大怪我の後に股関節の可動域が拡大した話 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

日常生活を快適に過ごすためには身体の機能状態を良好にしておくことが大切。身体の運動に関わる筋肉、関節、骨、神経は、それぞれが連携してはたらいており、どれひとつ悪くても身体は上手く動かない。そしてひとつが悪くなると、他に影響し、複数の筋肉や関節が障害を受けることが多い。身体の機能状態を良好にするというのは、身体の運動に関わる筋肉、関節、骨、神経のそれぞれが、連携してはたらくようにしておくこと。
 
 
身体に不調があれば、すみやかに全快し、身体の機能状態を良好にしておくことが大切だ。大怪我をした後や長年の不調から全快した後は、身体がやわらかくなる傾向にある。私もその中の一人だが、おそらく、これまであまり気にとまらなかった自分の肉体に意識が向くようになった、ということが考えられる。そして、身体の運動に関わるそれぞれの運動器のはたらきを正しく循環させていくことで関節の可動域が拡大する。
 
 
先日、驚いたのは、手に重度のやけどを負い、皮膚移植をした人の股関節の可動域が大幅に拡大していたことだ。皮膚の手術痕は想像以上に身体の皮膚を引っぱり、骨格位置を変化させるほど。主治医からは手を安静に保つようにいわれているので、全身の調整と運動療法で患部の循環を維持するように励んでいる。股関節の可動域が拡がり、股割りに俄然やる気が出てきてるようで、うれしい限りだ。