構造動作トレーニング・東京教室に参加してみえるSさんが、1泊2日の個人指導に来院されました。Sさんは、普段から姿勢や動作、食生活に至るまで健康に気を使い規則正しい生活を送られていますが、肝心のお通じが思わしくないとのことです。健康な人では朝一番でつるっと排便があるはずなのですが、便が毎日出なかったり、食後に押し出されるような排便では、せっかく食生活に気を使っていても健康的ではありません。また、宿便が溜まっていると、不調の原因になったり、疲労した腸は骨盤、股関節にのしかかり体の動きを不自由にさせてしまいます。
普段から姿勢、動作、食生活に気を使っていてもお通じが思わしくない場合は、お腹の位置を見直していきます。腸は腹腔内で定位置に収まっている状態が正常なのですが、腹腔を形成する骨格(胸郭、腰椎、骨盤)の位置が違っていると、腸は腹腔内で定位置に収まることができません。また、お腹の筋肉と四肢の筋肉の関係性が正常なつながりを保持できていない場合などは、お腹の位置を正常に保つことが出来ません。お腹の位置を見直すには、骨の位置、関節運動の方向、筋肉の作用などを総合的に見直すことが大切です。
東洋医学では、「平人無病の腹」といって、健康な人の腹は、腹部全体が温かく、適度な潤いがあって、硬からず軟らかからず、ちょうどつきたての餅のようであり、また上腹部が平らで臍下がふっくらして、手応えのあるのが良いとされています。お腹が、冷たく、硬い、凹んでいる、ふくらみが偏っている、季肋部に痛みがある、などの状態は東洋医学的には不健康といえます。健康なお腹を維持したいものです。


















