実践的な股関節運動を身に付けるための股割り | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

7月20日は、平成8年から施工された海の日のイメージがある。子供が小さい頃は毎年海に行っていたが、いつからか7月の第3月曜日になり、今年はオリンピックの特別措置で7月22日なのだということを最近知った。予報通り、午後からは猛暑になった。
 
さて、猛暑でも股割りチャレンジャーには、関係ないようだ。昨年、ロールオーバーを達成した数学博士の彼が、更なる股割りの精度を高めるため来院した。
 
 
構造動作トレーニングに基づく、股割りとスクワットの動作をチェックをして、股関節運動の精度を高めるために必要な要素を探る。
 
 
全身の徒手検査法を行い、骨格位置や筋肉の作用状況、関節の動きなどを確認する。
 
 
四肢と体幹の連動状況を探りつつ、古傷や動きの悪くなっている関節や筋肉を調整していく。
 
 
動作をおこなうときは頭蓋骨のバランスが重要。頭蓋骨のバランスポイントを調整し、頭蓋骨と体幹の関係性を築き、さらに四肢との連動を滑らかにする。
 
 
全身の調整後、再度、四肢末端のチェックをおこない、良い感覚の入力をして、股割りで出力できるようにする。
 
 
股割りは中心軸を保って左右の股関節を回転させることが大切だ。身体を調整した後は、徒手検査法で得た改善点を基に、良質な股割り感覚を味わう。そして、次の課題を提示する。
 
 
スクワットにおいても、フルスクワットができたとしても、次の課題が待っている。構造動作トレーニングに基ずく股割りやスクワットは、計算をして答えが出るものではない。もし、計算で答えが出るようなものなら、彼なら当にできていたはず。どのような感覚を入力し、どのような運動で出力し、それをどのように繰り返していけば身体に身に付くのか?実に興味深い身体を使った計算なのかもしれない。