股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -74ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

内転筋を使えるようにするポイント股関節の外旋(外閉鎖筋と内閉鎖筋)」記事のつづきです。

 

内転筋群の神経支配は閉鎖神経です。閉鎖神経は、腰椎(L2~L4)から出て下肢に走行する神経です。この神経系統を構築するためには、腰椎、骨盤(下肢)の骨格位置を正しく配列し、トレーニングをおこなう必要があります。腰椎、骨盤(下肢)の骨格位置の配列は、見た目の配列も大切ですが、具体的に重さを受けて、骨の強度や安定性を実感した骨格の配列の方がより正確性を増します。深部感覚(固有感覚)ペアワークで実感した骨格の位置を指標にトレーニングを進めることができれば効果的です。

 

▲基礎・臨床解剖学 早川敏之=訳
 
牧神の蹄を使って股関節の外旋運動をするときは、内転筋と外旋六筋を連動させます。足の指が思い通りにならない場合は、まず、牧神の蹄を4個ならべてブロックに足をフィットできるようにします。次は足首です。股関節の外旋運動をするときは、足関節の底屈をキープします。ですので、足関節の底屈をできるようにします。内転筋が使えない場合は、足指や足首が使えない状態にあることが多いので見直してみてください。
 
 
股割りで開脚前屈の動作をするときは、骨盤と腰椎の位置が重要です。骨盤が後傾していたり、腰を丸めた骨格位置では閉鎖神経(腰仙神経叢)が正しく機能しません。また、膝が前方に倒れてしまう場合は、外旋六筋が働いていません。外旋六筋と内転筋を連動させて、膝を上にキープして、開脚前屈の動作をおこなえるようにします。股割りの腰と骨盤の位置は身に付けるまでが大変です。できない方は、まず普段の生活の中で骨盤のトライアングルベースを捉えれるようにしてみてください。
 
 

股関節の外旋と内転筋

 

 

 

【初公開】スプリッツ  

 

 

 

股関節の外旋と内転筋のストレッチ」記事のつづきです。

 

内転筋群には、薄筋、恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、小内転筋があります。これらは、閉鎖神経の支配です。これらの筋肉は、一般に股関節の内転作用の印象が強いのですが、実は外旋作用としても使われています。特に一線で活躍している選手には内転筋の股関節外旋作用が備わっており、実践で使えるようにしたい筋肉です。

 

▲日本人体解剖学 金子丑之助著
 

これらの筋肉を使えるようにするためには、閉鎖神経の神経系統を構築しなければなりません。内転筋が硬いからストレッチをして筋トレをしている、という選手の声を多く聞きます。 解剖学や運動学の認識が理解に達していない段階では、 股関節の内転作用ばかりに注目がいき、ストレッチと筋トレを組み合わせて考えてしまうのだと思います。閉鎖神経は外閉鎖筋も支配しています。外閉鎖筋は外旋六筋の1つです。つまり、神経系統を構築するには、外旋六筋と内転筋群を支配する神経系統がなければ、内転筋が股関節の内転作用に偏ってしまい、パフォーマンスの低下を招く恐れがあるので注意が必要です。

 

▲日本人体解剖学 金子丑之助著
 

ところで、外閉鎖筋と内閉鎖筋をイメージできていますか?私が解剖学を勉強しはじめた学生の頃は、平面の図解を見ても、全くイメージができず、解剖学が難しいと思っていました。実際に股関節の外旋が、あるレベルまできて、ようやく立体的に認識できるようになりました。内閉鎖筋は仙骨神経叢の支配なので、内転筋を使えるようにするためのキーが外閉鎖筋ではないかと考えています。構造動作トレーニングに励んでいる方は、牧神の蹄と股割りで動作を深めて、外閉鎖筋を見つけてください。

 

▲日本人体解剖学 金子丑之助著
 
股関節の外旋と内転筋

 

 

 

【初公開】スプリッツ 

 

 

 

股関節の外旋」記事のつづきです。

 

構造動作トレーニングでは、重心移動を円滑におこなうことができる骨盤の位置を身に付けます。これは、骨盤が前傾した位置と後傾した位置では股関節の可動域に大きな違いがでるからです。骨盤はトライアングルベース(坐骨結節と恥骨を結ぶ三角形)の水平位を骨盤中間位の基準に、前傾と後傾としています。骨盤の中間位では坐骨結節が後方に位置します。骨盤前傾は坐骨結節が後方から上方に移動します。骨盤後傾は坐骨結節が後方から下方に位置します。股関節の可動域は骨盤が後傾した位置よりも中間位から前傾に位置する方が大きくなります。股関節の可動域を拡大するためには、腰仙神経叢の神経系統を構築しなければなりません。ですから神経系統の骨格である骨盤と腰椎の位置を身に付ける必要があるのです。

 

股関節の可動域を拡大するには牧神の蹄と股割りを行い、動作の質を深めることが効果的です。牧神の蹄を使った足の感覚トレーニングは腰仙神経叢の最遠端を構築するのに重要です。特に足の小指と薬指は股関節の可動域を拡大するのに欠かせませんので意識が通るようにしましょう。股割りは開脚前屈の身体操作です。ポイントは股関節の外旋をいかに動作の中で操作するのか。開脚前屈の動作をするときに内ももが痛いという人が多いのではないでしょうか。これには、原因が2つ考えられます。

 

1.足の小指と薬指に意識が通っていない

 

開脚動作をするときに、足をキープできず、股関節の外旋が抜けてしまう。

 

2.骨盤と腰椎の位置が身に付いていない

 

開脚動作をするときに、骨盤の中間位からの前傾ができず、股関節の外旋が抜けてしまう。

 

▲解剖学アトラス 訳=越智淳三
 

股関節の外旋が抜けることで、内ももが痛くなる。外旋六筋と内転筋はセットで使えるようにすることが大切です。外旋六筋は、梨状筋・内閉鎖筋・上下双子筋が仙骨神経叢、大腿方形筋が坐骨神経、外閉鎖筋が閉鎖神経の神経支配です。内転筋は、長内転筋・短内転筋・小内転筋が閉鎖神経の神経支配です。閉鎖神経は外旋六筋の外閉鎖筋と内転筋を支配しています。

 

▲解剖学アトラス 訳=越智淳三
 

閉鎖神経は腰筋からでて小骨盤の側壁を下降して閉鎖管に達し、この管を通って下肢に出ます。この神経は外閉鎖筋と内転筋の運動をつかさどっています。解剖学や運動学の認識が理解に達していない段階では、内転筋のストレッチやマッサージが必要なのでは、と思い違いをされる方が多いのですが、神経系統の構築するのに、それらは逆効果の方法になってしまいます。正しい知識と実技で股関節の可動域を拡大してください。

 

股関節の外旋と内転筋

 

 

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