股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -75ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

「股関節の外旋を実感したい」と、20年続けてきた股関節トレーニング。今は更なる外旋可動域がほしいと、ますます意欲的に励んでいます。股関節の外旋は、スポーツの一流選手に、当たり前に備わっている機能です。クラシックバレエのトップダンサーには、フル可動域の股関節の外旋が備わっています。20年前の私は、解剖学や運動学の知識はありましたが、実感がありませんでした。当時は、股関節の外旋と膝下だけの外旋の違いすら見分けられませんでした。今思えば、バレエダンサーが、腰痛、股関節痛、膝痛、足関節捻挫などの治療に来院しても、満足な対応ができていなかったと思います。

 

▲解剖学アトラス 訳=越智淳三

 

股関節の外旋を体現するためには、骨格、関節、筋肉、感覚を統合し、神経系統を構築しなければなりません。一線で活躍しているバレエダンサーは、子供の頃から徹底したレッスンで神経系統が構築されていますので、振りを覚え、芸術性を高めることに集中できます。片や大人からパレエをはじめた場合は、神経系統を構築させることからはじめなければなりません。股関節の外旋ができるようになるまでには、気が遠くなるほどの努力が必要でしょう。股関節の外旋は、腰仙神経叢の流れです。股関節の外旋ができていない人は、内腿を閉めるように注意されることが多いようです。これは、腰仙神経叢が統合されていません。一般的には、股関節の外旋ができない原因を、お尻が硬いことや筋力不足だと考え、ストレッチや筋トレをしているというダンサーの声を多数聞きます。しかし、その方法では、神経系統を統合することは難しいのではないでしょうか。特にストレッチは、股関節を外旋に作用させないといけない筋肉を伸ばしすぎて、本来の収縮力を失ってしまう可能性があるので注意が必要です。

 

 

股関節の外旋を備えるためには、骨格、関節、筋肉、感覚を統合し、神経系統を構築しなければなりません。大変なことですが、構造動作トレーニングに励んでいる人は、牧神の蹄と股割りを、深めてください。

簡単に身に付くことではありませんが、地道にトレーニングを重ねてください。

 

股関節の外旋と内転筋

 

 

【初公開】スプリッツ 

 

 

 

 

12月の構造動作トレーニング・東京教室「構造動作トレーニング入門」は、深部感覚ペアワークで姿勢の中に骨格を入れるための実習をしました。 いわゆる、骨で立つ、という姿勢ですが、姿勢の中に骨格を入れるためには、足元の安定が欠かせません

 

 

足の感覚トレーニングでは、牧神の蹄を4個使って足の指をMP関節からブロックの形に合わせます。このときに足の指でブロックを掴もうとしてしまいがちです。そうすると、ブロックと足の指の位置がフィットしておらずMP関節が上手く使えません。まずは、足の指とブロックの位置をフィットさせてMP関節の感覚を掴みましょう。

 

 

姿勢をトレーニングしていくときに、骨盤の位置をどこに据えればよいか迷われる方が多いと思います。骨盤が後傾している姿勢は綺麗でないことがわかります。それで骨盤を立るのですが、何だかしっくりきません。これは、体のやわらかい人に多いのですが、骨盤の操作を腰椎でおこなうことによって骨盤を前傾させているのです。股割りトレーニングに参加している人はわかると思いますが、骨盤の操作は股関節でおこないます。股関節で操作する骨盤の前傾は難しいので訓練が必要です。

 

 

今年、継続参加しているテニスプレーヤーの方の姿勢が、10月くらいから肩の力みが減りはじめ雰囲気が変わりました。そして、今回はじめて深部感覚が何となくわかった、と本人がいっていました。これまでは、不自然な骨格位置で筋肉に任せ過ぎていたために、体に無理を続けていたのです。長く競技をつづけるためには、正しい知識と方法で体を管理することが大切です。

 

 

【初公開】スプリッツ

 

 

 

12月の構造動作トレーニング・東京教室「股割りトレーニング」は、開脚前屈の身体操作で使う筋肉について実習しました。まずは、関節と筋肉を正しく理解することが必要です。

  • 関節を伸展する
  • 筋肉をストレッチする

【関節を伸展する】

関節を伸展する筋肉が収縮します。

 

【筋肉をストレッチする】

筋肉を伸張させます。

 

この違いを理解して、開脚前屈の身体操作をおこなっていきます。開脚の身体操作に作用する筋肉は、股関節の外転筋と外旋筋です。決して、内転筋群をストレッチすることではありません。特にスポーツ選手はパフォーマンスの低下につながるおそれがあるので正しい理解が必要です。

 

 

股関節の外転筋と外旋筋が作用していることを確認するには、開脚をしてお尻を浮かせます。開脚はつま先を立て、膝蓋骨(お皿)が真上を向いている状態でおこないます。

 

 

そして、股関節の外転筋と外旋筋が作用している状態で、つま先を立て、膝蓋骨(お皿)が真上を向いている状態をキープして重心を前方へ移動します。開脚前屈の身体操作は、恥骨、下腹、お臍の順で床に接触します。

 

 

開脚前屈の身体操作で外転筋と外旋筋を作用させるためには、筋肉の起始停止部を正しく配列しなければ筋肉が上手く収縮できません。筋肉の起始停止部を配列する骨格位置を理解し、重心移動を円滑におこなえる関節運動の方向に身体操作を駆使して身に付けていきます。

 

 

 

 

 

【初公開】スプリッツ