7月の構造動作トレーニング・東京教室「 “超”スムーズな動きを作る 〜 股割り入門教室 」は、股関節の屈曲運動を実習した。脚を高く上げる、脚を大きく広げる、など股関節の運動がやわらかく見える人は多いが、実際に股関節をコントロールできている人との違いが難しいようだ。股関節をコントロールできているかを検査するのには、股関節の屈曲運動をしてみる。
股関節の運動がやわらかく見えるが、股関節をコントロールできていない場合は、身体を故障する確率が高い。特にバレエダンスのような、股関節の可動域を大きく使う種目の場合は、その傾向がある。股関節が硬い人は、とりあえず大きな開脚ができればよい、と考えがちだが、筋肉が作用していない股関節のやわらかさは、コントロールができず実戦向きでないということを理解したい。
股関節に作用する筋肉が働いていない場合は、お尻や太ももの筋肉に弾力性、張りがない。それから、ヒップジョイントに位置するお尻のくぼみを確認できない。股関節の屈曲運動をおこなうときは、骨盤のトライアングルベースをセットしたポジションからスタートする。
股関節屈曲運動は、脚を固定し、股関節から骨盤、体幹を屈曲する。これはシンプルな運動なのだが、難易度が高い。股関節屈曲運動の難易度を高くしている理由として、腰椎をメインに動作をおこなってしまうことや、脚を固定することができず大腿を内旋させてしまうことがある。