股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -90ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

9月の構造動作トレーニング・東京教室「構造動作入門」は、神経系統を構築し、円滑な動作をおこなえるようにするために必要な、骨指標、足指の感覚と運動、骨格の役割、深部感覚などのトレーニングの基本的な実習をおこないました。普段、体を動かしているスポーツ選手でも体のすべての機能がフル稼働している人はほとんどいないと思います。そのために、稼働していない機能を、何かで補うようにして動いているわけですが、その代償が体の不具合や故障、動作の違和感、として現れます。実際、自身の股関節の位置を示してもらっても、感覚と運動が一致している人は少なく、不明瞭な体の状態で動作をしている感じです。

 

 

足の感覚トレーニングで牧神の蹄というブロックに足の指を添わせるのですが、簡単にできそうなことが、驚くほど難しいのです。ブロックを4つならべて、それに足を添わせて立っているだけで、ブロックと足の接触部分が痛くなるほど、足の機能が低下しています。もともと牧神の蹄は鼻緒のない下駄としてトレーニングをはじめたのですが、ブロックの形に足を添わせることからリハビリが必要でした。

 

 

足は適切に接地できるにしたい。これは接地衝撃を緩和し、体にダメージを蓄積しないために必要です。また、足は重心位置のセンサーになりますので、自分の姿勢を管理できる状態にしておきたいのです。

 

 

足を動かすには、股関節が可動する状態にしておきたいです。股関節が可動する条件は、四肢と体幹が連動する状態が必要です。

 

 

自分の四肢の状態がどのような状態なのか、把握できている人は少ないと思います。四肢と体幹がどのような状態なのか、把握しておきたいです。

 

 

深部感覚ペアワークでは、重さを借りる側、重さを貸す側でペアになります。重さを借りる側は、骨が力学的に最も強度を発揮する位置を手応えで認識します。重さを貸す側は、骨の形状を理解し、相手の骨格に合わせることが大切です。

 

 

姿勢に骨格を入れて立つと、かなり前重心に感じるほど、普段が後重心で動作をしている人が多いです。私たちは重力の環境下にいますから、重力に抗って動作をしていては体が耐え切れません。普段、スポーツをしていても、動かせない、動かない、体の機能がたくさんあります。重力に添って動作ができる体づくりをしていきたいと思います。

 

 

 

 

9月の構造動作トレーニング・東京教室 「股割り」は、 四肢と体幹を連動させ、股関節の回転力を高めるための実習をしました。股割りというと、開脚前屈をするために股関節の柔軟性が必要だと考え、股関節付近へのアプローチに集中しがちです。しかし、股関節が可動する仕組みは、四肢と体幹が連動することで、股関節の円滑な運動が可能になります。構造動作理論に基づく股割りは、スポーツ競技の動作ばかりでなく、実践で使える股関節をトレーニングします。特に股関節の回転力には、外旋と内旋の運動が欠かせません。股割りは股関節の外旋が苦手な人に効果的なトレーニングです。
 
 
四肢と体幹を連動させるためには、深部感覚が欠かせません。深部感覚トレーニングから股割りトレーニングの流れが効果的です。牧神の蹄を使った足の感覚トレーニング、足指トレーニングで足の運動と感覚の循環を良好にし、股関節の回転力が上がる条件をクリアしていきます。
 
 
四肢と体幹が連動するには、上肢と体幹、下肢と体幹、上肢と下肢がそれぞれ連動しなければなりません。上肢と体幹の連動には、構造動作トレーニングの基本ポーズを入念におさらいしました。股関節の外旋と内旋には、肩関節の外旋と内旋が連動しなければなりません。股関節の外旋が苦手な人は、基本ポーズをしっかり身に付けてください。
 
 
東京教室ならではのサポート付きの股割りトレーニングは、一人稽古で味わえない効果的なトレーニングです。開脚前屈をするときに、体幹をキープできず背中が丸まってしまう、足をキープできず膝が前に倒れてしまう、これでは股関節のトレーニングになりません。これは、自分には何ができていて、何ができていないのかを知るきっかけになると思います。
 
 
マウント富士のポーズは、構造動作トレーニングの基本ポーズの応用になります。股関節の外旋が苦手な人は、上肢と体幹と下肢がつながりません。上方と前方の矢印の間のベクトルに腕を差し出していきますが、そのときに体をまとめる感覚を身に付けることが大切です。
 
 
股割りトレーニングでは、常に股関節の状況をチェックします。自分がおこなったトレーニングで、何がよかったか、何が悪かったのか、それらを見直すことで、自分にとって、よいことがわかり、効果的にトレーニングをおこなうことができるようになります。
 
 
 

9月の構造動作トレーニング・東京教室 「所有感覚メソッド」は、骨、関節、筋肉の機能を連動させるための深部感覚の入力を実習しました。何かをしようと、体を動かすためには、筋肉の働きだけではなく、骨、関節、筋肉、神経、感覚などの体の各器官が総動員しなくてはなりません。体がやわらかすぎて、動作をするときに身体につながりを感じられない、体が硬すぎて動作を思うように出来ない、などの運動と感覚のアンバランスな体の状態は、体の各器官が連動していない証拠です。構造動作トレーニングは、体の各器官を連動させ、神経系統を構築し、動作を円滑におこなえるようにするためのトレーニングです。

 

 

今、体がどのような姿勢にあり、どこに重心が位置するのか、というのは、足の感覚センサーや深部感覚によって認識することができます。しかし、これらの感覚が鈍い状態では、体を管理できず、猫背のように姿勢を崩してしまい、動作を思い通りにおこなえない体になってしまいます。構造動作トレーニングでは足の感覚センサーを敏感にするために牧神の蹄を使って足の感覚トレーニングをおこないます。

 

 
ブロック(牧神の蹄)を4つ並べて、それに足を添わせるのですが、足の感覚センサーが鈍い場合は、牧神の蹄に足を添わせて立っているだけで、足が痛い、足が気持ち悪いなどの不快感があります。これでは正常な動作ができませんので、足指トレーニングをあわせておこない、足の感覚と運動の循環を良好にすることが大切です。
 

 
手指については、足に比べ感覚が敏感で、多様な運動が可能です。そのために、トレーニング内容も足に比べ多いのですが、特に長母指屈筋を作用する状態にしておくことが大切です。肩が挙がっている、巻いている場合は、手指末端の感覚と運動の循環を良好にすることが大切です。
 
 
姿勢は、強く、安定していて、直ちに次の動作へ移ることができる機能的肢位を求めます。これは、体の中に骨格を入れた状態で、体を支えることができる姿勢です。いわゆる、骨で立つということですが、これを意識だけでおこなうのは至難の業です。構造動作トレーニングでは、骨指標を基に、各骨の形状から力学的に、その骨が最も強度を発揮する骨の位置を求めます。骨で立てているかどうかは、手応えでわかるようにします。
 
 
動作をおこなうときは、骨で身体を支え、筋肉で体の各部を調節し、関節で重心を運びます。深部感覚は体の中の無意識の感覚の流れです。この感覚は運動を調整する大切な役割があります。骨で立てているかどうかの、手応えは、皮膚感覚の触圧覚や深部感覚が敏感になることでわかるようになります。
 
 
骨で立つ、というのは機能的な姿勢を上手く表現していると思います。その姿勢は、体でバランスを取りますので、不安定にも安定しているようにも感じることができます。それでいて、体には芯が通り、次の一歩が、いつでも出せる状態にあります。是非、参加された方は体の各器官を総動員して、骨で立つ感覚を覚醒させてください。