MATAWARIトレーニング/趾(あしゆび)と股割り/アンドゥ・オール | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

本日のMATAWARIトレーニングが終了しました。
ここ2年ほど趾(あしゆび)トレーニングを集中的に行ってきた効果なのか、脚が繋がりつつある。
それでMATAWARI動作中の個々の働きを観察しながらトレーニングを行っていると時間も忘れて没頭しているのだ。
食没ならぬ、股没か!?

私が何故MATAWARIトレーニングをしているのかよく聞かれる。
はじまりは、「私は治療士なのだから股関節くらいは動かせた方がいいだろう」くらいの漠然とした目標だった。現在は解剖学、運動学、治療学などの研究素材としてこれほどシンプルでわかりやすい動作はない、という興味が優先している。
それで、食没ならぬ股没....。

日常生活動作でMATAWARIほどの可動域は必要がない。
という意見もあるが、必要かどうかはMATAWARIをやり切ってみないとわからないと思う。
実際、私自身もまだまだやり切るというレベルには遠いから先が楽しみなのだ。
私がMATAWARIをはじめたときは、開脚90度で後ろへひっくり返りそうになっていたから歳を重ねるごとに進歩していてそれはそれで楽しいし、勉強にもなるし、現時点では治療士必須といったところか。

さて、股関節を外旋できるようになりたいとの相談を受ける。
大腿をひたすら外旋させようとして股関節付近から離れることができない。
股関節は脚を動かす関節だから、末端の趾(あしゆび)が大切だと指導しても局所から離れられないのだ。
そして、私はMATAWARIを指導するが、開脚ストレッチを行おうとする。
なんでもそうだが、目的と方法が違えば到達することはできない。
このあたりの考え方は骨盤おこしで身体が目覚めるを参考にしてください。

MATAWARIトレーニングや趾(あしゆび)トレーニングは運動の基礎力を養うものだ。
運動の基礎力というのは運動というもの、運動に必要な骨格構造、人間の動作の骨組のようなもの。
テクニックでは培われないものだ。
多くのアスリートが運動の基礎力不足でテクニックに走って脱落する。
トレーニングは何度も原点に戻ってステップアップするという地道な作業の繰り返しだ。
この積み重ねが、人間を強くする。

股割りのやり方

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