5月の構造動作トレーニング・東京教室「骨盤おこし」は、四肢と体幹をつなげるための深部感覚ルーティーンを実習した。
深部感覚ルーティーンでは、重力を無理なく受けることができる骨格ポジションを脳に上書きして骨の位置を記憶する。骨格ポジションを決定するには、「骨で身体を支える」ことができるポジションへ、骨の形や位置を手触り、手応えなどの感覚を総合する。
骨盤は、坐骨結節と恥骨結節で結ぶトライアングルベースを指標とし、この面が座面と接触するポジションを目標にする。このポジションが保たれることのより股関節のフリーポジションから、いつでも動き出し可能になる。さらに、大腿骨と脛骨が垂直に並び足裏全体接地で下肢の骨格ポジションが整うことで身体を無理なく支えることができ、下肢の自由な動きを手に入れることができる。
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長管骨は、重力が長軸方向へ向かう垂直位置に決定しセッティングする。長管骨は、重力を長軸方向に受ける垂直位置がもっとも強度を発揮する。逆に長管骨を傾けた位置では、剪断力という力がかかり、壊れやすく、また骨の役割を果たすことができない。骨の役割は、身体を支えること。骨の役割を果たすことができなくなると、筋肉や靭帯などが、それらの役割を余分に受け持つことになり、共に負担がかかる。骨格は、形の異なる骨が集合して形成される。それぞれの骨の形状を知り、重力を無理なく受けることができる骨の位置を身体で理解することが必要だ。
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