身体の怪我や不調を治していく上で大切なことは、身体の中で起きていることに気づくこと。施術は、自分では気づけない身体に起きている無意識の状態に対してアプローチしていく。また、運動療法は自分が意識できることで身体に起きている状態にアプローチしていく。つまり施術で身体を整えたら、運動療法で自分の中に気づきを見出すことが大切だ。
運動療法は、シンプルな運動方法のメニューが多い。しかし、シンプルな運動方法をおこなったとしても、自分の中で起きていることに気づくのは難しい。身体を治していく過程は順調にいきたいが、運動療法をただ行うだけでは、自分の中に気づきを得るまでに至らず、調子を崩しやすい。自分の中で起きていることに気づく、そしてそれを修正することができる。この繰り返しでしか、運動療法の質を高め、怪我や不調を本当の意味で治していくということにつながらない。