股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -21ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

3月の構造動作トレーニング・東京教室は、新たなテーマで講座を進めました。東京教室は、17年目になります。これまでにも、世話役の動作術・中島章夫先生と相談して、参加者の皆さまへ、より良いものを届けたいと、講座内容をその都度更新してきました。今回は、私にとっても、手応えがある講座内容になりました。

 

 

まず、1コマ目は骨格位置のトレーニングにしました。構造動作トレーニングは、体の構造と仕組みの成りに、動作をおこなえる体づくりを目的にしています。動作をおこなうさい、その動きに関連するすべての筋肉が出力できる状態にしたいのです。出力できない状態の筋肉を出力できる状態にするためには、筋肉の起始停止部をそろえることが、必要不可欠です。筋肉の起始停止部は骨格にあります。骨格位置を定めることは、構造動作トレーニングのはじまりなのです。骨格位置は、様々な形状の各骨が力学的に最も強度を発揮する位置に定めます。その方法を、固有感覚のペアワークでおこないました。

 

 

2コマ目は、筋肉を出力できる状態にする筋力トレーニングです。筋トレの目的は筋肥大が一般的です。その他にも、筋持久力の維持・向上や筋肉を出力できる状態にする目的でおこなう筋トレがあります。構造動作トレーニングでは、筋肉を出力できる状態にする筋力トレーニングを行います。どの筋肉を出力できる状態にしたいのか、というと、腸腰筋です。どうして、腸腰筋を出力できる状態にしたいのか、というと、腸腰筋は体幹と下肢をつなぐ重要な筋肉だからです。体の構造と仕組みの成りに動作をおこなえる体の状態というのは、股関節が円滑に動く状態にあります。この股関節が体幹と下肢をつなぐ関節です。腸腰筋は、股関節の屈曲と外旋の動きを担っていますので、走る、歩く、など様々な動作の要になる筋肉なのです。

 

 

三コマ目は、股割りです。股割りは、股関節の動きの質を高める動作のトレーニングです。基本的な動きは、股関節の外転、外旋、屈曲です。これだけのシンプルな股関節の動きですが、動作の質を求めるとなると、それは深く、ヒトの体の動きの本質へと向かうような感覚があります。私は、動きの質を高める quality  of motion の中には、固有感覚を覚醒させることが必要だと考えています。固有感覚は、無意識下の動きを調節する感覚です。股割りは、シンプルな動作で固有感覚を覚醒させるのに優れたトレーニング方法です。私は、股割り動作の中で、何千、何万回、繰り返し、自分の体の隅々まで、その動きを観てきました。固有感覚は、体の中の無意識の感覚の流れですから、当然、感じ得ることはできません。しかしながら、私は、それを感じ得る手段に気づきました。それは、動作の精度が高まったとき、確実に固有感覚が無意識下にあるということです。

 

 

四コマ目は、構造動作トレーニング入門です。体の構造と仕組みの成りに、動作をおこなえる体づくりには、骨格の土台である足指、足の精度を高めることが大切です。足元の土台を盤石な状態にすることで、骨格位置を定めることができます。骨格位置が定まることで、筋肉の起始停止部がそろい、筋肉が出力できる状態への準備ができるのです。そして、動作をおこなうには、重心移動を円滑にしていかなければなりません。重心は骨格位置によって決定されますから、骨格位置、関節運動、筋肉の出力が動作には必要なのです。構造動作トレーニング入門では、足元の土台作り、基本的な股関節の動作、基本的な胸鎖関節の動作、骨格位置の固有感覚ペアワークをおこないました。

 

 

全4講座は、四コマ通しで参加される方がありますので、固有感覚ペアワークではじまり、固有感覚ペアワークでおわる、四コマ通しで参加される方に効果的なトレーニング内容になりました。もちろん、骨格位置、筋トレ、股割り、構造動作トレーニング入門、1コマの参加でもOKです。

 

 

腸腰筋を出力できる状態にするのは、簡単ではありません。一般的にも、腸腰筋のトレーニングは難しいトレーニングだといわれています。私も以前は、腸腰筋が出力できない状態でしたので、出力できる状態にするまでに時間がかかりました。さらなる腸腰筋の動きの質を高めるべく、実践研究を続けてきて、20年以上、腸腰筋を出力できる状態にする要素がわかってきした。また、腸腰筋を出力できる状態から、さらなる動きの質を高める要素も、徐々にではありますが、わかってきました。以前は、できなかったことが、できるようになる、わからなかったことが、わかるようになる、嬉しく、楽しく、やりがいを感じている今日この頃です。

 

「腸腰筋を出力できる状態にする」

 

 

2月の構造動作トレーニング・東京教室のレポートです。今回も講座は熱心な方たちにご参加いただきました。股関節の動きの質を高めるためのトレーニングは骨格位置を様々な形状の各骨が力学的に最も強度を発揮するポジションにセッティングします。これは体の中の神経、感覚、血液、呼吸などの流れを開放し良好にするため、さらに筋肉の起始停止部をそろえるためです。そうすることで神経系統の構築がすすみます。固有感覚という体の深部感覚は無意識下の運動調節をします。そして血液の流れ、呼吸のリズムが整い、骨格筋を出力できる状態にトレーニングしやすくなるのです。骨格筋を出力できる状態にするというのは筋肉を使えるようにするということです。ほとんどの方は自分がどの筋肉を使えていないのか?ということに気づきません。ですから自分の体をイメージ通りに動かそうとしても実際は思い通りにいかないことが多いのです。
 
 
自分がどの筋肉を使えていないのか?ということには中々気づけませんが、現象としては現れています。それは、股関節が硬い、可動域が広がらない、足首や足指に意思が通らないなどです。これらは筋肉が使えていないから思い通りに動かせないのです。
 
 
自分の体をイメージ通りに動かせない、思い通りにならない、ならば体の使い方を見直したいのですが、そもそも体が使える状態にありません。自分に足りないものがわからないうちは悪循環のループの中でさまよいつづけるしかないのです。
 
 
構造動作トレーニングは明快です。できるか、できないか、できないからトレーニングをするのです。継続してトレーニングされている方たちは、筋肉が使えていないこと、自分に足りないもの、できないことに気づいた方たちがほとんどです。できなかったことが、できるようになると、涙がこぼれるほど嬉しいものです。私はいくつもの涙をみてきて、やってて、よかった!と思います。
 
 
股関節の動きの質を高めるには、何が必要なのでしょうか。そして何をもって股関節の動きの質が高まったといえるのでしょうか。
 
 
まずは動かすことのできない、股関節を少しずつでも動かしてみてください。開脚が苦手な場合は筋肉が硬いからと考え違いをしがちですが、運動学から分析すれば考え違いをしなくてすみます。生理学では筋肉は収縮して力を発揮します。そして筋肉が収縮することで関節運動が起こります。開脚が苦手というのは運動学から分析すると股関節の外転、外旋で作用する筋肉が出力できていないということです。できないことがあれば、ます闇雲に取り組むことも大事、勉強をしてものごとの仕組みを理解して取り組むことも大事、できるようになるまでに遠回りしようと、動き続けるのです。
 
 
 
そして動き出したのなら、自分の体の中の無意識の感覚の流れに乗っていくのです。自分を旅する感覚、各ポイントで感覚の変化、可動域の拡大、動作の変化など様々なイベントが発生します。そうして楽しんでいるうちに、できなかったことが、できるようになるサプライズが待っているのです。
 
 
3月の東京教室は講座タイトル、内容が新しくなります。主催者の中島章夫先生から告知がありますので、ホームページをご確認ください。

 

おしらせと股割り肩入れ

 

自分の体をイメージ通りに動かすには?

 

今日の午前中は当院に来院された方たちと牧神の蹄を使って足指の感覚を目覚めさせるトレーニングを一時間ほどおこないました。体の末端の感覚の流れが開通すると股関節のトレーニング効果が高まります。そして股関節の動きの質を高める筋力トレーニングをすることにより動作の質(quality of motion)が高まります。これは日常生活動作を快適にし、スポーツ競技動作を向上させます。
 
 
筋力トレーニングは骨格筋の出力・持久力の維持向上や筋肥大を目的としたトレーニングです。股関節の動きの質を高める筋トレは骨格筋が出力できる状態にし、固有感覚(深部感覚)を覚醒させることが必要です。固有感覚は体の表面でなく体の深部の無意識の感覚の流れで無意識下において運動を調節する感覚です。動きの質を高めるためには欠かせない感覚なのです。
 
お尻の筋肉は股関節の運動に作用する筋肉です。筋トレをおこなう際は解剖学だけでなく運動学から股関節の分析をする必要があります。
 
大臀筋:屈曲と内転以外の股関節の動きに作用
中殿筋:内転以外の股関節の動きに作用
小殿筋:内転以外の股関節の動きに作用
深層外旋六筋:外旋の股関節の動きに作用
ハムストリングス:伸展、外旋、内旋の股関節の動きに作用
大内転筋:外転以外の股関節の動きに作用
 
これらの臀部の筋肉は股関節の運動で作用させ各筋肉を使えるようにしていきます。筋トレはポジションが重要です。それは筋肉の起始停止部をそろえ筋収縮率を上げたいためです。そのためには様々な形状の各骨が力学的に最も強度を発揮するポジションへ骨格位置を定める必要があります。
 
 
開脚が大きく開かない場合はお尻の筋肉が使えていません。骨格位置を定め、しっかり筋肉を収縮させ収縮率を上げると開脚幅が広がります。
 
お尻上げは臀筋をしっかり収縮させ重力に逆らって浮き上げる筋トレです。お尻の骨格筋を出力できる状態にし自分のイメージ通りに体を動かしましょう。
 

【お尻の筋トレ】Hip Mobility