先日、腰痛で通院している人が、座り方、しゃがみ方によって、重心位置が変わることに気づいた、と話をしてくれた。そうすると、これまで自分が、いかに腰に負担をかけて、日常生活動作をおこなってきたかが、理解できる。治療は痛みがおさまったら終了、では、腰痛を再発する可能性が高い。そこで、治療に通われている人には、運動療法や動作改善を積極的におこない、中間重心や正しい動作を身に付けうよう指導し、再発防止に努めてもらっている。
▲日本人体解剖学 金子丑之助著
腰痛の運動療法は、足が股関節と連動することをめざす。そして、体幹を股関節から動かし、日常生活動作を腰に負担がかからない股関節の動きに切り替えていく。