今回はプロアスリート向けの記事です。
動画で自分が仕事をしている様子をはじめてみた。これまでにも股割り動作をしている姿やDVDで解説している姿をみてきたが、普段の仕事の様子を見る機会はなかった。
今回、仕事をしている自分の様子を客観的に見れてよかったと思う。それは大腰筋の調整をしている動画なのだが、非常に感慨深いものがある。
現在の構造動作トレーニングは、20年前、大腰筋に注目し研究することからはじまった。大腰筋という部分からスタートした研究が、体全体を捉え、そこから体内部の感覚の流れへと発展していき、そして再び大腰筋というキーワードとなって動画のタイトルとなった。あらためて時の流れを実感する。また、客観的に見る機会を得たことで、自分の仕事ぶりにダメ出しをすることができ、今後の成長材料になった。
さて、競技動作の中で腰に痛みを感じる場合、大腰筋の作用に問題が生じていることが多い。大腰筋は体幹と脚をつなぐ腰の大きな筋肉で股関節の屈曲と外旋の作用がある。この筋肉が正常に作用するのには、股関節の切り返し動作が円滑におこなわれなければならない。股関節の切り返し動作は「外旋、屈曲、外転⇔内旋、伸展、内転」のスイッチになる。この動作感覚を切り返し感覚という。切り返し感覚は、競技のハイパフォーマンスを円滑におこなうことに欠かせない感覚だ。
切り返し感覚が鈍ってくると、股関節の外旋や内旋のどちらかに偏る傾向がある。そのような動作は美しくないばかりか、大腰筋の作用に問題を生じさせる。また、股関節の運動方向にズレが生じると大腰筋の作用に問題を生じさせる。動作のキレが鈍ったように感じたり、腰に痛みを感じた場合は、切り返し感覚や股関節の運動方向のズレを考えるとよい。
ランニング動作の原理キプチョゲ選手「抜く」「しなり」力の凝縮と放出






