🌿 35度の下界から、多度山へ涼みに行く — 今年の夏は何かが違う
東京出張から戻り、体の調整とリフレッシュを兼ねて多度山へ向かった。 下界は気温35度。まとわりつくような暑さの中、山の入口に立つと空気が変わる。
歩き始めると汗が流れ、 風通しの良いポイントではスーッと涼しくなる。 しかし、茂みの中は熱帯のようで汗だく。 その繰り返しが、今年の夏の山の“温度の揺らぎ”を感じさせる。
🌳 コナラの木から樹液があふれる夏
気温が上昇し、晴れた日が続いているせいか、 コナラの木からは樹液が豊かにあふれていた。
そして驚いたのは、 アゲハチョウが樹液を吸っている光景。
アゲハは花の蜜を吸うイメージが強いが、 実は樹液や腐果、ミネラル源を利用することもある。 ただし頻度は高くないため、 「こんなのは初めて」という感覚は自然だ。
🦋 静かな夏の山 — セミがいない、ミヤマがいない
今年の多度山は、例年と比べて明らかに静かだ。
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アブラゼミがいない
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ミンミンゼミがいない
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ミヤマクワガタがいない
夏の山の“ざわめき”が消えている。
全国的にも、今年はセミの発生が遅れたり局所的に減ったりしている報告がある。 高温、地温の急上昇、土壌乾燥などが複合して起きる現象だ。
🪲 この日いちばんの餌場 — 樹液に集まる虫たち
樹液の一番濃いポイントには、 カナブンがびっしりと吸い付いていた。
その中に、ひときわ大きなクワガタ。 一瞬「ミヤマクワガタ!?」と思ったが、 よく見ると 水牛型のノコギリクワガタの雄。
山頂付近でノコギリクワガタを見るのは初めてだ。 ノコギリは通常、神社や里山の低地に多い。 山にいるのはミヤマクワガタと決まっている。 だからこそ、今年の山はやっぱり何かが違う。
そのノコギリは蛹から孵化したばかりで体がまだ柔らかい。 それにしても大きい。 山の栄養をしっかり蓄えたのだろう。
🌲 今年の多度山は“生態系の配置がずれている”
今日の観察をまとめると、 今年の多度山は例年と違う点がいくつもある。
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樹液が多い
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アゲハが樹液を吸う
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セミが少ない
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ミヤマクワガタがいない
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ノコギリクワガタが山頂にいる
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山の温度分布が極端(涼しい風の道と熱帯の茂み)
これらはすべて、 高温・乾燥・季節の進み方のズレ が複合して起きる現象。
今年の多度山は、 “静けさの中に異変が潜む夏” そんな印象を残した。


