バッティングの回転軸が乱れる原因
バッティングの不調をフォームだけの問題として捉えていないでしょうか。
私が選手の身体をみていると、調子を崩している選手の多くに共通しているのが「中心運動軸の乱れ」です。
中心が定まらなくなると、本来行われるべき左右の股関節の切り返しが失われ、片側だけの回転に頼ったスイングになりやすくなります。
その結果、パフォーマンスの低下だけでなく、膝や腰、脇腹への負担も大きくなります。
今回は、回転軸の視点からバッティング動作を考えてみたいと思います。
野球のバッティングで「軸が定まらない」「調子が上がらない」と感じるとき、単純なフォームの問題ではなく、身体の中心にある運動軸が乱れていることがあります。
身体には回転運動の基準となる「中心運動軸」があります。
この中心運動軸がしっかり立っている状態では、左右の股関節がスムーズに切り返され、力を効率よくバットへ伝えることができます。
反対に、調子を崩している選手の場合は、身体の中心が定まらず、左右の股関節の切り返しがうまく行われていません。
その結果、本来は両側の股関節を連動させて行う回転動作ができず、片側の股関節だけで回ろうとする状態になります。
すると回転軸がずれ、
- 膝
- 腰
- 脇腹
などに余分な負担がかかります。
一見すると「スイングの問題」に見えても、実際には身体の中心運動軸の乱れが原因となっている場合も少なくありません。
特に、
- バッティング時に腰が詰まる
- 回転しにくい
- 膝や腰に違和感がある
- 脇腹が張る
といった症状がある場合は、フォームだけでなく運動軸の状態を確認することが重要です。
身体の中心が整い、左右の股関節が自然に切り返せるようになると、バッティングは安定しやすくなります。
痛みや違和感が続く場合は、まず回転軸がどこにあるのか、そして中心運動軸が保てているのかをチェックしてみましょう。
まとめ
バッティングは腕やバットを振る動作ではなく、身体全体の回転運動です。
中心運動軸が立つことで左右の股関節が連動し、効率よく回転できます。
もし膝・腰・脇腹に痛みや違和感があるなら、フォーム修正だけではなく「運動軸の乱れ」という視点から身体を見直してみることをおすすめします。
良いスイングは、良い回転軸から生まれます。
■股関節覚醒チャンネルとは?
「一生自分の足で力強く歩き続ける」をテーマに、 股関節の重要性、正しい体の使い方、運動軸の整え方を発信しています。
■関連リンク
■プロフィール
中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)
著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)
