【股割りの本質】
Neutral Zero Position(ニュートラルゼロポジション)で脚をセットしてから開脚する理由
股割りは「柔軟体操」ではなく、 股関節そのものを正しく回すための構造トレーニングです。
そのためには、 股関節の外旋・内旋を Neutral Zero Position(ニュートラルゼロポジション) からスタートすることが欠かせません。
今日は、 股割りを“本物の股割り”に変えるための脚のセット方法を解説します。
■ Neutral Zero Positionとは何か
Neutral Zero Position(ニュートラルゼロポジション)とは、 関節がどの方向にも偏っていない「0°の基準位置」 のこと。
股関節の外旋・内旋を正しく扱うためには、 このゼロポジションが明瞭であることが絶対条件になります。
しかし多くの人は、 股関節のゼロポジションをつくる前に 足首と膝がズレている ため、 外旋も内旋も“股関節で起きていない”状態になっています。
■ まず「足関節ゼロ」「膝関節ゼロ」をつくる
股割りの準備は、いきなり開脚ではありません。 最初に 脚のゼロポジションをつくること が重要です。
① 長座でつま先を立てる(前脛骨筋で背屈)
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足部が固定される
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膝下のねじれがゼロになる
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股関節の回転が膝下に逃げなくなる
② 膝関節伸展(大腿四頭筋で伸展)
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膝のゼロポジションが確立
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大腿骨の向きが安定
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股関節の外旋・内旋が純粋に起きる準備が整う
③ 筋肉が作用している状態をつくる
ここが最重要ポイント。
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前脛骨筋=足部の固定
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大腿四頭筋=膝の固定
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外旋六筋=外旋の起点
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内転筋群=内旋の起点
筋肉が働いている状態こそが、 Neutral Zero Position の実体です。
■ この脚で開脚ポジションをセットする
長座でゼロをつくった脚をそのまま開脚に移行すると、
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骨盤が中間位を保つ
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大腿骨頭の運動軸が通る
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外旋六筋が収縮で働く
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内転筋群も収縮で働く
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外旋→内旋の切り返しが“股関節で”起きる
つまり、 股割りが「股関節の回転訓練」になる。
柔軟ではなく、 構造操作・運動軸のトレーニングに変わる。
■ しかし、多くの人がつまずくポイント
骨盤中間位で脚をセットしても、 股関節を動かす瞬間に 前脛骨筋や大腿四頭筋の収縮が抜けてしまう人が非常に多い のが現実です。
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足部の背屈(前脛骨筋)
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膝の伸展(大腿四頭筋)
この2つが抜けると、 股関節の外旋・内旋が 膝下のねじれや骨盤の代償に逃げてしまう ため、 せっかくゼロをつくった脚が「ゼロでなくなる」。
■ 解決策は“キープの積み重ね”
Neutral Zero Position を保ったまま股関節を回すには、 前脛骨筋・大腿四頭筋の“収縮キープ”
ゼロをつくる → キープしたまま動かす → その範囲を少しずつ広げる このプロセスが、 股関節の回転軸を育てる最短ルートになります。
■ まとめ
股割りを本質的な股関節トレーニングにするためには、
① 足関節ゼロ(前脛骨筋)
② 膝関節ゼロ(大腿四頭筋)
③ 筋肉が作用している状態 でNeutral Zero Position が成立 → その脚のまま 開脚ポジションへ移行 → 股割りスタート(外旋→内旋の回転運動)
この流れがそろって初めて、 股割りは「股関節の回転訓練」として成立します。
ゼロポジションが曖昧な股割りは、膝の捻じれ、骨盤後傾、
股割りは「開く柔軟」ではなく、 本質は股関節の外旋・内旋を正しく使うための構造トレーニングで
Neutral Zero Position で脚をセットしてから開脚することで、大腿骨頭は本来の運動軸で
■股関節覚醒チャンネルとは?
「一生自分の足で力強く歩き続ける」をテーマに、 股関節の重要性、正しい体の使い方、運動軸の整え方を発信しています。
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■プロフィール
中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)
著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)


