新学期は雨降りのスタート。
本日はウエイトトレーニングを
取り入れているアスリートからのご相談。
筋力をつけてパフォーマンスアップを試みているが、
筋肉に負荷をかければかけるほど
動きが鈍くなっているような気がするのだと。
体の柔軟性も低下しているようでストレッチは
欠かさずおこなっているものの解決に至らない。
どうしたらよいものかと解決策を探っているうちに
動きのフィジカルトレーニング(春秋社)に
たどりついたそうだ。
筋トレといっても目的によって方法は様々だ。
そしてパフォーマンスアップといっても、
体がどのような状態で、何を高めたいのか、
ということを明確にする必要がある。
彼は動きのキレをよくしたいという。
動きにキレを出したい場合は、
骨格筋の収縮率を高めなければいけない。
彼が取り組んできたトレーニングは、
骨格筋の収縮率を高めることはせず、
現状の関節可動範囲内で筋肉に負荷をかけた。
動きのキレには到底たどり着くはずがない。
見た目のボディづくりのための筋トレと
動きのキレのための筋トレは、
全く方法が違うのだ。
これは、彼に限ったことではなく知らない人が多い。
骨格筋の特徴を勉強した人ならわかると思うが、
筋肉が力を発揮するときというのは収縮したとき。
筋肉の収縮率が高まれば、高まるほど、
関節可動域は拡大する。
つまり、筋トレをすればするほど
体がやわらかくならなければ
その動きのための筋トレは間違いなのだ。
動きのキレへのアプローチは、
筋トレでしっかり可動域を拡大し、
動きを瞬発的な力へと転換する。
まずは、円滑な重心移動が可能な条件を
整える必要がある。
筋トレとストレッチを併用しなければ
いけないような方法というのは
動きを殺しているようなもの。
知識を整理して、不足分があれば補充して
正しいトレーニングを心がけてください。
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本日のプライベートレッスンポイント
1、長趾屈筋と長母趾屈筋の収縮率を高める
2、浅・深指屈筋の収縮率を高める
3、重心位置の調整
4、広背筋の収縮率を高める
5、動きのキレを高めるためのスクワット
以上、ポイントです。
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[書籍]カラダが柔らかくなる「筋トレ」! “動き"のフィジカルトレーニング(春秋社)