(2020/11/07-10 記・2020/11/11公開)

 

滞留していた予約公開記事が全部公開となりましたが、記事化していない

素材を忘れていましたので、記事にしました。

 

2020/10/31(土)のブルームーンです。

ひと月に2度目の満月で願いが叶うなどと言われるそうですが、天文学的には

特別な意味はありません。暦の遊びでしょうか。

 

この夜は気流予想が少しましだったので、夕方からC8を外気温順応させて

いましたが、夜になって薄雲が出て来ましたので、月のやや右上にあった火星の

撮影はやめて、月のお気軽撮影だけを久々にやりました。

  

  

ETX-90+微動雲台+PL40mm+FinepixF31fdのお手軽単枚撮影セットでの出撃

です。

 

  

  

  

 

お手軽単枚撮影で充分な質感があります。これ以上の詳細感を追うと、全体の

美観を損なう気がいつもしています。このお手軽出撃セットの組合せで月の全景に

関しては必要充分かと考えます。

薄雲の影響もこの程度の倍率と月の光量、コントラストがあれば、ほぼ皆無です。

 

一応、最後にお願い事をしておきました。

 

残り3年半、もう理不尽で常識範囲では到底予想外の圧や揺籃を受けることなく

安穏のまま就業生活を引退でき、余生はとにかく穏やかに家族や周囲、ご縁の

つながりある方々と幸せに過ごせることをお願いしました。

 

本来高望みでもない、ささやかなその願いが、今ではとても法外な望みに感じる

ほど、今年はその初めから今もずっと、かつて無かった世界規模の揺籃が

続いています。

 

 

---

 

その祈願も虚しく、それから数日、世界の凋落と不審ぶりと来たら....。

 

隣国の永劫任期の独裁者が世界覇権の野望を隠さなくなったために、

今や最大友好国の米国でさえ、サイレントインベージョンの果てに登場した

その傀儡者のイカサマ塗れの台頭とともに陥落しつつあります。

 

これを書いている2020/11/10(火)夕方の時点においては、反撃の残り火も

まだ残されていますが、当初言われていたより動きが遅く鈍く、それらの情報

が針小棒大な話で、負け惜しみの願望である懸念も否定できないのです。

郵便投票による傀儡者のイカサマは事前に大統領が反対理由として挙げて

いましたし、GPSチップと透かしを投票用紙に仕込んでおいたことで、中共製の

不正投票を一網打尽に出来るという情報もあったものの、それならなぜこれほど

反転攻勢へ転じる動きが遅いのか、不可解です。

 

不正投票・集計の異議申し立てや再集計は法律で決まった動きであり、その

猶予期間は充分あるにせよ、1日でも遅くなればなるほど世界中のメディアが

「悪あがき」「駄々こね」と真実と異なるレッテル貼りで、今の狂った現状を

そのまま追認させることを勢いづけます。

 

もたらされる情報が歪められたものかどうかの確認さえ疑わしい状況なのでした。

それは旧メディアに留まらず、かつてそれにとって代わると言われた、Twitterや

FACEBOOKなど新しいメディアにおいても、共産圏がごとくの言論統制が急速に

進んでいることでも明らかです。

 

  

 

自身が取捨選択して来た情報からの世界観が本当に真実なのか、世界中の

報道が全て結託して中共に歪められているのか、という元来なら自明過ぎる筈の

二択さえ、今では白黒の判断がつかないのです。

(あまりのことに開業歯科医の実弟に連絡をとり、意見を求めました。「兄の頭は

全く狂ってなどいない」と認識は同一であるとの反応でしたが....。)

 

少なくとも今は現職大統領の任期中です。それを「いつまでも去らない」などと

事実歪曲が酷すぎます。

それで利するのは誰なのか、諸悪の根源は今や自明です。

 

国防を米国に依存せざるを得ない我が国にとって大変な脅威ですが、国内報道は

それを伏せるばかりか、逆向けの話をエビデンスもなく吹聴しています。

今日残されていたささやかな安穏が、明日もあるとは全く言えない情勢となりました。

 

---

 

(2020/11/12 追記)

 

直近掲載のショッキングな米民主党狂信者の画像について、「Twitter当局がまだ

見つけていないだけの可能性」もあるか、との若干の希望も残されていました。

 

が、それは完全に裏切られました。

 

今朝の時点で各激戦州の再集計状況についての最新情報を米国で記事に

されていたものを、私がフォローしている方が引用されていましたが、それが

Twitter当局から規約違反で元記事が削除されました。

 

この情報を元記事引用で紹介されていたのでした。

再集計が開始されたために、バイデン候補はまだ当確と言えない、というのが

今朝の最新情報でした。

  

 

それが削除され(元の画像付記事が削除され「このツイートはありません」状態)、

フォローしている発信者は憤慨されています。(2件の記事のリンク状態を再現する

ため、画像で貼り込みますので、次の画像からの元記事へのリンクはありません。)

 

 

上掲の酷いヘイト画像は「問題なし」、この最新の開票やり直し情報は「規約違反で

即削除」....これが今のTwitterの中共汚染極まりない状態なのでした。

 

この大統領選挙の前までは、「国内の旧メディアは中鮮に乗っ取られて信用でき

ないが、台頭する新しいメディアの中に真実はある。ルールと理詰めで真実が証明

される世界はある。」と考えていたのが、もう全てが「真実は駆逐されて、悪者の

都合だけが手を取り合って世界を蹂躙する」状態に事態が悪化していることを

目の当たりにするばかりなのでした。

 

改めて戦慄し、近い将来に不安を隠しきれません。

 

---

 

(2020/11/14 追記)

 

FACEBOOKも同様です。2021/01/20までは現職大統領の任期は続きます。

しかし今日の時点でFACEBOOKはトランプ大統領の肩書を「大統領候補者」に

書き換えました。まだ不正選挙の白黒が決着していない現時点で、それを

既成事実化するのは、FACEBOOKが不正選挙の加担側である何よりの証拠

でしょう。

  

 

Instagramも今はFACEBOOK社傘下にあります。無関係ではないのでした。

中共のサイレント・インベージョンがまるでオセロの終盤のように一気に

顕在化したことを我々は今、目の当たりにしているのです。

 

少なくとも次の4年は、我が国も今の香港や台湾のように、かつてない侵略と

裏切りに苦しめられる4年となるでしょう。

そしてこれほどまでに露骨で原始的なイカサマで米国が乗っ取られたなら、

法に則した理詰めで正統的な反撃は今後も通用せず、それ以降も今の平穏が

戻ることはないのかもしれません。 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/10/26 記・2020/11/07 公開)

  

2020/10/25(日)の夜は前夜より更にジェット気流の影響が少ない予報でした。

 

地上10km(250hPa)の予想図です。

 

 

地上13.5km(150hPa)の予想図です。

 

  

前夜、最小倍率での保険が重要と身に染みましたし、既に仰角も小さくないので

最低倍率から徐々にLV8-24mmZoomを上げて行きました。

 

この日の直前にご常連のKENさんからピント出しの一助になるノウハウを頂きました。

いつも撮影に使っているFireCaptureにフォーカスエイドがあるとのことです。

ネットで調べると英語サイトに「輪郭の集散状態からピント度合いをグラフ化する」旨

の説明がありました。「Option」メニューの「FocusHelp」がそれに当たります。

 

  

このように撮像モニタ画面に合焦度合いがグラフで出るのですが、この画面にある

ように「104%」が何を基準に出ているのか撮影時点ではよくわかりませんでした。

その最初の時点より輪郭集散が向上しているのでしょうが、そこより先にまだピーク

があるのかどうかは分からないと思ったのです。

「合っていると思ってるかも知れないが、今はベストに対して70%だぞ」とか

教えてくれる訳では無いのでしょう。

 

 

LV8-24mmZoomのズーム倍率を後で徐々に上げて行くと、ピークが84%から上がらなく

なったり、火星が写野を外れかけたら、急に140%以上にグラフの傾斜と数値が上昇

したり、やはり「FocusHelp」作動開始時点との比較に過ぎないのかな、と思いました。

 

ETX-90に比べて拡散的になかなか合焦の脈動のベスト中心が分からないC8像ですが

根気よく追い込んでいくしかありません。

「さっきより今のほうがまし?」との疑心暗鬼には役立つことがあるかもしれません。

頻回に100%を超えるピークが出るようなら、作動開始時点のピントの位置はベスト

ではない(揺らぎの瞬間にたまたまベスト方向に振れる=まだ追い込める)という感じ

でしょうか...。

 

さて成果です。

 

14965コマ取得からの65%採用、DeNoiseAIはDeNoise処理での仕上がりです。

 

  

22968コマ取得からの90%採用、DeNoiseAIはDeNoise処理での仕上がりです。

 

  

同じ動画データでの90%採用、DeNoiseAIはDeNoise処理での仕上がりです。

 

 

その同じDeNoiseAIからの出力直後、Photoshop Elementsでの階調補正前の

状態です。この時点のほうが色合いに深みがありますか。

 

  

僅かにLV8-24mmZoomの拡大率を上げた21528コマからの、DeNoiseAIはDeNoise

処理での仕上がりです。

南半球高緯度(倒立像では上方)、エリタニアから南極冠に至るクレーターの集積

っぽいザラザラ感には驚かされます。この処理時点ではDeNoiseAIが消せなかった

Wavelet処理のアヤの可能性も考えました。

 

  

更に拡大率を上げました。

23205コマ取得からの90%採用、DeNoiseAIはDeNoise処理での仕上がりです。

「FocusHelp」は84%を頻発していました。FireCaptureからすれば、LV8-24mmZoom

がズームアップしたことなど察知もできない訳で、それまでより輪郭が拡散している

と判断した、ということでしょうか。撮影時はそこまで解釈が追いつきませんでした。

 

  

同じ動画データからの65%採用、DeNoiseAIはDeNoise処理での仕上がりです。

やはり高緯度地帯(エリタニアから南極冠まで)のクレーターの集積感がざらざら

しています。拡大画像でより上掲より詳細が分離したようにも見えます。

偽像にしては火星図と合致します。

そのあたりの質感は大口径オーナー諸氏の画像でも印象は同じに見えます。

 

https://astrophotoclub.com/mars/kaseitenkaizu.htm

 

  

キンメリア人の海にあるメデューサの涙の解像精度(形状)もこの画像が当夜の

ベストに思えます。

 

  

21844コマ取得からの90%採用、DeNoiseAIはDeNoise処理での仕上がりです。

 

  

同じ動画データからの65%採用、DeNoiseAIはDeNoise処理での仕上がりです。

 

メデューサの涙あたりの解像がやや奇妙?何故か4本の平行線に分離しています。

DeNoiseAIの中の人(=AI処理)が演出判断過剰に?

「あっ。モヤモヤしているこの三角の塊は短い平行線が徐々に短くなってる?」とか

判断して輪郭補正をしたのかも....(^^;)。

 

  

上掲の拡大画像は大シュルチスあたりがやや不鮮明な一方、やたらメデューサの

涙が解像していて、ややバランスに欠くのが何故なのか分からないものの、

DeNoiseAIでLow-Light処理を選択して全体をマイルドに平均化すると、解像感の

バランスは全球でとれるものの、もはや物足りない気分もします。

 

同じ動画データからの65%採用、DeNoiseAIはLow-Light処理での仕上がりです。

 

   

上述でベストとした画像に地名を入れました。

色情報を削除すると、エリタニア周辺のザラザラしたクレーターの集積っぽい感じは

一層明瞭です。厳密には個々のクレーターを解像しているところまでは至っていない

のかもしれませんが、それらの塊が平坦でない印象を与えている程度は叩き出して

いるのでしょう。

  

 

Registax6のWavelet処理でノイズが泡立つほどの強調処理をして、DeNoiseAIでその

ノイズを潰すような流れのキツめの処理はしていませんでしたので、このザラザラ感

には実態があるのだと考えています。

 

連夜、メデューサの涙を解像出来て、とても満足しました。

長年、そこがきちんと解像しないことが漠然と不満でもありましたので。

 

気流次第で仕上がりに雲泥の差が出ることを痛感します。

気流予想を駆使して、無為な出撃を後悔する頻度を下げることが、成功体験を

積み上げることにつながり、今後もこの趣味のモチベーションを長期間維持する

のに重要かと確信しました。

 

今年の火星接近ではもう多くの位相をそれぞれしっかり残すことが出来たように

思います。最大の黄金位相は逃したものの、存分に堪能しましたし、癖のある機材

の使いこなしも慣れました。


当面、火星の位相も地味なところを経過します。

大口径機では地味な模様の位相でも、人工天体からの近接画像のような迫力で

思いがけない解像での発見もあるでしょう。

しかし8インチ口径ではきっと新たな発見もこの先あまり無さそうにも思えます。

おいそれと今回を超える成果は出るものではなく、逆に次の機会を臆してしまう

ところが否めません。

大した位相の差がなく、当夜以上の結果より以下の結果が出る懸念が強いと

考えてしまい、翌晩も好機は続いた筈でしたが、出撃をやめました。

 

8インチ機は火星模様の優美な曲線を愛でる私の美的感覚(どんな対象にも

曲線の優美さにまず反応する)、良くも悪くも性能限界を合致させているように

思えます。(丁度、ETX-90とFinepixF31fdでの月面全景で必要充分に感じる

ところに似ている、と気づき始めました。)


なので、毎回の接近時同様に、以降は月に1度か2度、次はやや小さくなった

黄金位相近くが再び戻って来るまで、少し待機しても良さそうかと考えます。

幸い(?)、翌晩の好機より後日は当面、気流の悪い夜がその後続きました。

 

 

それで、この記事を最後に、ようやく予約登録の記事渋滞が終わりとなりました。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

(2020/10/25 記・2020/11/05 公開)

 

このところ、ずっと日本列島上に沿ってジェット気流が暴れており、天候に関わらず

撮影機会を流していました。

公開待ちの予約記事もかなり蓄積していた中で、撮影した動画データからの後処理も

大量にあったため、その待機も有意義でした。

 

2020/10/24(土)はようやくジェット気流の影響が少しはましかなあ、という状態で

鋭像に期待する、というよりは、そのようなギリギリ境界線にある状態で、

どの程度の影響があるのかを、2020/10/20(火)に次いで再び確認しようという気で

出撃をしました。事例1件では確信には至れないからです。  

 

ただWindyの予想ではジェット気流の本流がどの高度にあるのかによって様相が

異なりました。次の画像が地上10km(150hPa)の表示です。

 

 

こちらが地上13.5km(150hPa)の状態です。

 

 

上空に行くほど気圧は減り、気流の密度も低くなるので、あまり高い領域の気流は

気にしなくてよいとも言えますが、ネットでの説明では(主にWindyの使い方、earthの

使い方を説明されているサイト)ジェット気流の目安をどちらに置くか意見が分かれて

いる印象です。

 

そもそも予想は万全ではありません。2020/10/20(火)のように状態が悪いと踏んで、

黄金位相をベスト機材で撮れなかったこともありました。

 

結果、当夜は倍率を上げての撮影は画質が破綻しました。

念のために撮影の最後に、LV8-24mmZoomを最小の24mmにして2本ほど動画データ

を保険として残してよかったです。

  

その最後の最後の動画データ、ほとんどベランダのひさしで口径食が起こっていた

状態での1本からの仕上がりが当夜のベストでした。

 

21198コマ取得からの90%採用での仕上がりです。(DeNoiseAIはDeNoise処理)

 

  

キンメリア人の海の先端近くに、念願のメデューサの涙の解像があります。

大口径ではその二本線とクレーターのからみを解像している仕上がりをネットで

拝見(KENさんです^^)したこともあり、それとの比較にもなりませんが、私は

これをこの程度にしっかり解像できたのは過去に1度あった程度でした。

 

同じ動画データからの同じ処理を重複したらしく、最後の階調調整に僅かの差が

あるものです。

 

  

この画像はPhotoshop Elementsで階調濃淡の調整をする手前の、DeNoiseAIから

出力したままの状態でも、とても美しい発色と階調がありました。

最下部の北極冠の成長ぶりとブルーヘイズの消長は調整前より明白です。

(画像は周囲のトリミングのみ)

 

 

地名を添えます。

 

  

拡大率が大きいほど詳細が見えて来る(小倍率では詳細が潰れる)と考え、最初に

本気モードで10本以上撮った拡大での仕上がりは全滅でした。

 

ピント出しがいい加減だったのではありません。

南極冠の明滅を頼りに時間をかけてピントの脈動の中心を追い込み、FireCaptureの

画面での模様の見え方は、最低倍率の時とさほど変わりませんでした。

 

25550コマからの90%選別での仕上がりです。(DeNoiseAIはLow-light処理)

 

  

ピントの脈動の振り幅が拡大で大きく影響したのでしょうか。

逐次、ピント位置を前後にもずらせて撮影したものに大差はありませんでした。

がっかりすると共に、最低倍率を保険で撮っておくことは、このような気流状態では

必要なことだと認識しました。

 

この夜を皮切りに3夜ほど気流安定が続きました。

翌夜、その次の夜と徐々に気流は良くなる予想だったので、とりあえず翌夜も

出撃することにしました。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2020/10/23 記・2020/11/03 公開)

 

2020/10/20(火)は微妙なジェット気流予想でした。前後の夜がダメで、その夜は

僅かに近畿地方は荒れた部分から顔を出している予想だったのでした。

あの散々な結果だった、2020/10/15(木)の顛末に懲りて、気流予想が万全でないと

出撃しないと決めたものの、雲一つない晴天を流すのも惜しいと感じました。

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12631923554.html

 

 

最近、画像を引用させて貰っているWindy.comでその夜の予想画像を残すのを

忘れました。(Windy.comは過去日時の情報に遡れないのです。)

それでこれもKENさんに教わったサイトですが、earthというサイトで当夜の状態は

こんな感じでした。赤い部分に強い流れがあります。

Windyのように部分拡大が出来ないので、自分で無理繰り拡大したもので、

若干モヤモヤしていますが、近畿地方の直前で南に蛇行するジェット気流の

境目にあった感じです。

 

 

過去に遡れるので比較してみると、2020/10/15(木)の状態がこれです。

やはり前後の夜が悪天候で、この夜はジェット気流が近畿地方の北側を流れて

近畿地方には少しかすった感じでした。(この夜の予想図は過去記事にあります)

 

  

   

なのでこの日は2020/10/15(木)同様に、C8で満足の成果は上がらないだろう、と

考えたものの、むしろそれを前提として(満足の成果を追うベストは棚上げにしても

後悔はないだろうと)、懸案だったC8とETX-90を使って他は同一条件で撮影して

成果を比較することにしました。

 

ジェット気流による像の攪乱が酷い夜は、指をくわえて機会を流すのではなく、

小口径であるETX-90が気流の影響を受けにくいという意味で有用なのではないか、

という期待を確認しようと考えたのでした。特にこれから気流の荒れる冬場に

向かって玄関廊下側で火星を狙うなら、重要な情報です。

 

  

   

撮影はまずC8である程度の比較画像を撮っておき、ETX-90に接眼鏡ごとASI385MC

を持って行き、同じPCで記録する流れとしました。最後にC8に戻ってきて、そのうちに

黄金位相をC8で撮れる時間帯になる、と考えていました。

 

しかしC8で何本かの撮像を終えて、ファインダー調整も入念に終えていたETX-90に

換装した後、FireCaptureのモニタ画面に火星を導入できません。

ASI385MCだけ外してファインダーと接眼鏡で視野中央に火星を導入して、いつもは

再びASI385MCを装着する途中でちらちらとFireCapture画面に火星が見える

(写野の近くに火星がある)のが見える筈が全く見えません。

 

あれだけ容易に設営でき、予想外の成果を得た2020/09/23(水)での好印象は

吹っ飛んでしまいました。

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12627207424.html

 

 

後で動画取得時刻を確認しましたら、C8での一旦終了からETX-90での1本めを

撮像開始するまで50分かかっていました。露出設定が暗すぎたとかETX-90の

ピント位置が(接眼鏡のズーム位置がかなり違うために)大きく外れての減光

とか、特に目立った理由もなく、不可解に最初の写野導入とその後の追尾には

骨が折れました。以前のQHY-5LIIのように入感が無くなったのか、とASI385MCを

外して室内灯に向けて感度があることを確認したりも必要でした。

 

追尾も20秒ほどで火星は写野の外に流れて行き、1軸自動追尾では赤緯軸の

粗い手動修正も含めて、写野に火星を留めるのは困難でした。

 

そうまでしての口径比較でしたが、土台の前提である「さほど良くない気流状態」

の予想が外れました。C8で撮影していた段階で「気流予想が悪いという割に

模様がFireCapture画面で結構見えている」と気づいていましたが、黄金位相に

近い濃淡が明確な模様のためか、と納得させていたくらいでした。

 

折角、2機種設営もしたのです。三脚の水平設置や北への極軸設置など2機種分の

初期設定は手間でした。なので途中で「やっぱり比較は中止。C8でベストを目指そう」

という方針転換はなかなか出来るものではないです。

 

その結果、ETX-90での撮影開始が遅れたために、ETX-90で何本かの撮像を

得た時点で、FireCaptureモニタ画面の火星の輝度が落ちてしまいました。

もう完全に火星はベランダのひさしの向こうにあったのでした。最後の何本かは

口径食というか光の回り込みを拾っていただけの撮像だったのでした。

 

折角の「最大接近の黄金位相」をETX-90でしか残せなかったのです。

それでもその夜のうちにTwitterで速報画像を出した時には、C8での画像が

良い仕上がりであることは勿論ながら、ETX-90の画像との差も大きくなく、

荒れた気流下での比較にも意義があった、という気持ちのほうが大きかった

のでした。(「火星最接近」などと書いてますが、過去の文面を流用したため

の失敗です。)

 

https://twitter.com/SigKam_EnigMind/status/1318562274731315200

 

 

ところが時間をかけて後処理の試行錯誤を毎回同様進めて行くと、C8での成果は

圧倒的になり、その条件下で黄金位相を撮れなかったことは、とても残念なこと

だった、と今では後悔するばかりです。

 

時系列は逆になりますが、ETX-90での成果を先に掲載します。

大シュルチス、ヘラス盆地、サバ人の湾から子午線湾に至る曲線までが全部

揃った黄金位相です。C8で先行した撮影の時間帯には子午線湾がまだ倒立画像の

右端から出て来ていませんでした。

 

模様は90mm口径と思えないほど詳細が叩き出されては居ます。

しかし左下の輪郭線のダブリが美しくないです。後処理をいろいろ変えましたが

それが目立たなくなることはありませんでした。

 

19423コマ取得からの90%選別での仕上がりです。(DeNoiseAIはLow-Light処理)

 

  

追尾の暴れ馬状態にも徐々に慣れて接眼鏡のズームをやや大きくしても、どうにか

対応できるようになった頃の、輝度が落ちる直前の動画から後処理を何種類か変えて

みて、そのうちの3通りを掲載します。

 

20744コマ取得からの65%選別での仕上がりです。(DeNoiseAIはDeNoise処理)

 

  

同じデータでの90%選別の仕上がりです。(DeNoiseAIはDeNoise処理)

輪郭線のダブリが目立たないよう、階調を浅めにしても模様も一緒に淡くなって

しまいます。

 

 

同じデータでの90%選別の仕上がりです。(DeNoiseAIはLow-Light処理)  

Registax6のWavlet処理も浅めに処理すると今度は全体の詳細感が鈍ります。

 

  

撮影時にはピントスクリューに迷いはなく、一発で最適位置を探せました。

C8のようにもやもやと最適合焦位置を長時間迷う感じがありませんでした。

像のコントラストが高いのでしょうか。

90mm口径での火星像としては充分な詳細が出ているのでしょう。

 

しかし最接近に近い状態で、この詳細感がかろうじてある訳で、これから遠ざかって

行く火星を、玄関廊下側の西の空で通行の邪魔を厭わず追い求める価値の像質

なのか、については良く考える必要がありそうです。

 

次にC8での成果です。ETX-90での撮影時刻より早かったため、まだ子午線湾が

現れていない状態です。

 

13198コマ取得からの65%選別での仕上がりです。(以下は全部DeNoiseAiはDeNoise処理)

 

  

38444コマ取得からの65%選別での仕上がりです。

 

  

32528コマ取得からの90%選別での仕上がりです。

 

  

同じ動画データと同じ選別処理での若干の階調処理の違いで(差が分からないかも

しれませんが)こちらも掲載します。

 

 

美しいです。圧倒的な画質差があり、C8での軍配は明白です。

しかし当夜確認したかったのは「口径が大きいほど良い成果」という当たり前の

ことではなく、「気流が悪ければ大口径ほど影響を受けるので、そんな夜は

お気軽設営の小口径が有用か」ということだったのでした。

 

しかしその大前提である「さほど良くない気流予想」が外れてしまいました。

狙った小口径機での効果は確認できず、C8での黄金位相の撮影機会を

逸してしまいました。

 

最後の画像に地名を添えます。

 

  

先日は予想以上の良像に驚かされたETX-90でしたが、今回は残念な成果に

終わりました。その差が何にあるのかは分かりません。C8の成果を見れば

気流による悪影響は少なかったことは明白です。

 

ETX-90を載せたスカイパトロールII架台の追尾が安定せず、20秒くらいで写野を

火星が逃げて行く(ほぼ無追尾と変わりません)ので、その都度、先日初めて

存在を認識した「一時停止」を使って、写野への再導入しては録画を追加した

状態ではあったので、その流れ去りが速く、1コマの中でも被写体ブレが多い

コマが積み上がったのかもしれません。

ドイツ式赤道儀で自動追尾しているので、そのズレが生じる方向は、動画上、

火星の南極方向から北極方向に真っすぐ写野の長辺方向に流れて行くのでした。

確かに画像の歪は火星を倒立像に直して垂直方向に強く出ているようです。

 

追尾精度と像質が安定していた前回と架台の設置精度は変わりませんでしたし、

駆動のための充電池はフル充電してありました。追尾不良の原因は分かりません。

 

そのことが「これから遠ざかって行く火星を、玄関廊下側の西の空で追い求める

価値」の問いかけに大きく影を落とします。当夜の比較テストは期待通りの結果

を得られなかっただけでなく、今後の方針を大きく変える芽となったようです。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/10/16 記・2020/11/01 公開)

 

前後の夜ずっとジェット気流の荒れた部分(白表示の流れ)が日本列島を覆って

いましたが、2020/10/15(木)の夜は、ややそれが北上したので無理目承知で

出撃しました。兵庫県宝塚市あたりは白部分からやや抜けた南側にあります。

 

今がちょうど東向きベランダからの撮影で可能な21時半あたりで、火星は最も

見映えのある「黄金位相」を迎えます。最接近日に最も近い黄金位相なので

どうしても撮っておきたいというのと、この程度の気流予想での実際の気流状態

と結果を一度確認しておこうと考えたのでした。

 

  

 

  

当夜、設定で見える取得コマ数/秒の値より実際が半分くらいしか得られていない
瞬間が何度かあり(設定では今まで217コマ/秒取得できていた状態で、画像の

ように撮影開始213秒の時点で46000コマ超の筈が20000コマに満たない)、

また新たな問題発生のようです。

 

先日の同様の性能低下は、表示上でも取得コマ数/秒が落ちて発覚し易かった

のが、今回は撮影開始時には発覚できない(撮影開始して実際の蓄積ペースが

遅すぎると初めて分かる)という意味で状態は更に厄介です。


FireCaptureの再起動やUSB3の抜き差し、ROI設定のやり直しなどを何度か

やって改善する時もあり、また再発する時もありで、とにかく次々いろいろ想定外

が起こります。
  

 

AS!3でのスタック処理での90%採用も75%も30%も、仕上がりの印象は変わりません

でした。全データにわたって気流攪乱での変形が酷く、まともなコマが無かったの

でしょう。スタックの基準とする最初のコマの選択も「これならマシかな」というもの

が全くありませんでした。先日の良像が嘘のように酷い仕上がりばかりです。
 

折角の今回最大となる黄金位相の火星でしたが、淡いもやっとした仕上がりに

しかなりませんでした。ベスト(というか最もましなもの)は次の画像です。

 

35498コマ取得からAS!3で90%採用での輪郭強調付TIFF出力を、Registax6で

それほど強くないWavelet処理にかけ、DeNoiseAIでDenoise処理をほぼフルにかけた

上で、あまり無理めな階調処理を避けてPhotoshop Elementsで仕上げたものです。

 

  

75%縮小しました。

 

  

22452コマ取得からの同様の処理での仕上がりです。

やや強めに階調処理をすると、輪郭のもやもや感がむしろ強調されてしまいます。

 

 

23330コマから同様処理でWavelet処理はかなり強めにかけて模様の叩き出しを

しましたが、DeNoiseAIでそのノイズを除去することと、シャープネスを向上する

ことのバランスがとれず、原画像の大きさでは鑑賞に値しませんでした。

75%縮小でどうにか見られる状態になりました。

 

 

最初の画像に地名を添えます。

  

 

大シュルチス、ヘラス盆地、サバ人の海から子午線湾への曲線、全てが揃った

最も見映えのある、最大視直径での黄金位相でしたが、実に残念です。

やはりこの程度の気流予想状態では、出撃は無駄骨折りとなると確認できました。

 

あの気流予想にしてこの結果、という今後の判断記録にはなりましたが、鑑賞用

としては実に物足りません。

SSDを新調して残量には余裕(それでも最初から0.5TBが過去からの移管データ

で埋まってます)があるものの、今回の動画データは再処理の価値がないので、

全て消去しました。

まあこれでも2018年や2016年以前の成果と比べて酷く劣っている訳でも

ないのでしたが、自身の最高水準が更新できて行くというのは、裏腹に

不満足での残念に終わる領域が広がるということでもあります。

 

黄金位相のように、悪気流下でもどうしても捉えておきたい場合は、ETX-90の

ような小口径で気流の影響を受けにくいもので撮影するのが良いのかも

しれません。

 

ETX-90で捉えた小さな画像の仕上がりと、今回のような仕上がりをそのサイズに

縮小するのと、大した差があるかは分かりませんが。

きっとETX-90でましに撮れれば「C8でも良い結果が出たのでは?」と思い、

C8で当夜のような結果しか残らなかった時には「ETX-90で撮っておけば」とか

思うのでしょう(^^;)。

 

最良の気流条件下でC8が満足の結果を叩き出すことが確認できた今は、機材

の選択での迷いはあっても、C8の性能への疑心暗鬼はありません。

それがこれまでとは全く違う、将来に向けての安堵の心境です。

 

毎回の接近では黄金位相前後の夜しか撮っていませんでしたが、今回は火星の

いろいろな位相で満足の仕上がりをもう充分得たかなと思います。

地球が内周を追い抜く関係上、火星がこれから去っていく速度は速いので、
気流が珍しく落ち着いた夜に撮影機会がもうあと何回かあれば充分ですかね。

 

これでようやく撮影と後処理と記事の予約登録公開のラッシュが解消となります。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。