股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -112ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

4月にスタートした「機能的な体づくりサロン」はおかげさまで3回目を終えました。「機能的な体づくり」をテーマに熱心な参加者の皆さんのおかげで、おだやかで居心地の良い空間になっております。遠方より足をお運びくださりありがとうございます。今後もサロンの質を向上できるよう努めてまいります。

 

 

来院される方たちの中に、パフォーマンスアップの目的で大腰筋のトレーニングを取り入れている方がみえる。しかし、大腰筋のトレーニングをつづけていても、効果が実感できないという。実際におこなっているトレーニングをやってもらうと、もも上げ、もも回し、上体反らしなどを見せてくれた。

 

▲日本人体解剖学 金子丑之助著

 

徒手検査でご本人の大腰筋の作用や股関節の運動方向の状態を確認してみると、片側の股関節の運動方向が反れていて、大腰筋の作用は良好な状態ではなかった。このような状態では、もも上げの際に大腿直筋が代償することになり、せっかくパフォーマンスアップの目的でトレーニングをおこなっていても逆効果になりかねない。

 

私は大腰筋トレーニングなら股割りが効果的だと実感している。陸上競技の世界記録保持者たちのように、すでに大腰筋の作用や股関節の運動方向が良好な状態にあれば、その必要はないのかもしれないが、そうでなければ大腰筋の指標がほしい。股割りは、股関節から体幹を大腰筋で屈曲する作用を、見た目でも確認できるトレーニングなので、自分の大腰筋の状態を把握しやすい。

 

来院される方たちの中には、大腰筋を調整する施術をおこなっても、動作の癖で元に戻ってしまう方もみえるが、股割りを取り入れている方は大腰筋を管理できている傾向にある。また、大腰筋の作用や股関節の運動方向が良好な状態は、お腹がやわらかいので大腰筋を触って確認しやすい。

 

腰痛、股関節痛、膝痛など下肢の不調は、大腰筋の作用状態と関係が深い。大腰筋を管理してパフォーマンスアップを効果的にしたいものだ。

 

▲解剖学アトラス 越智淳三=訳
 
 
先日は、ワラーチ作りで思わぬ気づきがあった。それは、「足のアーチ構造がどのような理由で崩れるのか」ということ。当然のことなのだが、足は重力に引かれている。足のアーチ構造で自重を受けていれば、アーチが崩れることはない。しかし、足の機能低下など何かしらの理由で足の関節方向から反れた状態では、重力に引かれ、その上に自重がかかり、足のアーチ構造が崩れることになる。
 
 
当院に来院される方の中には、インソール療法で外反母趾や偏平足の治療をおこない、足のアーチ構造の改善ををおこなっていたという方がみえる。アーチ構造が根本的に改善されている感じがしないため、根本的に改善したいという。私もずいぶん足のアーチ構造を再建するための方法について試行錯誤してきたが、現状は運動療法が必須だと考えている。インソールで足のアーチをサポートしていても、自分の足のアーチ構造が育つ感覚は得るのは難しい。足の感覚(牧神の蹄)、足の関節運動の方向、足の筋肉の作用、など足の機能を回復するためのトレーニング指導をしている。
 
 
先日の気づきから、インソール療法とは違った視点で、足のアーチ構造が育つためのサポートの方法が頭の淵でぼんやりと見え隠れしている。おそらく、施術、運動療法と併用すれば効果が上がるはず。何とか形にしたいものだ。