「股関節の外旋を実感したい」と、20年続けてきた股関節トレーニング。今は更なる外旋可動域がほしいと、ますます意欲的に励んでいます。股関節の外旋は、スポーツの一流選手に、当たり前に備わっている機能です。クラシックバレエのトップダンサーには、フル可動域の股関節の外旋が備わっています。20年前の私は、解剖学や運動学の知識はありましたが、実感がありませんでした。当時は、股関節の外旋と膝下だけの外旋の違いすら見分けられませんでした。今思えば、バレエダンサーが、腰痛、股関節痛、膝痛、足関節捻挫などの治療に来院しても、満足な対応ができていなかったと思います。
▲解剖学アトラス 訳=越智淳三
股関節の外旋を体現するためには、骨格、関節、筋肉、感覚を統合し、神経系統を構築しなければなりません。一線で活躍しているバレエダンサーは、子供の頃から徹底したレッスンで神経系統が構築されていますので、振りを覚え、芸術性を高めることに集中できます。片や大人からパレエをはじめた場合は、神経系統を構築させることからはじめなければなりません。股関節の外旋ができるようになるまでには、気が遠くなるほどの努力が必要でしょう。股関節の外旋は、腰仙神経叢の流れです。股関節の外旋ができていない人は、内腿を閉めるように注意されることが多いようです。これは、腰仙神経叢が統合されていません。一般的には、股関節の外旋ができない原因を、お尻が硬いことや筋力不足だと考え、ストレッチや筋トレをしているというダンサーの声を多数聞きます。しかし、その方法では、神経系統を統合することは難しいのではないでしょうか。特にストレッチは、股関節を外旋に作用させないといけない筋肉を伸ばしすぎて、本来の収縮力を失ってしまう可能性があるので注意が必要です。
股関節の外旋を備えるためには、骨格、関節、筋肉、感覚を統合し、神経系統を構築しなければなりません。大変なことですが、構造動作トレーニングに励んでいる人は、牧神の蹄と股割りを、深めてください。
簡単に身に付くことではありませんが、地道にトレーニングを重ねてください。
股関節の外旋と内転筋
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