股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -33ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

8月の後半は、バタバタとしていたのであっという間に残り僅か、このまま夏が終わってしまいそうです。この間、施術やパーソナル、また自身のトレーニングをしていたわけですが、様々な気づきがあり、ニューワードがいくつか誕生しました。「ベクトル上げ」「butterfly flight」「crawl」、これらは来院された方、ご意見をくださる方、など、巡り合わせの中で、新たなワードにつながったのだと思います。皆様、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします!

 

さて、ユーチューブ動画のリクエストを色々といただいております。最初、母の日に82歳のお母さんに牧神の蹄をプレゼントされた方から、牧神の蹄の購入者用の動画がほしいとリクエストがあり、作成しました。その後、掴めなかった牧神の蹄を掴めるようになった、と報告をうけました。そして、実はお母さんの足は外反母趾で変形されているそうで、外反母趾の治し方の動画を作ってほしいと、再びリクエストをいただきました。他の方たちからも、母親や奥さんが外反母趾だということは、よく聞くテーマでした。しかし、ご本人とは、面識があっても、ご家族の方とはお会いしたことがありませんので、外反母趾の程度や状態がわかりません。外反母趾の程度や状態によっては、足指トレーニングや牧神の蹄を使った足の感覚トレーニングで簡単に治ってしまうものありますが、骨格そのものを調整しなければならない難治性のものまであります。

 

 

おそらく、動画を見て治せる外反母趾の程度や状態は初期の段階だと思います。ですから、私が実際におこなっている、外反母趾の治療の方法、予防の考え方を動画にしました。何か参考になりましたら幸いです。

 

外反母趾は股関節から治す

 

8月の構造動作トレーニング・東京教室は、TAKAHIROラボで体を緩めるとは何か?という参加者の質問からはじまりました。体に緊張があると、動き辛くなる。ストレスや体の使い方の癖などで体が緊張する、と考え体を緩めるために試行錯誤しているそうです。普通は、痛み、違和感、動き辛さなど感覚のままに、体の緊張感を緩めようとします。しかし、体の緊張が緩和されても、再び繰り返される緊張は、体を緩めても、緩めても、終わりがありません。体の緊張は表層で感じられるものが多く、深層で起きていることを、自分ではなかなか感じることができません。これは、背骨などの骨格、関節運動の方向、筋肉の作用、固有感覚などが、無意識のレベルで偏り、捻れ、ズレ、などを作っているからです。自分の癖がわかっていても、なかなか修正できないのは、深層にある無意識のレベルに手が届かないことがあります。ということで、参加者の体の不均等を確認しました。これは、自分で気付き得ない、私が施術で見ている項目なので、言われてみて納得すること、言われても感覚が追い付かないことがありますが、体の緊張の根本にあることなのです。構造動作トレーニングでは、根本の均等化を図ることを目的にしています。ですから、骨格、関節、筋肉、感覚、それらを統合して神経系統を構築していくのです。
 
 
所有感覚メソッドでは、10日前に治療院にパーソナルトレーニングを受けに来院された方が参加されていました。パーソナルトレーニングでは運動軸をそろえ、中心運動軸を確保してからトレーニングをします。この中心運動軸が10日経っても確保できていました。運動軸は、手足背骨の軸があります。この3つの軸がそろっていれば、中心をとらえることができます。これは、例えば、背骨の運動軸をそろえるのに、骨格、関節、筋肉、感覚を統合しなければなりません、そのとき固有感覚という、自分を所有する感覚が必要です。整体やカイロプラクティックを受けて、体が楽になっても、すぐに元通りに戻ってしまう、という場合は、固有感覚が薄いと考えられます。
 
 
神経系統を構築していくのには、運動、動作を見直していきます。運動とは重心の移動です。スクワットや股割りなどの基本的な運動が動作を見直すのに適しています。運動には円滑な重心移動をおこなうための仕組みがあります。それは前方向の矢印と上方向の矢印の間のベクトルが保たれることで円滑な重心移動をおこなうことができます。具体的にベクトルの方向へ体を運ぶことができるようになると股関節の可動域が拡大し、それを実感することができます。ベクトルはイメージだけでなく、体の中からベクトルを生み出す力をつけることが必要です。
 
 
人それぞれの体の使い方があります。自分の姿勢や動作の仕方が気になって、よくないなぁ、と思う体の使い方を癖といったりします。癖を直すには、体の使い方を直すことが、まず思い浮かびますが、それではなかなか直りません。それは癖の中の運動が見直されないままでは、重心移動が円滑におこなえないからです。さらに運動を起こすには、体の均等化が必要です。癖が直らない場合は、体の不均等で運動が成立しにくい状況にあることが多いです。体の使い方を見直すのには、もっと体の中に目を向けることが大切です。
 
 
重心は骨格の位置により決定されます。骨は力学的に最も強度を発揮する位置を身に付けます。歳をとると骨が脆くなって骨折しやすい、といわれていますが、骨格の位置が大きく影響していると考えます。深部感覚のペアワークは重心を共有し、姿勢づくりに優れたトレーニングです。
 
 
股割りチャレンジャー。
 
 
均等化。
 
 
股割りやスクワットは身体の均等化を図るのに優れたトレーニングだと思います。
 
 

開脚前屈の仕組み

 

 
体の故障や不定愁訴など、体の不調があって、その治療に来院されている方は、私が股割りに力を入れていることを知りません。それは、来院のきっかけが施術なので、体を治すという観点で構造動作トレーニングに取り組んでいる体と思います。
 
元々、構造動作トレーニングは、症状の再発を防止するための運動療法として、実践研究がスタートしました。施術で来院されている方たちには、その人の体の状態に必要な、症状の再発を防止するための運動療法をアドバイスします。体が回復して、故障する前の状態よりも調子がよくなって、意欲的に体に取り組まれる方にはトレーニングを指導します。そうすると、私たちの股割りやスクワットトレーニングを見て驚かれます。運動療法からスタートして、今ではハイパフォーマンスを獲得するためのトレーニングまで充実しました。
 
 
足指のトレーニングは牧神の蹄を使って感覚を向上させます。これは運動療法の範囲でもハイパフォーマンスを求めるトレーニングでも大切です。運動療法の範囲とは、その人の状態に必要な、故障の回復まで続けてできる範囲のトレーニングです。例えば、ハイパフォーマンスを求める場合の足指から股関節までをつなげてトレーニングをおこないますが、運動療法では足指と足首くらいの範囲でトレーニングをおこないます。それでも、トレーニングをしたことがない人にとっては難しいことなのです。

 

足の使い方とトレーニング方法