股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -31ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

治療院には、ギックリ腰や慢性腰痛、肩関節痛、膝痛、股関節、腸脛靭帯炎、足底筋膜炎、外反母趾、など体の故障から不定愁訴まで、実に様々な症状を訴えて治療に来院されます。そして、「体のあちこちが痛く、不定愁訴もある」というように、複数箇所の不調を訴えることは少なくありません。これら、複数箇所の訴えを個別に診てもその原因に辿りつくことは難しいです。私はその人の体全体の流れを診ます。徒手検査で原因を把握し、施術で体の流れを良好な状態にします。施術は、徒手療法で体の運動軸をそろえ内臓を収めます。内臓はお腹の中にあるはずのものですが、骨盤から溢れはみ出ています。この状態は脱腸やヘルニアの原因になりますが、股関節や腰椎椎間関節、膝関節などの各関節へも影響を及ぼすと考えられます。このような内臓の状態は、食べ過ぎや便秘、宿便などの注意が必要です。また、骨格の軸がそろっていないと内臓の収まりが悪くなります。このように、複数箇所の症状のベースには、骨格と内臓の関係性があるのです。

 

 

 さて、午前は来院された方たちと、牧神の蹄に乗って足指の感覚をトレーニングしました。定期的に予防で来院されている方たちは、軸の崩れが少なく、内臓の収まりがよくなってきました。施術調整と牧神の蹄は相性が良いと思いますので、自宅でも足指は継続してください。ご縁のある皆様には、さらに健康でいてほしいです。

 

体が硬い最大の原因

 

 

20年前、末梢神経損傷で右足が麻痺して歩けなくなったとき、そしてそれが回復して歩けるようになって、はじめて自分の足で歩けることの喜びを実感しました。それでも、歩くことができるとしても、自然歩行を実感したくて、山歩きを続けています。私が考えている自然歩行というのは、体の仕組みのなりに(無意識に)起こる自動歩行のような感じです。

 

 

私は今まで自然歩行を満足な形で実感していませんでした。歩き方の方法を尋ねられた時、私は体の真下に接地する、という程度の説明で留め、実技ではロウギアランニングを実習し、その後訪れる自然歩行を体感してもらう、という方法で説明していました。それが最近、自然歩行という感覚を垣間見ることができ、かすかにですが実感することができました。自然歩行を実感できたことで、まだ自然歩行の発動を止めてしまう要因があることに、自然歩行を垣間見ることで気づきました。

 

 

遡ること小学生の頃の下校途中、半ズボンで歩いていた私は左右の内ももが擦れ合う違和感を感じました。おそらく、柔道を始めた頃と重なっていると思いますが、その違和感を避けて、ガニ股歩きに形を変えました。その後、度重なる捻挫や骨折などの怪我で自然歩行ができない状態に成長していったのだと思います。

 

 

世界陸上大会に出場する選手たちは、自然歩行ができている選手が多いと思います。私が自然歩行を確実に手に入れるためには、彼らのような体の仕組みのなりに歩行動作ができるよう、動いていない機能を回復していかなければなりません。いよいよ楽しみになってきました!

 

【山歩き】足指首トレーニング

 

私には一つの動作を繰り返し行うトレーニングの方法が向いています。回数や量を求めるトレーニングは、若い頃に散々してきましたので、今はじっくりと腰を据えて動作の中身を練っていくことが楽しいのです。回数や量を求めるトレーニングは、キツイだけで楽しいものではありませんした。1つの動作を繰り返し行うトレーニングは、見た目には同じ動きをしているようで、その度ごと違うものになります。その質は全く異なり、体の中では変化し、その現象がどのようなことなのか、考える楽しさがあります。

 

▲解剖学アトラス 訳=越智淳三
 
体が硬い私はしゃがむ動作が苦手でした。それでもトレーニングをするうち、フルスクワットの深くしゃがむ動作は以前に比べ、ずいぶんマシになってきました。元々は股割りトレーニングの効果を確認するために、腿を上げたり、しゃがんでみたり、と股関節の動きを確認する動作でしたが、いつごろからなのか、深くしゃがめるかも、に変わっていました。それから股割りと並行してスクワット動作の中身にも興味をもつようになりました。そして、しゃがむ動作がある程度できるようになると、落下できるかも、と落下運動に移行しました。立位姿勢から落下するだけのことですが、本当に難しいと思いました。これは動作の奥深さです。どの動作も繰り返し行い続けると、その続きがあり、その中身は果てがないのかもしれません。
 

【深くしゃがむ】フルスクワット