股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -40ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

先日の東京教室で野球の先生からイップスの話をうかがいました。医療機関や大学の研究室などで治療開発が進んでいるそうです。感覚刺激弁別訓練や運動動作解析、筋膜の連動改善、重心の改善、練習方法の見直しなど、がおこなわれているとのことです。メジャー競技である野球やゴルフなどでは、イップスの治療は確立こそされずとも、それなりの治療が身近にあるようです、しかしマイナー競技の間ではイップスの研究はされておらず、緊張による精神的な腕の震えで、イップスとは認識されていないようです。

 

先日、ビリヤードの選手からイップスの話をうかがいました。こちらは、イップスは職業病で治らないもの、腕が振るえは珍しいことではないのだそうです。

 

イップス(局所性ジストニア・職業性ジストニア)は、私の長年の課題でもあります。音楽家の方たちのジストニアは脳が原因といわれていますが、体の機能を改善することが必要だと考えてきました。しかし、機能面の改善だけでは、足りない何かが、いまひとつわからないでいました。今回野球の先生に話を聞き、実際にビリヤードの選手の腕の震えの症状をみて、足りない何かがわかってきました。

 

今回、6年前から腕が振るえているビリヤードの選手のパーソナルトレーニングをおこないました。主におこなったことは、運動軸の修正と固有感覚の再確認です。結果からいうと、症状はかなり改善されます。しかし、本人の感覚では全く別のフォームになり、動作がしやすいかというと、そうでもないそうです。これは、ただ単に慣れていないだけなのか、慣れていくことが必要なのか、今後の課題です。

 

 

 

私が末梢神経麻痺をして最も不安だったのは、果たして、この足は治るのか、治らないのか、ということでした。そのような不安に加えて、異常感覚に襲われましたから、精神状態が不安定な毎日でした。鍼灸あん摩マッサージ師、柔道整復師の国家資格を保有している私でさえ、そのような精神状態でしたので、一般の方は、もっと不安なのではだと思います。

 

▲解剖学アトラス 訳=越智淳三

 

当時、私が末梢神経麻痺を治したリハビリ方法について解説しました。20年も前のことですから、今に比べれば大雑把なリハビリですが、私の考えの元となるものになりました。何か参考になりましたら幸いです。

 

末梢神経麻痺

 

 

 

先日、ハイパフォーマンスを獲得する3つの股関節回旋と運動軸について動画で解説しました。これは上肢、下肢、脊柱の運動軸が揃うことで、体の中心を捉え、この中心運動軸によって、体のフル可動域が拡大するというものです。世界陸上のトップ選手や各競技のトップオブトップが兼ね備えている運動軸だと考えています。おそらく彼らは子供のころから確保している運動軸で、凡人の私には計り知れません。そのような選手の動作を真似てみても、同じようにいかない何か、それが中心運動軸ということです。しかしながら、私はその運動軸の一端でもわかりたいと、股割りを20年以上続けてきました。そして、その質は彼らの足元に及ばないまでも、手掛かりはわかるようになりました。これは、健康維持、促進、パフォーマンスアップに役立てることができます。
 
 
構造動作トレーニングは、骨格、筋肉、関節、感覚を統合し、神経系統を構築することを目的とするトレーニングです。その中で固有感覚(深部感覚)は各器官を統合するのに欠かせないエッセンスです。固有感覚の流れを良好にし、運動軸を中心に近づけていくことで、体のフル可動域を確保しやすい状態になります。トレーニングに励んでいる人たちは、まず、牧神の蹄を使うときに末端の末節骨に意識を通して各運動軸を揃えることに注力してください。はじまりはここからです。
 

【中心運動軸】フル可動域緒確保する方法