ナンバ歩きでロングトレイル | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

気温が上昇して夏日が続いている。2回目のロングトレイルトレーニングをおこなった。テーマは足運びをテンポよく一定に保つこと。前回は、前半に峠越え30キロ超のコース8時間、今回は後半に峠越え30キロ超のコース7時間。このコースは走って5時間、歩いて12時間のコースといわれている。7~8時間というのはトレイルマラソンの制限時間が8時間なので、トレランとしてはスローペース、トレッキングとしてはハイペース。そして、目標は疲労を残さずにクリアすること。
 
結果は、前回よりも好タイムでコースはクリアできたものの、後半の峠越えでバテバテ、疲労を残してしまったのでトレーニング失敗。20キロ地点までは足運びのテンポを一定に保つことができ快調だったが、峠に入った途端、足運びのテンポが崩れ、立て直すことができなかった。これは気温の上昇が想像以上に身体に負担となったのかもしれない。また、足運びのテンポが崩れ、地面反力を上手く利用できず、余分に筋力を使い過ぎたのだった。
 
どんな路面の道であっても効率的に身体を使うことができれば疲労なく安定した歩きができるはず。効率的な歩き方にナンバ歩きがある。ナンバ歩きは日本古来の歩き方ということだが、実際に当時の人の歩き方をみることはできない。しかし、効率的な歩きができれば、それがナンバ歩きに類似しているかもしれない。これまでトレイルで身体の使い方を訓練してきたが、ロングトレイルを疲労なくクリアできるようにすることが、効率的な歩き方、あるいはナンバ歩きを実感することになるのだと考える。もっと効率的に身体を使えるようにして疲労なく安定した歩きをしたい!
 

 
 
 
 
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