柔道と合気道を合わせたような練習風景だった。
少林寺拳法の大会は演武で採点されるそうだ。
見ていても採点方法はよくわからないが、実に雰囲気がいい。
形【技】がいくつかあり、これを繰り返し練習する。
その後、生徒さんたちに動作のお話をした。
生徒さんたちが少林寺拳法に取り組み始めて身体的に困ったことを聞いた。
一番多かったのが「身体が硬くて蹴り足があがらない」ことだった。
そこで、蹴り足と軸足の話をして接地認識調査をしてみた。
「片足立ちになったとき、足の裏のどの部分で体重を支えているか。31人中、足裏全体1名、小指側2名、親指側28名。身体が硬い、股関節が硬いと思っている生徒のほとんどが親指側で接地していた。」
また、蹴り足の股関節認識調査。
「自分の股関節を手で示してもらった。31人中、お尻側(ヒップジョイント)2名、前面(鼠径部、外側)28名。但し、ヒップジョイントと答えた生徒でも何となくここなのかなといった感じで、明確に股関節の動きを感じている様子ではなかった。」
「身体が硬くて蹴り足があがらない」と困っている生徒さんは、親指側接地で足を動かす股関節(ヒップジョイント)の認識がなかった。
それから、股関節の意識の違いによる蹴り動作を検証する。
・股関節が前面(鼠径部)の意識で蹴り動作をする。→感想:腰が入らない、足が上がらない。
・股関節が後面(ヒップジョイント)の意識で蹴り動作をする。→感想:腰が入る、足が上がる。
など、意識のポイントの違いで動作がなにかしら変わる。
次に、「身体が硬くて蹴り足があがらない」ということを解消するために「ストレッチをする」という意見が多かった。
実際にふんだんやっている開脚ストレッチを見せてもらった。
私の見たところ股関節の可動には関係のない「ストレッチ=股裂き 」がほとんどだった。
そこで、膝を固定して純粋な股関節の可動をみたところ、ほぼ全員股関節を可動させることができなかった。
顧問の先生ともお話ししたが「動きの質の違い」を理解するのは本当に難しいこと。
指導者はどのように伝えていくべきなのか?
股関節の可動状況がわかりやすい「股割り」でさえ、一般の人が見ても「ストレッチ=股裂き」と区別が難しい。
最近では、ストレッチの効果について報告をよく目にするようになった。
「運動前後のストレッチは筋肉痛予防に効果なし 」
しかし、スポーツの現場では相変わらず儀式のようにストレッチが行われている。
まずは、エビデンス(科学的根拠)が必要なのだろう。
研究熱心な顧問の先生のおかげですばらしい機会が得られた。
生徒さんたちの今後の成長を楽しみにしています!