鎌足はふくらはぎ深層筋の作用に偏りがある | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

今朝は雨が降っていた。傘をさし箱に入った3足のピンヒールを運ぶのは荷物になるため、あえなくスルー。時間までのハイヒールウォーキングはお休みして、牧神の蹄に足指を入念にセッティングした。参加者の皆さんは、足指が揃った状態で、牧神の蹄にフィットさせることができるようになってきている。足指を気にしたことがない人や、トウシューズやハイヒールで不自然な足指の状態で負荷をかけている人などは、足指が不揃いのことが多い。何をするにしても、足指は揃っていて、きれいな足が望ましい。
 
 
足指トレーニングをする目的は、安定的な接地をできるようにし、一歩一歩の衝撃を効率よく、やわらげるため。また、安定的な接地で立つことにより中間重心にし、機能的な姿勢を身につけるため。安定的な接地とは、5本の足の指先を含めた足裏全体が床に接触すること。その際は、土踏まずがキープされていること。動作においては、足指を意識できるようにすることで股関節を滑らかに動かすことができるようにするため。これらができていれば、身体は快調で、足指が揃い、タコやガサガサのない綺麗な足を保つことができる。
 
▲骨格筋の形と触察法(大峰閣) 著:河上敬介、磯貝薫
 
足関節を底屈したときに鎌足になる人が多い。このような人は、足の指先の感覚が鈍く、ふくらはぎの深層筋の作用に偏りがある。ふくらはぎの深層筋とは、長母趾屈筋、後脛骨筋、長趾屈筋。起始停止部を整えて、これらの筋の収縮率を高めることが大切だ。
 
 
足関節を底屈するときは、甲を出すようにするといい。足関節(距腿関節)は内果と外果の間。下腿後面の筋肉を、しっかり収縮させ内果と外果の間で足関節を底屈する。鎌足になる人は、足首ばかりに意識がいき、下腿の筋肉の作用が偏っている。足関節を綺麗に動かすことができる人は、足の指先から足全体をまっすぐにする意識で甲を出すことができる。鎌足になる人は、足の指先の感覚を取り戻し、関節の運動方向、下肢のアライメントを整え、ふくらはぎの深層筋の収縮率を高めることが大切だ。
 
 
 
2月の東京講座は、15日-16日です。
2月の大阪講座は、24日です。
 
 
 
 
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