股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -56ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

お昼頃、道路わきの気温表示計が27度を示していました。先日は江東区の会場で突然の豪雨と雷、すると雹が混じり、しばらくすると、ぱっと青空になりました。気候が何かおかしな感じです。寒暖差で体調を崩さないように注意が必要ですね。

 

 

骨格の役割は、体を支えること、内蔵を保護すること、です。この役割が、ちゃんとできている人は、世の中にどのくらいいるのでしょうか。少なくとも、私は、できなくなっていましたので、構造動作トレーニングに励んでいるわけです。20年前の脚の怪我がきっかけではじめたリハビリでしたが、今では固有感覚を見据えたトレーニングへと、トレーニングの質が向上してきました。固有感覚は無意識の体の中の感覚の流れですから、当時は、トレーニング効果の実感があったとしても、具体的に固有感覚というものを、目視できるものでもありませんでした。それも、十年単位の積み重ね、あるいは、継続は力なりといわれますが、見たくても見えなかったことが、見えるようになるのは不思議なことです。この場合、見るという漢字ではなくて、観るの漢字の方が適切なのかもしれません。固有感覚を観ることができるようになると、自分の体のパーツが、より理解できるようになります。そうなることで、骨格を扱えるようになるのです。

 

 

 骨で立つ。これは、意識を体に向けて骨で立とうとしても、無意識の感覚の流れを観ることができなければ、立てられません。具体的に骨が最も強度を発揮する位置(力学)を覚えることが必要だと思います。

 

 

構造動作トレーニングでは、固有感覚を高めて、骨格の役割を備えるための方法として、深部感覚のペアワークをおこないます。趾骨、足根骨、脛骨、腓骨、大腿骨、骨盤、胸郭、上肢骨、頭蓋骨、の順に姿勢の中に骨格を配置していきます。

 

 

 姿勢の中に力学的に最も強度を発揮する骨格が備わることで、腸腰筋と仙骨で重心を運ぶためのトレーニングも理解できると思います。

 

 

私は深部感覚のペアワークが好きです。トレーニングは自分の中に向き合うことですから、孤独なのですが、ペアワークはサポートがありますので、安定的に自分の中に向き合うことが出来るのです。

 

 

回復を速める方法(固有感覚)

 

 

 

 

先週末からだろうか、体のメンティナンスで来院される方たちが、こぞって体調を崩されています。おそらく、日中と朝晩の寒暖差によって、体が冷えやすく、腰痛や体のこわばり感、不定愁訴などの症状を引き起こしているのではないかと思われます。体調を崩している時は、固有感覚の流れも乱れやすく、運動軸のズレや脊柱に変位があっても気づきにくいものです。これらをリセットすることで、体調は回復しやすい状態になります。また、いつも以上に、服の着脱をこまめにし、体温調節の管理に気を付けてください。

 

 

さて、構造動作トレーニングで取り組んでいる股割りは股関節の運動に腸腰筋が作用する状態にトレーニングしていきます。腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋からなり、腰椎、仙骨、腸骨、大腿骨小転子に付着します。スポーツや武道をやられている方でしたら、大腰筋という筋肉の名前を聞いたことがあると思います。腸腰筋は体幹と下肢をつなぐ筋肉なので、円滑に動作をおこなう上で、正しく作用させたい筋肉です。私もこれまでに、腸腰筋をトレーニングする方法を探してきましたが、今のところ股割りが最も適していると実感しています。

 

 

人の重心位置は仙骨付近にありますから、円滑に動作をおこなうためには、骨盤内を明確に作用させることができるようにしたいものです。

 

 

股割りのトレーニングに集中していると、ついつい股関節、骨盤に集中してしまいがちですが、腸腰筋のアプローチに重要なのは、足関節までをとらえることです。足関節は、牧神の蹄で固有感覚を高め、足指・足の筋肉を体幹までつなげて作用できるようにしましょう。

 

 

股割りで、どのレベルまで体を開発していくのか、段階には深さがありますが、構造動作トレーニングで方向性を違えていなければ、姿勢や動作の質は向上していくはずです。この日は、開脚ストレッチ、足抜きをやってこられた方が、股割りに挑戦しました。これまでに使ったことがない筋肉を作用させることに、苦戦されていました。それは、開脚前屈の動作に必要以上に筋肉を作用させてしまうことが原因です。筋力の余分を削ぎ落とし、腸腰筋と仙骨の動きで重心を運ぶことが出来るように、操作性をトレーニングしていってください。

 

 

股割りトレーニング

 

 

 

 

東京で動作術の中島章夫先生にお世話になり、東京教室の講座は16年目になります。私は定宿をきめているのですが、10年くらいお世話になった宿が閉館してしまったため、新しい宿のスタートになりました。最初の宿は外国旅行者で予約の取れない状況になり、2件目は閉館、私は2件目の宿が居心地良く、いつまでもあるものだと思っていましたので、残念でした。何でもそうですが、いつまでも有るとは限らないということです。長い間、ありがとうございました。

 

 

さて、4月の構造動作トレーニング・東京教室は、私のマニアックな動画を見て参加された方がいらっしゃいました。腰を立てる、腰を入れる、腰を落とすなどの姿勢や動作に興味があるとのことでした。スポーツや武道をやられている方は、このような腰の表現を見聞きしたことがあると思います。しかし、具体的な方法は示されることはなく、皆さん、漠然と「腰」というものをとらえているようです。

 

 

構造動作トレーニングでは、具体的に骨格をとらえ、実感を重ねながら、「腰」をつくっていきます。その「腰」を備えた姿勢を完成させるには、それなりのトレーニングが必要ですが、その方向性を違えていなければ、姿勢や動作の質は向上していくはずです。

 

 

Takahiroラボの時間は、スクワットをやりつづけました。参加者は、汗まみれになっていましたが、日頃の運動不足が解消でき、腰のくびれができ、スッとしたと喜んでいました。スクワットは、腰を立てる、腰を入れる、腰を落とす、ということができていれば、楽に動作をおこなえるはずです。

 

 

腰腹開発「臍下丹田」反った引けた腰を立てる、腰を入れる、腰を落とす