スクワットで滑らかな動作と身体へ、フル・スクワットに挑戦!(Japanese squat) | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

先週末は朝日カルチャーセンター新宿教室で『スクワット講座』があった。20~70代の男女20名くらいの参加があった。受講者の参加理由は、強い足腰をつくるため、スクワットをやって膝を壊したことがあるので正しいやり方を知りたい、日常生活で快適な動作ができるようになりたいなど。中には、構造動作トレーニングのスクワットに関心がある本の読者の方もみえた。



スクワット(Squat)の意味は“しゃがむ”。構造動作トレーニングでは滑らかなフル・スクワットができるようになるためのスクワットを練習する。スクワットをおこなう際は、可能な限り筋肉に負荷をかけず円滑な動作を心がける。そのためのポイントは2つ。

1、足裏の接触圧を一定に保つ
2、腰椎の生理的前弯を保持(体幹の保持)

はじめに構造動作トレーニングのスクワット・トレーニングを紹介する。私が「フル・スクワット」からの「バウンド・スクワット」をやってみる。「バウンド・スクワット」は、体幹が落下する力を利用して、もとの立ち姿勢に戻るため、立ち上がるために大腿四頭筋を使わない。動きのキレを高めるためには効果的なトレーニングだが、「フル・スクワット」ができなければはじまらない。まずは、きちんと深くしゃがめることが大切だ。

足裏の接触圧を一定に保ってスクワット動作をすることは想像以上に難しい。さらに低い位置までしゃがんでくると、体幹が保持できない。腰が丸まってしまうのだ。至ってシンプルだが接地と体幹を保持するというスクワットのポイントは正確な動作を心がけなければクリアできない。



自分が、どの程度しゃがめるかを知る。接地を保ってスクワットができる可動範囲を知っておくということ。接地が不安定なまま、それ以上に動作をしてしまえば無理な動作になる。自分が少ししか、しゃがむことができなければ、その理由をクリアしていく。

足関節と膝関節の運動方向と可動状況を確認し、動作の際に動かしていない可動領域を拡大していく。動作の際に動くべきポイントが動いてないことに気づかずに、それ以上に動作をしてしまえば無理な動作になる。膝を壊すときは、このようなときが多い。



体幹を保持してスクワット動作をするためには腹圧が必要。これは四肢と体幹のつながりを身につけなければならないが、四肢における骨の支持性を実感することが先決だ。その上で四肢に体幹を任せることができ、腹をつくっていくことができる。

スクワットの練習は、自分がしゃがめる範囲でおこなうことが大切だ。動作の際に腕を前に出すと重心をコントロールしやすくなる。



「フル・スクワット」ができるようになるまでは、接地と体幹を保持して、ゆっくり動作をおこなうことが大切だ。



パートナーがあれば、「ペア・スクワット」が効果的。「ペア・スクワット」のポイントは、接地と体幹の保持に加え、手掌の接触圧を保持すること。スクワットが下半身だけの運動ではなく、体全体の運動だということが理解できればOK!

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