち帰り、木星と土星の

後処理をしました。

 

まずは木星です。当夜は大赤班がど真ん中にあり、幾分でも見映えがあります。

 

 

少し小さめに仕上げると、見た目の先鋭度は上がりますか。

 

  

Registax6でのWavelet処理を強めにかけたものが、縮小仕上げでは見映えが

増しますが、元サイズではノイズやアラも見えますので、良しあしです。

 

  

前回よりはましな出来にはなりましたが、到底、目指す水準には至りません。

まず、ベランダのひさしで性能劣化させるような失態を回避しなければ何も始まり

ませんね。

 

次に土星です。

 

輪のカッシニ空隙がシャープに出ていなかったり、輪の対称性にいまいち感が

否めず、最初から幾分縮小した仕上げで公開しました。

 

 

更に縮小仕上げしてみました。

 

  

本体のグラデーションは綺麗に出ていますね。

ピント位置は木星撮影時と同じです。同じピント位置でも木星像はもやっとして

います。やはり口径性能が充分発揮できなかったのと、生活排気の影響がより強く

出てしまったということでしょうか。次の大赤班が見える夜に、もっと早めに撮影開始を

心がけます。

 

なお、前回撮影時の、

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12614991908.html

 

> 不可解ですが、AS!2でスタックして仕上げたTIFF出力がRegistax6でオープンエラー

> になってしまいます。この現象は去年まで無かったように思いましたが忘れてしまって

> いただけでしょうか。

 

と、

 

> 更に、Registax6での「Wavelet」タグ画面で Wavelet 処理を終えて「Final」タグ画面で

> 「Save Image」ボタンで保存した全てのBMP画像が、後でどの画像ソフトでも扱えない

> 不正状態になっていました。

 

の「去年までこんな現象あったっけ?」の2件ですが、お粗末なことに私がRegistax6を

使っているつもりが、Registax3を使っていた、ということに、今回の後処理の際に、

途中で気づきました。(今回もRegistax3を途中まで使っていた。)

 

最初の件はRegistax6では発生しませんでした。

2件めは確かにRegistax3を使っていた時代には、何度も体験して自然に回避していた

迂回手段だったようにも思えて来ました。

 

仕上がり像の質も、後掲の火星を含めて、粒状性が向上したようにも思えます。

だとしたら、とんだお粗末だったと言えます。

 

直近記事のBSフジとBS11の取り違え勘違いの件でも痛感するのでしたが、

何だか「耄碌が酷い」という表現では、追いつかない脳の劣化を感じます。

後、余生が何年あるのか分かりませんが、ずっとそのような思いばかりして過ごして

行くのでしょうね...。

 

2時間ほど経過して空を見ましたら、まだ雲はあったものの、火星方向には雲も

切れて来ていましたので、練習がてらもあり、早めに撮影再開しました。

 

  

火星の1日は25時間です。そのため、翌晩に火星が前日とほぼ似た位置に見えても

模様は1時間ほど遅くずれて同じ位置に戻って来ます。

雲がちだったこの2週間に、大シュルチス、ヘラス盆地、子午線湾が揃った、

私が常々言う「黄金位相」を見ることは、東向きベランダに火星が見える時間帯には

できなくなっており、ヘラス盆地だけでも、この夜、0時を超えないと見えないことは

分かっていました。

 

そのため23時過ぎあたりから練習をかねて撮影開始していたのですが、3AVI取得

時点で「記録フォルダが接続切り離しがあったか容量がなくなった」旨のアラートが

出て撮影ができなくなりました。

1TBもある外付けSSDをUSB3接続していて、容量不足の心配を1年以上忘れていた

のでした。

 

現場で不要AVIや他ジャンルの退避ファイルを消去することは、間違いを呼ぶリスク

大ですが、背に腹は代えられません。過去の惑星撮像AVIを再度処理することも

無いと思いましたので全消去して、他のバックアップ済の一時退避ファイルを消し、

その間に追尾写野から外れた火星をファインダーを頼りに再び導入しようとするも....。

 

ファインダーに火星が見えません。

肉眼では存在がほとんど見えず、TX55での画像でも分かりませんが、薄雲が

その短時間に完全に火星を隠してしまったのでした。

 

  

呆然とするも、火星は全く見えるようになって来ません。

既に0時半を超えていて、家族も寝るでしょうから、諦めて機材撤収しました。

最後のAVIにヘラス盆地が少しでも写っていればよいなあ、と願いながら...。

  

なお、FireCaptureのプリセット露出設定は、当夜も火星にはドンピシャでした。

212コマ/秒の性能で、約7分、9万コマ弱の確保を目指しましたが、3本とも

雲の邪魔、追尾から火星が逃げてしまう、などで実質40000コマ程度の取得に

留まりました。が、今までの撮像カメラでは得られなかった枚数とは言えます。

  

   

最後に火星像です。

 

  

若干縮小して仕上げました。

 

  

著名な地方名を入れてみました。ヘラス盆地と大シュルチスは見え始めていた

ようでした。キンメリア人の海近くの2本線構造(キンメリアの雫=メデューサの涙)

は検出できていません。

 

https://hb201008fc2.blog.fc2.com/blog-entry-145.html

 

先鋭画像クラスには遠いと言えましょう。今回もいろいろモヤモヤが残りました。

 

  

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12615550741.html

 

アルシア山からの「のろし」があれば、輝点として映っている位相ではありますが、

当夜の画像にはおぼろげな高輝度部分が火星像の右下にあるものの、確実に

そうであると言い切れるほどの質感はありません。

もう少し接近が進めば(円軌道の地球との距離が最短になるということは、楕円軌道

の火星と太陽の距離も最短になるということ)、また氷雲の噴出があるかもしれません。

 

しかし、当面は火星に関しては地味な位相しか見えない夜が続きます。

木星の大赤班が見映えのある夜で、雲のない快晴が続くときには、火星も

併せて撮影してみますか。次の「黄金位相」出現までは、そのような主客反転

状態が続きます。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2020/08/13 記)

 

久々に「京都人の密かな愉しみ Blue 修業中」の初回作「送る夏」が再放送されます。

 

https://www4.nhk.or.jp/kyotojin/x/2020-08-15/10/4185/2351356/

 

2020/08/15(土) 14:00 - 16:00  NHK BSP

 

今年は送り火も縮小開催なので、この回では送り火の準備の様子も扱われますから

何度も再放送されていますが、良いタイミングです。

 

この第2シリーズも主演の1人が個人事情で降板したり、重要な配役が他界されたりで

これ以上の存続があるのか(必要なのか)、今後が見えませんが、再放送が今後

一通りあって、それがいつものように新作の放送につながればよいですね。

 

縮小開催となる送り火の生中継は、KBS京都(エリア外はBS11)と NHK BSP で

放送があります。

 

KBS京都(BS11) 2020/08/16(日) 1900 - 21:00

NHK BSP 2020/08/16(日) 19:30 - 21:00

 

毎年、記事に書いていますが、KBS京都の番組は長い間続いて来た地元制作だけ

あって、歴史経緯や埋もれた過去の送り火を求める情報コーナーなどがあり、

とても趣深いです。

 

直前まで、BS11のその時間枠が「ドリフ大爆笑」になっていて「今年はKBS京都との

連携やらんの?」と愕然としていましたが、その後、変更がありました。

 

NHK BSP制作は「よそ者文化の切り口での物見遊山」から一気に「特別な家柄事情

の格別な趣を庶民にも」みたいな視点に奔走して、「万人がそれぞれ平等に、しみじみ

送り火を通して、先人を西方浄土に送り返す空気感」をとことん軽視する(所詮無理解

なのだと思います)ところに毎年辟易しますが、一時はBS11でKBS京都制作が

観れないなら仕方がないか、と思っていました。「ドリフ大爆笑」でなくてよかったです。

(それは別の週にやればよいでしょう。何もわざわざ古いコンテンツを...。)

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200809-OYT1T50190/

 

今年はこんな騒動もあったようですが、送り火の意味も分からぬ下等人種の仕業

でしょうか。心底、罰当たりだと感じますが、NHK BSPの制作感覚に近いものを

感じます。きっとむしろそんな事件も「面白いハプニングで歓迎」なのではない

でしょうか。この事件を2番組がどう扱うかも、見たいものだと考えています。

 

そういえば、どこか(複数県)の「大文字焼き」は「LED化してエコで省エネ」を何年か

前に謳ってました。異文化の感覚相違というのは、ときに異世界かと思えるほどに

理解不能です。

 

「京都人の密かな愉しみ Blue 修業中」の初回作「送る夏」は、その「送り火」を支える

京都の人々の姿を片鱗だけでも知ることができる良い内容でした。

 

 

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訂正とお詫び(2020/08/14 記):

 

BS11が「ドリフ大爆笑」なんかやるかなあ、とモヤモヤしていたのですが、私がBSフジ

と間違えただけでした。古いコンテンツだとは言え、フジテレビジョンの代表作でしょう

から、それを他局に売るほどなら、よほどフジテレビジョンが傾いていることになり

ますが、そんなことはなかったのでした。その時間帯にBSフジでは「ドリフ大爆笑」を

やります。きっとKBS京都制作の祇園祭生中継を毎年BSフジが全国にリレー展開する

のと混同して電子番組表を見たのだと思います。BS11では元々KBS京都制作の

送り火生中継を放送予定だったのでした。お詫びして訂正します。

 

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ご覧いただきありがとうございます。